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【男性向けボイス】ヤンデレな妹がデートの待ち合わせ場所に来た。でも、なぜか彼女がこない……【フリー台本】

こんにちは。はれのそらです。今回は以前他のページに掲載していたヤンデレ台本を独立させました。頑張ってる感が出ているはず。

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本編


おーい!
待ったーお兄ちゃん!!?
えへへ、驚いちゃった?
お兄ちゃんの事が心配で不安で仕方なかったから、後からついてきちゃった。

お兄ちゃん、どうして青い顔してるの?
まぁ、驚くのも無理ないって思うけど……そんな顔してほしくなかったな。


……え、もしかして、私の服可愛くなかった?!髪型おかしい!?
今日の為に、色々頑張ったんだけどな。お兄ちゃんに見てもらいたくて。
(小声で)……大丈夫、あの女から浴びた汚れや匂いも全部洗って、消臭してるから、大丈夫。

かわいい!?
ありがと。何度もシミュレーションしても、お兄ちゃんの声で言われると、恥ずかしくなるし……あー、もうかっこいいなあ、お兄ちゃん。
もー、他の子に言っちゃだめだからね。ね!

ほら、顔色悪いなら。あそこのベンチに座ろう。私も荷物が重くって休憩したかったんだ。昨日の夜から、たくさん運動しちゃってさー。
お兄ちゃん、今日のデートで緊張して眠れなかったんでしょ。恋人面しているらしい、調子にのったあの女とのね。
なんで知ってるかって。それは妹だからだよ。ふふーん。

で、膝枕。お兄ちゃんに膝枕してあげるから。
(二人はベンチに座り、兄は妹の膝に頭をのせ、じーっと覗き込む妹と目を合わせながら休む)
……思ってたより軽い。まさか、お兄ちゃんのオツムの中身が軽いから!?
はは、ごめんごめん。
(小声で)あー、やっぱり生きてる時って軽かったんだね。今度は生きてる時にやらなきゃ。
相手の人が来るまでこうしてていいよ。
なんで?兄妹の仲じゃない。
私がしたいって言うのもあるけど。

(兄の髪をさすりながら)ねー、お兄ちゃん。
私ね、ずっとずーーーっと寂しかったんだよ。
昔はあんなに一緒にいて、遊んだり、お風呂入ったり。
お兄ちゃん、怖がりだからって私の身体をぎゅってしたまま、寝てたりしてたじゃない。

いつまでも同じ関係でいられないのはわかってたよ。
でも、それでも私は少しでも長く続けたかったよ。
人は成長するし、関係も変化していって。
好きな相手は嫌いになったり。何も思わなかった相手を好きになったり。
そういう出会いや別れを繰り返して、人間って成長していくんだって。
……そうやって、割り切っていこうって思ってた。頭ではそう決めてた。
でもね。私を支えてる一番の存在。お兄ちゃん。
それが他の人のせいで、実際に揺らいじゃったらね。

無理だったの。(明るい声で)
お兄ちゃんから見捨てられたんじゃないか、愛想つかされたんじゃないか。
割り切れない……どころか、どんどん積み重なっていって。私だけの物にしたい気持ちと、こんな私でいいのかって思いが絶えず体中を駆け巡って。
ある日、あ、無理だって。冷静になったの。
淡々と行動して……し終わった。今日、やっと。不思議とね、やった後悔よりもお兄ちゃんの顔が見たい、会いたいって気持ちが勝ってるんだ。

もうおかしいのかもしれない。でも、お兄ちゃんを愛してるの。
だいすきなの。すき。ずーっと一緒だからね。

あー、お兄ちゃんと付き合ってるらしいあの女ならね、こないよ。
お兄ちゃんにあんな女もったいないよ。
私で十分でしょ。
そもそも、もう私しかいないよ。私しか見ないでよ。お願いだから!

へえ、そんなにあの女がいいの?
なら、案内するよ。どこへ?ここだよ?
バッグを指差して、何言ってるんだって?
だから、ここだよ

ここ。
(了)

読んで頂いた方々!

紫姫さん

賭雨るぅるさん

nanokaさん

魔法幼女えうさん

小瀬麻美さん

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