42歳のおっさんがシティリーグ優勝した
始めに
シティに優勝したらnoteを書かなければならないというしきたりがあるらしいので、それに従って書いてみます。
5/28、TUTAYA町田店で行われたシティリーグで全勝優勝できました。
いや、店の人、ジャッジの人、対戦相手みんな感じが良くてほんと楽しかったですね。
使用したデッキはロスギラです、かなりのテンプレデッキなので、構築や回し方はいろんな強者の方が書いてくれているのであまり言及するつもりはありません。
なので主に心理的なこととか思ったことを書こうと思います。
今期の成績
シティリーグ
S1:ベスト8(93人)使用デッキ キュレムパルキア
S2:32位以内10pt(90人)使用デッキ ルギア
S3:2-3(57人)使用デッキ 一撃ルギア
S4:優勝(64人)使用デッキ ロスギラ
チャンピョンズリーグ
横浜:1-3 使用デッキ キュレムパルキア
新潟:Day1 7-2、Day2 3-2 83位、使用デッキ アルセウスジェラルドンロコン
合計CSP165pt
(最後に息子のポイントを超えた)
近いところで、という感じで申し込んでいたら人数多いところばかりになっていたにしてはいい成績だったのではないかと思います。
デッキ選択理由
ロスギラを選択した理由です。
息子が使わなかったから
これまでロスギラは息子がずっと使っていたので使っていませんでした。それが最近息子が違うデッキに浮気したので、じゃあ使うわ、という感じで使いました。
対応力が高そうだったから
アルセウスジェラルドンで新潟に出た感想として、いいデッキだったけど対面や運に恵まれた部分も大いにあったなーと思った。それでいい成績が出せたので次はもう少し難易度は上がるけど対応力が高そうなデッキを使おうと思った。
また、ルギアとかパオジアンとかも使ってみたが、下振れしたり相手の作戦がはまって何もできなることが多くあったので、そういった場合も対応できそうなデッキを選択しました。
PTCGLで練習できること
おっさんは練習時間がないです、なので通勤時間などで練習できるデッキを選びました。そこでまだないパオジアンや全然強さが違う白ルギアなどは外しました。多少カードは違うものの基本的な動きは練習できるのでロスギラは良かったです。
ここまでが使う前に思ったこと、ここからが使ってみて思ったこと。
やっぱり対応力は高い
じゃんけん負けてもあまり嫌でなく、心理的安全性が高い
アルセウス系統もルギアもじゃんけん負けて後攻になるとそれだけでキツイなーと思っていたのですが、このデッキは別に後攻でも気にならないのは安心感があり落ち着いてプレーできました。
プレーする際に意識したこと
ウッウを打つ局面を考える
安易にウッウを打たないようには意識しました、これはよく一緒にやらせてもらっているマシュマロさん(@trevenant_marsh)が言っていたことで、すごい参考にさせてもらっています。
https://note.com/trevenantbreak/n/nf7351592a676
ロスバレの回し方記事ですが、ロスギラの場合も考え方が応用可能です。
今の環境、ウッウを打って強い局面はあまり多くない気がしています。環境最上位にいると言われているサーナイトの場合は大体ウッウを打てる場面にいるのはミュウだったりクレセリアやゲッコウガだったりします。これらにウッウを打ってもあまり強くありません。ミュウを倒す場合はむしろベンチが空いて相手がありがたいまである気がしています。ゲッコウガやクレセリアも後でヤミラミで回収できる可能性はありますが、ムーンライトリバースの打点になってしまう可能性もあります。
また、アルセウス系統、例えばアルギラなどの場合に前のアルセウスにウッウ打ってもあまり強くありません。ロスト対面でもカイリュー型などはキュワワー3体出したりするので1体のキュワワーとってもあまり嬉しくありません。それだったら倒さないでベンチ圧迫させたほうが強い局面が多い気がしています。
なのでウッウ打つ場面としては
・相手のキーカードを取れる場面、ラルトスラインとか、1体しか立っていないビッパとか
・ネオラントとかイキリンコとか後でヤミラミで回収できそうなポケモンにダメージ乗せられる場合
・それしか選択肢がない場面
それ以外の場合はアビスシーク狙いに行くことを意識します。それでロストの進行早めた方が強いような気がしています。
特に、サーナイト対面でミュウにおとぼけ打つのは大体負け筋になるので全国のロスギラ使いに強く伝えたいです、「何はなくともアビスシーク」と。
返しでギラティナ倒されたとしても、その後の展開力とまくり性能がこのデッキの強みです。
エネルギーマネジメントの重要性
前の環境と一番多く変わった点ではないでしょうか。前の環境では基本エネが4-4-3で入っているし、エネリサ2枚とクララで最大12枚戻すことができます。しかし現環境では4-3-3に減っている上に、戻すカードが釣り竿2枚の最大6枚しかありません。なので雑に基本エネをロストに送ったり、必須でない場面で隠しふだ打つと、後半エネが枯渇して苦しくなります。また最近はナンジャモなどで手札を流す行為が多いので、必須ではない隠しふだは打たないように意識しました。
最初の山確認の際も、最優先で確認したのは基本エネの枚数でした。
月光手裏剣は無理に狙わない
ハマると非常に強いのですが、マナフィ置かれることが非常に多い上に、3エネ貼らなければならずミラゲをたくさん使わなければならなかったり、エネを2つトラッシュするため上述の通り、その後の基本エネがキツくなったりします。それだったら無理にマナフィ取って月光手裏剣狙うよりも、ロストを貯めることを意識してヤミラミ使った方が強い場面が多いような気がしています。
当日の対面
当日の対面はこんな感じでした
1戦目:一撃ルギア(後攻)
実は一番キツかった試合です。相手は順調に2ターン目で2体アーケオスを出して、進化前のギラティナ呼ばれて倒される。こちらも1ターン目アビスシークで順調ではあったので2ターン目で裏のバンギラス呼べて倒すことができる。しかしその後相手が2体めのバンギラスと活力の壺引いてきて前のギラティナ倒される。しかしそこで幸運が起きて、一撃クラッシュで相手のエネルギーが落ちる。
もう他に勝ち筋なかったので持っていたボスでネオラント呼んでエネないことをお祈り。
祈りが通じて相手はネオラントを逃がせず、あとはロストマインでひたすら後ろとって勝ち。
2戦目:ヒスイゾロアーク(先行)
一番甘えが出た試合です。
相手が1ターン目ヒスイゾロアークが出せずキツい展開、こちらは順調に立てることができて、2体ギラティナVSTARを立てることができて、前に3エネ、後ろに2エネつけられた状態。そこで前のヒスイゾロアークを倒すのにどちらのエネをロストするかですごい甘えた選択をしました。前のエネ残して次にロストインパクト、もしくはスターレクイエム打てれば大体勝ちやろ、かつ相手のベンチ的に前落とすの無理やろ、雪道も貼れてるし大丈夫やろと思って後ろのエネをロストする選択をしました。
しかし最近このデッキと当たっていなかったので忘れていました、このデッキの恐怖を・・・・
次のターン見事に大口の沼→VSTARパワー→進化→ダブタ→盤面フル展開で落とされてエネも全部消えるということになりました。
けど序盤の有利がのおかげでヤミラミやら釣り竿やらで復帰して勝ち、やっぱ甘えた選択は負け筋になるというのを痛感した試合でした。
3戦目:アルセウスキュレム(先行)
やっぱりアルセウスは後攻きついですね、どちらもまあまあ順調に進んで、先行の有利の分で勝利
4戦目:サーナイト&ハカドックex(後攻)
相手がマナフィをベンチに置けず、月光手裏剣を2回打つことができ、ひたすらラストス-キルリアを落として勝ち。ハマると強いですね。
5戦目:イーユイとかエンテイとかライコウとかグレンアルマとか(先行)
じゃんけん負けでしたが相手が後攻選択しました。
かなり上振れでした、相手イキリンコスタートで、こちらは順調に盤面展開、かつ最後の隠しふだで雪道まで引いてくる展開。相手はその雪道を剥がせず盤面展開できず、その優位を保って勝利。
トーナメント
準々決勝:アルセウスギラティナ(先行)
だいぶキツい試合でした。相手は順調に展開できたのに対し、こちらはなかなかロスト進まず。ウッウとギラティナ倒されてサイド3−6になるも、そこまでにどうにかロスト貯められたのと、ツツジからのヤミラミで相手のビーダル落とす。相手がロストインパクトでエネを落としていたこともあり動けなくなって、どうにか取り切る。
準決勝:アルセウスリククラゲ(後攻)
相手のマリガンでリククラゲが見えて、ヤバくね?と思ったのですが相手がホシガリスとバケッチャしか出せない展開。ウッウでその2体落として勝ち。
決勝:サーナイト(後攻)
先行1ターン目、相手がラルトス1体しか出せずターンエンド。こちらはウッウ打てれば勝ちという場面。これまでほとんど緊張していなかったのに、ここに来て一気に緊張が自分の中に起こるのを感じる。やはり勝利を意識すると緊張しますね。
焦るな、ということと共に、サーナイトはここからでもまくられる可能性がある、ということを自分に言い聞かせる。なので無理やりウッウをうちに行くのではなく、打てなくても優位は変わらないので、打てればラッキー、打てなくても次を優位に進められるように盤面展開することを意識。やはり打てなかったが、そのターンで作れた盤面により優位を保って勝利。
無理やりウッウ打とうとしていたら、リソース無駄に吐いて最後まくられていたかも知れなかった。
最後二戦はかなり運(相手の不運)によるものでした。
思ったこと
先日、幸運にも恵まれチャンピョンズリーグでDay2に進めたことで、だいぶ成長した気がしています。具体的に成長したところは次のようなところです。
運を受け入れる
競技の特性上、運の要素は完全には排除できません。できることは「人事を尽くして天命を待つ」それだけです。そしていかに人事を尽くすところの精度を上げられるか、だけです。そしていくら人事を尽くしても天命には逆らえません。
今回の決勝戦がそうであったように、勝利を意識すると途端に緊張が走ります、緊張した状態になるとミスが増えます、最善手を誤ります、それで負けるとさらに冷静さを失います。そして緊張した状態は疲れます、疲れはまたミスを呼びます。
チャンピョンズリーグは1日最大9戦、シティでも8戦程度は行う可能性があり、緊張状態を維持するのは不可能です、特におっさんには。
なので可能な限りリラックスした状態でいて、相手の上手いプレーや上振れには賞賛を贈るぐらいの状態が結果として期待値を上げることになると思います。
その方がやっていて楽しいですし。
甘えない
2戦目で思いっきり甘えたプレーして危なくなりましたが、勝ち進めば進むほど相手も強くなり、最後まで勝ち筋を追ってきますし、最善手を打ってきます。
なのでどんな有利局面でも、期待値が一番高い手は何か、ということを考え続けることが重要だと思いました。
諦めない
上の裏返しですが、最後まで諦めないことにより勝ちが拾えることもあります。今回の1戦目などはまさにそうでした。この競技は5−6も0−6も一緒です、このまま行ったら高い確率で5−6になる見込みだったら、逆転の手を待つ方が期待値は高いです。特に今回使ったギラティナなどは最後の逆転の可能性が比較的高いデッキなので、最悪サイド1-6状態になっても勝てる期待値が高い選択をし続けることが重要だと思いました。
楽しむ
やっぱり一番重要なのではないでしょうか。ギスギスした状態で勝っても嬉しくないし、前述の通り結果的にパフォーマンスも低下します。
対戦相手には敬意を、上手なプレーには賞賛を、運営とジャッジには尊敬を。
強者の方々には当たりまえのことで「なに今更言ってんだこのおっさん」ぐらいに思われるかも知れませんが、真実だと思います。
最後に
シティリーグに参戦したのは今シーズンが初めてでしたが、やはり真剣勝負は面白いですね。新潟と今回のおかげで息子と一緒にプレイしているキッズたちには「HIRO(息子)のオヤジつえー」というぐらいにはなったので満足です。
JCSには外れて息子の付き添いだけですが、来シーズンも楽しんでいきたいと思います。
ポケカとは若干逸れるのですが、多分これでポケカプレイヤーの上位10%ぐらいには入れたのではないでしょうか。
持論として、たいていのことは上位10%に入ることはできる、と考えています。他に趣味にしているテニスやランニングやピアノなども、上位10%には入っていると思います。理由はそこら辺までは努力でどうにかなることが多いからです。そしてその努力には再現性があります。
東大の偏差値は67〜70ぐらいと言われています、その偏差値帯の割合は上位2%〜5%ぐらいです。完全に再現性があるとは思いませんが、そこそこの確率で再現性のある努力で達成可能なレベルだと考えています。
しかし、それが上位1%以上、あるいは0.1%水準となると話が変わってきます。そこまで行くと、単純な努力ではどうにもならないことが多く、何かを犠牲にするレベルのでの努力であったり、いわゆる「才能」というものが大きく影響してくるレベルだと思っています。
ポケカにしても同様です、やはり最上位になるとそのレベルの努力をしていたり、発想などで「才能」感じる人がいる気がします。そのレベルにいる人はマジで尊敬します。
自分ももちろんやるからにはトップを目指していきますが、才能もそこまでのストイックさもないことは自覚しているので、やはり「楽しむ」ことを最重要に頑張りたいと思います。
しばらく大型大会はないので、息子の練習相手と、パオジアンの可能性を追いたいです。
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