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光を見た

「才能がないから何だ」

脳みそを揺らすように響く歌声。
真っ直ぐな瞳をしたジャケットの甲斐田晴と目が合った時、配信で告知を聞いていた時から堪えていた涙が決壊したように溢れた。

せっかくの私だけのnoteだから、少しだけ私の話を、させてください。

私は小学生の頃、チープな言葉を使えば…ポジティブな人間でした。中学受験組に所属していて、周りからもたくさん頼られて、それなりに恋して、児童長に選出されて。県内で1番頭の良い中学に合格しあの頃は自分を自分で認められていて、自信も希望も持ち合わせていました。でも世界が広くなって知った。自分は大したことの無い人間だということを、知りすぎた。
周りの人間は正しい努力をできる人たちばかりで、私はどんどん置いていかれた。勉強が正しく出来ない。絵が上手くて表現力が高い人なんてゴロゴロいると知った。自分の絵に自信を持てない。可愛い女の子をネットで沢山見た。自分の身なりが恥ずかしい。
あんなに好きだった自分が、いつの間にか世界で1番嫌いになった。頑張れなくなった。前を向けなくなった。
学校に行きたくなくなって、眠れない夜も増えてきて、自分をどんどん誇れなくなって、今は大学に合格できるかどうかも不安でいっぱい。周りの支えてくれた人達にも申し訳ない気持ちでいっぱい。
自分って才能ないな。何者にもなれないまま、誰かの特別にもなれないまま、私はこの人生を終わらせてしまうんだ。そう思いながら願うことならばもう早くこんな世界から居なくなってしまいたい。でもそんな勇気もないから、だらだら生きてる。

そんな人生の中で出会ったのが、甲斐田晴でした。

甲斐田晴は正しく太陽みたいな人だったけど、同時にすごく親近感の湧く人でした。
劣等感とか空虚感とか、多分、私以外の人もたくさんが感じているそういう感情を決まって拾い上げて真っ直ぐ向き合ってくれた人間だったように思います。ちゃんと言葉にして真摯で居てくれる人間だった。
だからこそ、彼の歌においての信念が、刺さりに刺さりまくってしまって。
書くと長くなってしまうから省くけど、透明な心臓が泣いていたにも、86400秒のキセキにも、DOLCEの曲にも、何色にも。
私は彼の音楽に幾度もなく救われました。

今回リリースされた「才能が無いから何だ」
自分の境遇に1番近しくて、涙と嗚咽が溢れて止まりませんでした。フラッシュバックした、今までの色々なことが。
なんでこんなに力強くて真っ直ぐなんだろうか、この人の歌声は。なんでこんなにかっこいいんだろう。すごい。生きる活力が湧いてくる。目の前で訴えかけてくれているような気分になる。
「やってやれ、主人公」もう少し、頑張ってみます。
「それ以前の話がしたいんだ」心を鷲掴みにされた気持ちです。
「行っておいで 遠く遠くへ」ちゃんと前、向けました。
「いつかまた話そう」ありがとう。



何回もこの世界の光を彼に見ているような気がします
背中を、足を、命を、こんなに強く突き動かしてくれる音楽に出会えて、私は幸せです


本当に、ありがとう




(※感情のままに書いたので言葉がめちゃくちゃかもしれません、ごめんなさい)

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