私が「仕事と介護の両立支援」を始めた理由
以前に、一般社団法人日本単独居宅介護支援事業所協会「ケアマネジャーを紡ぐ会」が制作した書籍
「明日急に介護の世界は変わらない 2025年までに、介護を変える力もない でも諦めたら厳しい状況は変わらない だから、2040年までには、介護を変える 」に掲載いただいた「理想と現実のギャップ(大城五月 著)」でも綴っておりますが、改めて、産業ケアマネとして活動することになった経緯や想いを伝えたくなり、noteに投稿しました☺️(その他、お知らせしたい要項も✨)
どうぞ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
産業ケアマネになった理由
私が産業ケアマネになった理由は、経営するhareruyaの事業展開を考えた時に、すでに行っていた「病院付添サービス」から家族介護をしながら働く人の置かれる状況を目の当たりにするようになったことがきっかけでした。
それは、いちケアマネとして把握していた(つもりだった)状況とは異なって感じるものでした。
それまで私はケアマネジャーとして、働いているご家族に対して
「デイサービスの送迎に合わせて仕事を調整する事は可能ですか?」や
「ご本人が落ち着かない時はサービス事業所から職場に電話しても良いですか?」
「お休み取れますか?」等々
当然のように声かけていたように思い返します。その度にご家族は何かを言いかけてやめる。いま思えばすごく辛い声かけをしていたと思います。
保険外サービスから見える家族介護
そして、わかったこと。
病院付き添いサービスを提供するようになり、保険外サービスを利用するご家族の多くは
「仕事を休めない」
「職場に事情を伝えづらい」
「同僚に迷惑をかけたくないから、できるなら休みたくない」
という思いがあることを知りました。中には「この日のパートの給料は病院付添サービスの利用料に消えてしまうけれど、それでも安心して仕事ができることが嬉しい。助かっています」とコメントをいただいたこともありました。
そうか、職場に介護の話をすることは、自分の家庭の状況を伝えることは、こんなにもハードルが高いことなんだ、と知りました。
仕事をしながら介護を続ける。
介護をしながら仕事を続ける。
終わってほしくないけれど、いつまで続くのか不安。
誰にも言えずに1人で抱え込む。兄弟姉妹が多くいても1人で抱え込む人も見てきました。
その時にちょうど信頼するケアマネから仕事と介護の両立を支援する「産業ケアマネ」の資格を知り、コロナ真っ只中で県外に行くなんてもってのほか、避難をうけるであろう時期に、紡ぐ会主催「第2回 産業ケアマネ試験」を受けるため東京会場に行きました(その後、仲間と協同し、沖縄にて「産業ケアマネ試験」開催を誘致しました)
沖縄県で初めて仕事と介護の両立に関するアンケートを実施
そこから、2021年に県の補助金を活用し、県内企業104社、従業員300名に仕事と介護の両立に関するアンケート調査を行い(回答結果はhareruyaホームページに掲載されています)
その後,アンケート結果を参考に2022年にhareruyaの新事業として「仕事と介護の両立サポート晴れるや」を展開☺️
しかし、1人でおこなうことの課題を感じ、適材適所、それぞれの強みを活かすことができる「おきなわ仕事と介護両立サポート協同組合」を2023年4月に設立。本日、賛助会員募集の運びとなりました。
※組合「賛助会員】募集のお知らせ
去年4月当組合設立当初から計画していた、目指す事業の一つである #賛助会員との共同受注、業務依頼、#組合事業に関する知識の普及 を図るための教育及び情報の提供を実行すべく「賛助会員の募集」の運びとなりましたことをご報告いたします☺(続きはリンクから🍀)
ここに来るまで長かったようであっという間でした☺️世の中は国の動きもあって「介護両立支援」の話題があちこちで聞かれるようになりました。先駆者である方々のおかげさまで、私たちも多くの学びを得ながらここまできました。
両立支援にかける想い
変わらず今も思うこと。
少しでも働きながら介護をする人が、
介護をうける人が、その周りにいる人々が、
より良い時間を過ごすこと
ができれば良いなと思います。そのために、企業と家族介護をする従業員の架け橋となれるよう、外部機関として企業の仕事と介護の両立をサポートし、働きながら介護をする従業員が安心して働ける職場環境ををつくっていきたいです。
そして、
大切なこと
最後に伝えたい大切なこと。
私の母は、父の事故をきっかけに大好きな仕事を離職し、現在も24時間在宅介護をおこなっています。母にとって父にとってきっと良い時間なのだろうと娘の私はそう思っています(いつも笑顔で介護してくれてありがとう)。
けれどもし、母がまた仕事に戻りたいと願ったとき、キャリアが中断されたままではなく、離職する前の職に戻れると良いなと思っています。
望まない介護離職は予防しつつ、いますでに離職した人や、望んで介護をするために離職する人の人生も素敵なものとなるように。私の裏テーマはそこにあります。優しい社会をつくっていこう。
長文最後まで読んでいただきありがとうございました☺️感謝します。
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◆情報
●書籍 https://amzn.asia/d/3PfkukF
●産業ケアマネ
ちょうど20日まで試験申込受付中。
https://www.tsumugukai.net/caremanager/caremanager-grade3/
●hareruya両立に関するアンケート回答結果
https://hareruyapono.com/support/
●おきなわ仕事と介護両立サポート協同組合
https://okinawa-shigotokaigo.com