【番外編】励明園
基本的に温泉や神社、泊まった旅館など
旅の備忘録として作っている、このnoteですが
今回はちょっと番外編ということで
ぶらりと行ったお風呂の話をば。
少し前から気になっていて
今回タイミングがありやっと行くことができた
励明園(れいめいえん)。
公式ホームページを拝見すると
"旅館・ビジネスホテル"という
括りになるようですが
ここの漢方湯が有名だそうで
日帰り入浴もできるんだとか。
17:00以降だと1,100円で入れます。
口コミを見てると
その漢方湯、なかなか強烈らしいのですが
どうやらとても効くらしいのです。
大阪メトロ中央線 大阪港駅の1番出口から
歩いて5分もかかりません。
てくてく歩くと見えてきます。
受付で入浴料をお支払いし
「こちらは初めてですか?」と
感じの良い、イケメンなご主人に聞かれ
「はい」と答えると
簡単に入浴の作法を教えていただけます。
「お風呂の中にも案内はありますが
体を洗って軟水湯に入って...」
と説明していただき
「漢方湯に入るときは男性は
急所を手で抑えて入ってくださいね」
と他のお風呂屋さんでは
聞かないような注意をされます。
実はこのことも
前もって口コミで把握済みの私。
漢方湯って、むかし広島に住んでたとき
岡山にある「稲荷山健康センター」
(現在は閉業されてるみたい)で
入ったことがあり
刺激を感じるお風呂だったという
漠然とした記憶だけが残っています。
さあ、期待と不安を抱きながら浴場へ。
脱衣所は昭和的な古さを感じるつくり。
常連さんのものと思われる
ボディタオルや洗面用具などの
私物が至る所に置いてあります。
鍵付きのロッカーがありますが
扉の立てつけの悪いロッカーや
鍵のかからないロッカーなどもあり
大阪の下町の庶民的な銭湯的って感じがして
私はそれほど気になりませんでした。
それより、脱衣所のベンチで
首を垂れてグダーとしている
おじさんが気になります。
"そんなに体力を奪われるお風呂なの?"と
不安になりながら服を脱いでいくと
ふと案内板が目に入りました。
浴場は脱衣所の古さとはうってかわって
とてもキレイな印象。
広さはないですがモダンな作りです
(浴場の雰囲気は、励明園さんの
ホームページで見られますよ)。
案内板のとおり
まずは身体をキレイにしていきます。
ボディソープをつけすぎたのか
シャワーで流しても流しても
なんだかずっとぬるぬるする...
と思っていたら、励明園さんは
シャワーも軟水湯を使っているそう。
だからつるつるぬるぬるしたのかな。
身体を洗ったら軟水湯へ。
とろりとしているような感じがする
優しいお湯でした。
そして身体を拭いてから
ラジウムドクターサウナに入ります。
もちろん、ラジウムそのものを
体感的に感じることはできませんが
ものの数分で玉のような汗が出てきます。
普段、私はあまりサウナに入らないので
案内板にあるように30分も入ることはできず
早々に切り上げて、浴場内で少し休憩し
いよいよ漢方湯へ!
漢方湯はハヤシライスの
ルーような色をしていて
いかにも漢方的な独特の匂いがします。
でもその色の濃さと匂いが
なんだか身体に効きそう。
足をちゃぽんと浸けると
"お⁈痛くない!"
40℃に設定されているそうですが
漢方のおかげかそれより少し熱く感じます。
そのまま全身浸かっていくと
漢方の匂いに包まれて
自分がまるで中国の火鍋に入った食材に
思えてきます。
全身浸かってもどこもあまり痛くなく
"余裕じゃん〜♪"
と思っていたのも束の間...。
痛くなる箇所って人それぞれだと思いますが
私の場合は、数分してくると
肩、首すじが痛くなってきました。
ピリピリヒリヒリする感じ。
日焼けしまくったときに
お風呂に入ったときに感じる痛みに似てます。
皮膚の薄いところや
身体の悪いところが痛くなるそう。
私の場合、肩こりがひどいので
肩が痛くなるのはそういうことなのか。
案内板には7〜10分入るようありましたが
5分くらいで出てきちゃいました。
そのまま浴場内でまた休憩します。
心臓が運動したあとのようにバクバクしていて
なんだか何か覚醒しそう(?)。
身体全体が脈打っているようです。
そのまま10分弱くらいしてくると
不思議とどんどん痛みがマシになっていったので
第2ラウンド。
"え!最初より痛いんですが!"
第1ラウンドで入ったとき、調子のって
あごまでお湯に浸けてたのですが
そのあごも痛くなってきて
手足の指の付け根、膝裏、肘まで痛い。
痛い箇所がどんどん増えていく...
第2ラウンドは2,3分で上がりました。
でも、休憩してると、また刺激を求めて?
入りたくなるんですよね。
結局第4ラウンドまで入りました。
さすがに一回につき10分入ることは
最後までできませんでしたが。
お風呂から上がって脱衣所に行くと
涼しくて本当に気持ち良い。
そして身体に
赤い斑点のようなものができてました。
漢方による刺激のせいなのでしょうか。
皮膚が薄いところも赤みを帯びてます。
汗もどんどん出てくるのですが
サラッとしていて嫌な汗じゃない。
しかも意外とすぐ引きます。
適度な疲労感と、謎に達成感を感じながら
受付まで戻り、途中自販機があったので
冷たいミネラルウォーターを買います。
"うまー!しあわせー!"
なんて思っていると
何かスイッチが入ったのか
また汗が大量に出てきました。
なぜ時間差で汗が出てきたのか不思議ですが
これも漢方の威力??
そのあと帰りの電車の中でも
クーラーが効いてるはずなのに
どんどん発汗してました。
身体の中に熱を持っているようなそんな感じ。
そんなこんなで初めての励明園。
温泉ではありませんが
漢方湯は噂に違わぬ強烈さ。
でもクセになるのも納得です。
ドカンと来る強さは
確かに身体に良さそう。
イジイジくよくよした気分も
吹き飛ばしてくれそうで
精神衛生面的にも良い効果がありそうです。
私は間違いなくまた行くでしょうね!
いやはや、またひとつ経験値が上がりました。
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