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【第十話】明けない夜勤。
「二人ともオッツカレさま〜!夜勤どうだった?何ごともなく?」
「ウィっす。全然余裕っす。何ごともなくっす。」
平然と言ってのけたおサルさんに僕は出来るだけの呪いをこめた視線を向ける。
あぁもうダメだ。クタクタだ。怒る元気がない。
「はい…夜間、特変なしです」
絞り出すようにそう言うと、何かを察した施設長は
「そ、そっかそっか…。良かった。じ、じゃまたよろしく〜」と逃げるように事務所を出てゆく。
「じゃ、おつかれさまです」
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