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#007 「元が取れる」日はこない!

最近の支出で大きなものは何かありますか?
新しい食洗機でしょうか? 前から欲しかった自転車でしょうか? そのためにきちんと計画し、お金を用意した過程はすばらしいものです。
一方何かを突発的に欲しくなり、「○○日で元が取れる」と考えることはありませんか? 今回は、そんな良いものを買うことについてみていきましょう。

あっさりポイント

例えば欲しい自転車があるとします。毎日電車通勤しているけれども、同僚の乗っているラレーが素敵すぎてうらやましくなってしまったのです。けれども12万円もするし、すぐに買うことはできない……。
そこで考えます。「毎日自転車通勤にすれば、その分定期に使っていた通勤手当が浮く。毎月1万円だから、1年乗れば元が取れる!」

本当にそうでしょうか?

現実には雨の日も猛暑・豪雪の日もありますし、毎日自転車通勤なんて不可能なわけです。飲み会がある日は自転車では行けませんし、それにいつ引越しをして職場が近くになり、通勤手当がなくなるとも限りません。
12万円かけて自転車を買うことで、今の生活のなにが変わるのでしょうか? 最初のうちは楽しいかもしれませんが、いずれ飽きて乗らなくなり、錆びて打ち捨てられた自転車の姿が目に浮かびませんか?

このような皮算用を、私たちは良いものを買う言い訳として持ち出しがちです。しかし客観的に現実を見てみると、ただ「12万円使った」というだけなのです。

あっさりポイント#007
元が取れるなんて、ただの言い訳

ディープポイント

欲しいものを買うなと言っているわけではありません。それが本当に欲しいのか、言い訳を持ち出すのではなく取捨選択をしましょう。

素敵な自転車に乗るという満足感と、同額の投資をして副収入を得ることを比べたとき、自分にとって嬉しいのはどちらでしょうか。
自転車の満足感が勝る、あるいはどちらも同じ程度の喜びがある、ということでしたら問題ありません。購入に踏み切りましょう。もし答えに迷うなら考え直してみてください。

ただ、どうしてもその答えが出せないときはどうすればいいのでしょうか?

そこでオススメするのが、次の2つです。
①価格の低いものから導入して習慣化できるか試す
②必要なお金を貯めてから購入する

①安いものから試せば、その買い物が本当に自分にとって必要なものなのかわかります。1年自転車通勤を続けられたなら、次の1年も同じように過ごせる可能性が高いでしょう。休日に乗ることが増えたなら、新しい趣味が増えることにもなりますね。
なんなら「こういう機能が欲しいな」という視点を得ることで、次の買い物に活かせるかもしれません。

②貯めてから購入するためには、それなりに時間がかかります。資金準備を挫折せず続けることができるなら、欲しいという気持ちは本物でしょう。
もし途中で気持ちが変わってしまっても、貯めてきたお金はそのまま投資に回せばいいですし、あるいはカメラが欲しくなっているかもしれませんから、そちらの資金に回してもいいわけです。

ディープポイント#007
言い訳をしないで、自分と向き合う

いかがでしたか?
筆者は今年、上記の方法で冷蔵庫を買い換えました(16万円)。お金を貯めるのに1年以上かかりましたが、少しずつ貯まっていく資金にワクワクしましたし、実際に家に運ばれてきたときは感動して少し涙が出ました。
次は借金について書きたいと思います。お楽しみに。

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