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吉野家のお詫び

吉野家の常務が社会人向けの講座に講師として登壇した際に不適切な発言があったと報道された。
不適切な発言をそっくりこの場で表すのも悍ましい発言内容だ。
詳しくは、このサイトを↓
吉野家「シャブ漬け」発言の伊東正明常務を解任「到底許容できず」「契約関係は一切ございません」― スポニチ Sponichi Annex 社会

それに対して、即刻吉野家はお詫びのコメントを出し、その常務は解任され、当然講師の任も解かれた。

私はこのようなことが公になる世の中になって本当によかったと思っている。
ほんの数年前であったら、ニュースにもならなかった。会社がお詫びのコメントも出すこともなく発言者も何のお咎めもなかっただろう。
聞いた人間が嫌な思いをしただけで、口をつぐみ、そんなことはなかったことになっていたはず。

今回のこのことが社会全体で再発防止につながることを切に望む。

でも反面、このような問題はなくならないだろうと実は思っている。
なぜならば、この常務を始め、何が問題なのか?事の本質を真に心の底から理解している人がどのくらいいるか・・・?と思うからだ。
ほとんどの企業では、社員にジェンダー平等の講義を社外講師を招きレクチャーし、ワークショップを行い問題発生の原因を作らぬように対策をしている。吉野家もコンプライアンス教育をしていたという。

ただ、教育を受けて頭で理解しているのと、心の底から理解しているのにギャップは生じるのが現実ではないだろうか?
このような問題が二度と発生しないようにするには・・・
無理を承知で言うが、過去にジェンダーでいやな思いをさせた事がある人全員が”禊ぎ”をするしかない。
禊ぎをすることなく、社会にいるからこのようなことが起こるのだと思う。
こういう時に宗教は有効だと思う。例えば座禅だったり、キリスト教では懺悔だったり・・・。

私自身、長いこと社会人に出ているので、ジェンダーによる嫌な思いは過去にあちこちでした。一定年齢以上の女性は、ほとんどの人が嫌な思いを過去に一度はしていると思う。

この吉野家の元常務は、社会的信用を無くし、職を解かれ、冷たい視線を生涯浴びることになる。(名前も公表されたし)もちろん家族も世間から冷たい目で見られるし、何よりも所属していた会社に多大な迷惑がかかる。
吉野家もしばらくは不買運動起きることだろう。特に女性客はしばらく吉野家には行かないだろう・・・。

このようなことにならないよう、この事件を今一度自分事として見直すべきだ。

吉野家のお詫び文章の抜粋はこちら

株式会社吉野家常務取締役企画本部長が、4 月 16 日に開催された外部における社会人向け 講座にて講師として登壇した際に、不適切な発言をしたことで、講座受講者と主催者の皆 様、吉野家をご愛用いただいているお客様に対して多大なるご迷惑とご不快な思いをさせ たことに対し、深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。 当該役員が講座内で用いた言葉・表現の選択は極めて不適切であり、人権・ジェンダー問題 の観点からも到底許容できるものではありません。当人も、発言内容および皆様にご迷惑と ご不快な思いをさせたことに深く反省し、主催者側へは講座開催翌日に書面にて反省の意 と謝罪をお伝えし、改めて対面にて謝罪予定です。
出典 :news202204183.pdf (yoshinoya.com)


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