エンジョイ勢がちょうどいい

はじめに

2024年に入ってもポケカ界隈はますます盛り上がっていますね、それはとても喜ばしいのですが個人的に今年あることが増えることを予想、危惧しています。

それは、イカサマのニュースがこれまで以上に賑わいを見せることです。

そう考える理由はいくつかありますが、共通して言えることは「勝ちにくくなった」ということにあると思っています。

イカサマが増えると考える理由

競技人口が増えた

これは喜ばしいことではありますが、当然ながら参加者が増えれば勝ちにくくなります。

勝つことによるメリットが増えた

人口が増えれば、勝つことによるメリットも増えます。
結果を出せば多くの人から注目を集める、賞賛されるという精神的なこともありますし、SNSや動画、有料note、イベント等で金銭的、物質的なメリットを得られやすくなる状況も発生します。

これも良いことなのですけどね。

レベルが上がった

競技人口が増えれば当然レベルの高い人の数も増えます、さらに人が増えることにより情報の流通量も増え、強いデッキのリストやその戦い方についての情報へのアクセスが容易になります。
また人口が増えたことにより練習したいと思えばやりやすい環境にもなっています。
すると誰でも一定のレベルにまでには早い時間で到達できるようになります。

明日が新環境の開始日ですが、1週間後にはある程度強いリストの情報は流通してしまうし、それをメタったデッキができたとしてもその情報もすぐに流れて次の対策が取られてしまうと予想しています。

私はポケカは実力(デッキ構築、プレイング)7割、運3割ぐらいだと思っています。

しかし上記のような理由によりその70点の実力のうちの60点ぐらいまでは、多くの人が取ることができるような状況になっているように見えます。
すると必然的に運による30点の重みが増してきてしまいます。
つまりは「運ゲー」になってしまいやすい状況に思えます。

入試と同じですね、平均点が上がってしまうとちょっとのミスが命取りになったり、得意分野から出題されるかどうかで決まってしまうみたいなことになり、
むしろ難しくて平均点低い方がちゃんと実力が出たりするようなものです。

野球のペナントレースみたいに何十戦も行って勝率で競うのであれば実力が出やすいですが、今のポケカのように1敗するとそれだけで厳しくなってくるような状況だと運要素が強くなっているように思います。

これも別に悪いことではなく、そういうもんだ、と思っています。

ポイントが稼ぎにくくなった

特にシティリーグで起こっていることですが、前シーズンまでは定員数もばらばらだったので人数の少ないところを狙って応募したり、ポケカ人口の少ない地域を狙って応募したりしてポイントを稼ぐ人が多くいるように見えました。

それが今シーズンは各会場で定員が統一されたり、また競技人口増加とレベルの向上により、どこに行ってもほぼ定員の人数がいて、どこに行っても強い人がいるという状況になっているように見えます。

とはいえある程度の差はあるので今シーズンでもそういうことを行っている人はいるように見えますが、これまでよりもそのメリットは薄れているように見えます。
(会場を選ぶ行為を否定しているわけではありません、むしろルール内の正当な行為なので金と時間が許すならやるべきと思っています、けどジュニア、シニアの定員少ない会場はマジ廃止した方がいいとも思ってます)

このルール改定はとてもいいと思っているのですが、なかなか稼ぎにくくなっているのも事実だと思います。
またこれまで人口が少ない環境で既得権益を得ていた人たちが、それを得にくくなると思います。

そういった状況において、じゃあ勝つにはどうしたらいい、と考えたときに「イカサマ」という手段を取ってしまう人が一定数発生するのは必然ではないかと考えています。

どんな人がイカサマをするか?

イカサマをする人は、次のような特徴があると思っています。

  • イカサマがバレたときのデメリットよりも、バレなかったときのメリットが大きいと考えている人

  • そもそも、バレたときのデメリットが判断できない人

トップ層は既に実績、知名度はあるしファンも付いているしイベントや自主大会などにも招待されるし、多少運が悪く負けてもそこまで大きなマイナスにはなりません。しかしイカサマをしてそれがバレた場合は現在受けているメリットを一気に失うことになりデメリットが大きすぎます。
なのでトップ層のイカサマ、というニュースはあまり聞くことはないのではないかと思います。

それに対し、現在トップ層ではなく便益をそれほど受けているわけではないが、勝った時の便益を知ってしまっている人。それは前述のような精神的、物質的様々な形がありますが、その便益や快感を忘れられない、もしくはそれを渇望している人がイカサマに手を伸ばしてしまうのではないかと思います。

それでもバレたときのデメリットの方が大きいのは自明なのですが、その意味でそういう欲望に囚われてデメリットが正常に判断できないという要素はあると思います。

またこういう人はある程度の知名度はある場合が多いので、発覚したときにはSNS等で騒がれ、余計に目立つ結果となります。

デメリットが判断できない、という意味では「間違えて多く引いたけど相手が気づかなかったから流した」というような不作為のイカサマも含めてジュニアなどでも増えそうに思います。

自分はどうか?

イカサマしてでも勝ちたいと思ったことあるかといえば、そりゃあります、負けるの大嫌いですから。
けど気付かずににルール違反をしたことが絶対ないとは言いませんが、作為的にイカサマをしたことはありません。
そもそもイカサマのやり方知らないし、バレないでできる自信ないし。

けど1番大きな理由は、負けるのは大嫌いですが、それは実際の勝負の結果よりも主観的なもので、イカサマをして勝ったとしても勝ったという満足感は得られず、逆に強い敗北感しか残らないと思っているからです。

正々堂々勝たないと勝利の快感は得られません。

ではどうするか

制度や大会運営のやり方については色んなアイデアや意見があると思いますが、基本的には個人レベルでは「気を付ける」と「諦める」しかないと思っています。

プレイ中に自分だけでなく相手の状況も視野を広く見るようにすること、盤面を整えてきれいにしておくことなど、イカサマがやりにくい状況を作ること。
またトランプゲームがそうであるように、古来からカードゲームと運要素、イカサマは切り離せないものなのでそれも含めて運だという割り切りも必要だと思います。(イカサマを許容するわけでは断じてありません)

あとは子どもと接していることが多いので、当然ながらイカサマは悪であるということとそのデメリットを伝えると共に、
結果だけでなくその過程を見て良い点を見つけてあげる、ちょっとした成長を賞賛してあげる、といった行為が必要なのではないかと思います。

総じて、私のような人間には運要素も楽しめるエンジョイ勢がちょうどいい、のです。

運要素が増えたということは、エンジョイ勢でも運良く良い成績残せる可能性があるということですし。
できることは最大限やってその時を待つのです。

最後に

色々書きましたが、1年後、2年後に
「私の言ってたことは間違いだったわ、ごめんなさい」
と謝罪ができることを切に願っています。

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