連作メモ(詩客2019.1掲載作品)
はじめに詩客の2019年1月掲載の二作品がかりんのお二人だったのですが、連作の構造を見比べると面白かったので、そのあたりから書いてみました。
遠藤由季「いいよね、シリウス」
一読して、連作の構造を上記の図のようにとらえた。
水を起点にしながら、過去の回想をはさみ、そして現在に戻って、最後は冬の星空でしめくくられる。連作の中で曲がり角(転換点)となる歌が、その前後を橋渡しするなめらかさが巧みである。
七首目〈ああすれば〉で過去を引き寄せながら、同時に〈さくらのもみじ赤い