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芸能人=コンテンツではない。沈黙が金である理由

朝のニュースに始まり、昼のバラエティ、夜のドラマと、私たちはひっきりなしに芸能人の姿を目にしています。

それはテレビかもしれないし、ラジオやネットかもしれない。
いずれにしても、各媒体は「芸能人」を通して民衆に訴求しています。

こうして四六時中芸能人の姿を目にしていると、それが当たり前になってきます。

つまり、芸能人=コンテンツの図式です。

ですがこれは、誤りです。

芸能人というのは、業務として媒体に出演しているに過ぎません。普通の会社員に定時があるように、芸能人も仕事以外の時間はプライベートなのです。

想像してみてください。会社員が勤務時間外に不倫したとして、あるいは自殺したとして、それが社会的にコンテンツとして発信されることがあるでしょうか?

ないですよね。

同じように、芸能人が不倫したり自殺したりしても、それはプライベートな時間における出来事であって、業務時間内ではない。

もう、芸能人のプライベートを報道するのは辞めませんか。

もちろん映像コンテンツに出演する芸能人は、コンテンツとして消費されることを目的として出演しているので、その部分について広く流布するのは当然です。

ですが、ある意味映像コンテンツに似ている「ニュースコンテンツ」のネタとして消費するのは、本当に正しいことなのでしょうか。

人間は本来、隣人の生活習慣すらよく知らないものです。それがテレビの向こうの明らかに手が届かないような立場にいる人について、なにをそんなに議論することがあるのでしょうか。

芸能人のプライベートを報道することは、もう辞めましょう。

百歩譲って、薄汚い金稼ぎを目的としているメディアが、そのような報道をしたとしても。他人の出来事だと静かに受け止めて、沈黙するようにしませんか。

相手にされて嫌なことは、しない。

当たり前のことのような気がするのですが。


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