来たで、おい

仕事帰りに畑を確認。

小ぶりではあるがしっかり赤いいちごがポツラポツラと出来ていた。

その姿に気持ちがはやるが、まだ早い。問題は味だ。期待と不安が7:3位で入り混じる中、試食。

あー、来た。これを求めていた。爺さんが作っていた頃のいちごの味だ。この味になるからこそ1年間頑張れるのだ。モチベーション完全回復。このやり方でもうまいいちごになる。これは久しぶりにいい情報。

やはりここまで収穫が遅くなった原因は気温だったか。実が出来たら一気に赤くなっていくのに、そのタイミングで20度前後まで気温は下がるし、ストーブが再登板する冷え込みになるし。思いっきりそのあおりをくらっていた。実はできていたが赤くならないのはそういう理由で正解のようだ。そして小粒の原因は・・・おそらく雑草と農薬の不使用。雑草は単純に草取りの時間を増やすだけの話だし、農薬を定植時以外使っていないってのも生育に影響があったのだろう。ほぼ無農薬という付加価値はそそるけど、その為に小粒になって見た目で損をしてしまうのはいただけない。少なくとも道の駅では売りづらいだろう。農薬の使い方を間違えなければ間違いなく実は大きくなる。これは経験則で知っている。ただ使うことに抵抗があった。あわよくば無農薬というラベルを保持したままで実の大きさを確保したかった。実際私は栽培を始めてまだ2年目。固定したやり方に囚われず、いろんなやり方を試して『ああすれば、こうなる』の引き出しを増やすのは大事だ。

来シーズンはここらへんをもっとしっかりすればおそらく祖父のいちごと遜色ないところまでいけるはず。そもそも早めになった大きい実は鳥に食われているので、実際にはもう少し収量があるはず。網も早めに仕掛けよう。

そして今シーズン一番の収穫と言っていいだろう情報が、ほったらかしの畑でも味のいいいちごがなっていたという事。去年生育してそのまま潰さずにいたが、苗が一年間更に根を張ることで丈夫になっている。粒も比較的大きい。そしてスギナなどが生い茂っているので果実が目立たない為か、鳥の被害が少ない。多分収穫はこれからが本番なので、かなり期待できる。忙しくなりそうだが、うれしい悲鳴と言える。

今週末がひとつのピークと思って動いた方がよさそうだ。この段階でやるべきは宣伝。とにかく多くの人に食べてもらってこの味を広めることだ。そして今回の栽培で不安だったところを総ざらいして、来シーズンに活かす。とにかく数字を残していこう。いやぁ、楽しいね。

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