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鍼灸院の看板に60万円かけて集客できなかった大失敗の話

「60万円」

鍼灸院の看板を作り、設置していた3年間で払った金額です。

それで、集客できたのは「たった1人」だけ。60万円をドブに捨てたようなもの。

飛び込み営業にまんまとハマって、看板を出したのが失敗でした。

そのころは集客に困っていて、少しでも新患を集める方法はないのか、そればかり考えていました。そんなタイミングで営業があり、心が動いてしまいました。たしかに看板を出せば、新患が来るかもしれない。見事に、契約してしまったんです。60万円払って、たった1人しか来ないことも知らず……。

書類を整理していたら看板を作ったときの資料がでてきて、そんなことを思い出しました。せっかくなので、今の私の考察もかねて昔の大失敗の話をしようと思います。看板を出そうか考えている先生の参考になればうれしいです。

実際の看板、提案書

走っている車から見ても、目に止まるように作りました。目立つように黒やオレンジを使っています。定番の黄色や赤を使いたかったのですが、並びの看板が使っていたからです。
大きさは、だいたい畳3枚ほど。高さは3mあります。

私が看板を作るときにこだわったのは、場所です。多くの人に見てもらえる場所だと思って選びました。
定番ですが、交通量の多いところであるのが、理由のひとつ。一番の理由は、十字路の信号のそばで、両面看板を作っているところがなかったからです。他の看板が表だけ、私だけが両面にすれば目立って見てもらえる、と考えたからです。



こんな提案書を10枚ほど見せてもらい、選びました。
見にくいですが、左下に料金があります。
月々の掲載料が21,300円、下に書いてあるデザイン料が59,400円。それが16,000円と0円。最初の提案である830,000円から、250,000円ほど安くなり、580,000円になりました。


お金がなかったので、値下げをしてもらった後に「看板は出してみたいけど、初めてで集客できるか不安でしょうがない。もしうまくいったら看板をどんどん出したいから、今回はもう少し初めやすい料金になりませんか?」と伝えただけ。

私が失敗した3つの理由

冒頭でもお伝えした通り、集客できたのは3年間でたった1人。どこからどうみても失敗でした。

あらためて失敗した理由を考えたら、
①長期の契約だったから
②交通量の多いところに出したから
③リサーチ不足だったから
この3つがでてきました。

①長期の契約だったから
たしかにデザインが悪かった、場所が悪かったというのもあると思います。でも集客できるデザイン、集客できる場所を一回で見つけるのは、なかなか難しいですよね。ギャンブルに近い気がします。それなのに集客できるかわからないまま、長期の契約をしたのがそもそもの失敗だったわけです。
一年の契約だったら、うまくいかなければ「次は大通りでなく、スーパーの駐車場に出してみよう」とかできたわけです。

②交通量の多いところに出したから
自分でドライブしていて気づいたのですが、交通量が多いところでは「よそ見」なんてできません。一般的には交通量が多ければ看板が見られる機会が多いと思われがちですが、そうではなかったんです。ましてや、私が選んだのは、信号のそば。信号の近くならなおさら、看板になんて目がいくわけありません。

③リサーチ不足だったから
せっかく先に看板をだしている会社があるんだから、看板をだした会社に電話で「看板は効果ありますか?」と聞けばよかったんです。私の場合、車屋さん、歯医者さんがありました。歯医者さんだったら同じ患者さんを相手にする仕事、絶対に聞くべきでした!! 
もし、同じ場所にいくつか看板がない場合は、前に看板をだしていた会社に聞けるといいですね。看板屋さんに前の会社を聞いてもいいですし、グーグルマップで看板の場所をだして「他の日付を見る」から過去に戻れば、昔の看板を調べることができます。

今、看板を出すならこうする!!

もし私が看板をもう一度だすなら、
①患者さんになりそうな人がいる場所に出す
②歩きながら目に入る場所に出す
③できるだけ短い契約にする
にします。

①患者さんになりそうな人がいる場所に出す
当たり前ですが、大切です。人が多いところではなく、患者さんになりそうな人がいそうなところ。「整形外科の近く」とか。まさに患者さんになりそうな人がたくさん。ちょっと整形外科の先生に目をつけられそうですが……。あとは「ゲートボールをしている公園」もいいかもしれません。私の患者さんは高齢者が多いので、相性がいい気がします。

②歩きながら目に入る場所に出す
歩きであれば車と違って、移動がゆっくり。看板を見る時間もじゅうぶんにあります。私だったら、遊歩道で探します。ウォーキングをしてる人は健康意識が高そうですし、足腰に不安を感じている高齢者もよく散歩をしていますから。

③できるだけ短い契約にする
ダメだと思ったら、すぐに場所を変えたいからです。できれば半年、長くても一年。それで次々に場所をためします。出しているうちに、集客できる場所を見つけたら、そこに看板を出し続けます。

ーーー

60万円で、たった1人。それも売上ゼロ。恥ずかしい話です。

それでも、看板を出そうと考えている先生の役に立てば、と思って記事を書きました。書いていてわかったのですが、勢いではなく調査をして看板を出すところを決めれば、かなり集客できる可能性があります。とにかく患者さんになりそうな人の集まる場所をみつける。私ならやっぱり整形外科の近くにだしてみたいですね。ドクターの反応が怖いですが。

これからも鍼灸院を経営する先生に役立つ情報を発信していきます。スキ、フォローしてもらえるとうれしいです。

余談ですが、この看板、たまたまテレビに映ったんです!!
それでも新患が来なかった。くやしい!!!!!


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