押すのは強いけど押されるのは弱い後輩彼女を誕生日くらいは甘やかす話
今日は愛する彼女の誕生日
普段は生意気で妹みたいな彼女だけど
今日くらいは甘やかしてあげるか
○:ってことで今日は朝からデートなんだけど…
遅い…約束の時間からだいぶ過ぎてる
○:まさか事故とかあってねえよな…
まあこれでケロッと現れてくるのがアイツなんだけどな
?:すみませーーーーん!!!
ドゴッ!
○:痛ァ!?
天:えへへ…遅れちゃいました笑
やっと彼女が到着しました
○:遅せぇよ笑
天:ぶーっ、愛する彼女に向かってそんな口の利き方するんですか~?
○:そりゃあ心配したからな…それに
天:それに?
○:今日は天の誕生日だろ?
天:!!…やっぱり○○さんは優しいんだからぁ///
ぎゅう♡
いつもなら「暑苦しい!」の一言で引き剥がすけど
○:好きな人に優しくするのは当然だろ
そう言って抱きしめ返す
ぎゅうぅぅぅぅ♡
天:ふぇぇ/////
○:どうした天?そんなに顔赤くして
天:だって…○○さんいつも引き剥がすじゃないですか///
○:別にいいだろ?そういう日があっても
天:うぅ…調子狂うなあ…///
○:天がいつも通りがいいならそれでもいいけどな笑
天:やだ!このままがいいです///
○:OK…ってそれにしても今日の服装
よく見る普段よりも天大人びた服装をしていた
天:まあもう私も18ですし?大人のれでぃなので
○:すげえ綺麗だな…それでいて有り得んくらい可愛い
天:そんなストレートに褒めたのこと今まで無かったのに///誕生日だからって甘やかしたら良いとか思ってません?///
○:思ってないぞ。実際天は天使だしな?俺にはもったいなさすぎるくらいの理想の女の子だよ
天:ふにゃぁ…///
天は既に蒸発しかけている。可愛すぎませんかこの人
○:今日は天の願い事なんでも叶えてやるぞ
天:ほんとですか!?
○:おう
天:じゃあ…腕組んで歩きたい…///
○:いいぞ~
そう言って俺は大胆に天を腕に引き寄せた
グイッ
天:///
○:何恥ずかしがってんだよ笑
天:今日の○○さんあかん…///って○○さんも顔赤いやんか…!
○:…そりゃあ俺も恥ずかしいに決まってんだろ。こんなに美人な彼女が隣にいて、今でも心臓バクバクだぞ?
天:もっと普段からそれでいいのにな
○:天がそう言うならそうするけど?
天:でも…いつもみたいに軽くあしらわれるのも好きなんだよなぁ…
○:どっちだよ笑…って、そろそろ行くか
天:はい!でもその前に~ん///!
天が俺の顔に向かって唇を突き出している
○:りょーかい
チュッ♡
天:えへへぇ…///やっぱりこっちのが好きかも///
○:可愛すぎんかこいつ
~洋服屋~
○:なんでも選んでいいぞ
天:なんでも!?
○:バースデーガールだろ?
天:お言葉に甘えたいけど…せっかくだから○○さんに選んで貰おっかなあ~
○:んー、分かった
~選ぶこと数十分~
天:(真剣に選ぶ横顔も好きすぎる…///)
○:決めた!これとこれとこいつと、、、
天:ちょ!買いすぎ!?
○:この日のために金貯めてたからな、出し惜しみはしねえよ
天:全く…どんだけ私の事好きなんですか~ニヤニヤ
○:世界で1番…んー違うな、宇宙一?人間界超えてこの世の生物1好きだぞ
天:プシューーー/////
山崎撃沈
~お昼~
「「いただきます」」
天:うまっ!!
○:うめえな
天:それでは恒例の~?
いつも食事に行ったら天は俺にあ〜んをしてくる
けど今日は
○:ほれ天、あ〜ん
天:ふぇ...///私?
○:どうした?食べねえの?
天:だって恥ずかしい…///
○:いつも天がやってくるじゃんか笑
天:そうだけどお…うぅ…///
○:要らねえなら食べるぞ?
天:あーそれは待って!待って!!
○:じゃあはい、あーん
天:あーん///…うま!
○:やっぱ天はその笑顔が1番可愛いよ
天:恥ずかしすぎる…///
うちの彼女、押すのは強いけど押されるのは弱すぎて思わず国の保護管理施設で護ってあげたくなる
~夕方~
夕焼けを見に海にやって来ました
天:綺麗…
○:まあそういう天が一番綺麗だけどな
天:言い過ぎですって///
○:本当だぞ?
天:うぅ…///ありがとうございます///
○:ってかずっと思ってたけど、なんで敬語なの?もうすぐ付き合って2年くらい経つと思うんだけど
天:そ、そりゃあ目上の人ですし?
○:嘘おっしゃい、本当は?
天:….多分タメ口になったら歯止めが効かへん
○:…..まじか
今でもスキンシップはえげつないのに、それ以上はやばいな
可愛すぎる
○:むしろその方が俺は大好きなんだけど
天:でも…今でも面倒臭そうにするやん○○さん
○:言ったろ?俺だって照れてんだよ
天:わたし…本当はもっとくっついてたい
○:うん
天:もっと人前でイチャイチャしたい
○:いいよ
天:もっともっと好きって言って欲しい
○:好きだよ、天
その瞬間、俺に天は飛びついて来た
天:好きや…!私も○○ん事が大好きや!いつも不器用に愛を伝えてくれる時も、今日みたいにストレートに言ってくれる時も、ちょっとした変化にすぐ気づいてくれる所も、全部全部大大大好きや…!!!
ぎゅう♡
○:俺も天の全てが大好きだよ
天:もっと私も○○みたいに大人になりたいな…
○:俺の前でくらいありのままの天でいてくれよ
天:じゃあ、甘えて甘えて甘えまくるで?
○:もちろんいいぞ。むしろ甘すぎて俺に砂糖吐かせるくらい甘えてくれよ
天:えへへ…///好き!!!!!
チュッ♡
2人で手を繋ぎながら海を眺める
○:そう言えばこれ!プレゼント
天:え!くれるん!?
○:もちろん
天:開けてええ?
○:いいぞ
天:よし!…..え!?カメラ!?
○:ずっと欲しがってただろ?
天:でもこれ結構高いで…
○:バイトしかしてねえ大学生舐めんな笑
天:…..一生大切にする
○:そうしてくれると嬉しいな
天:もちろん…じゃあ早速だけど撮ろ!
○:お、いいぞ!
📷パシャッ
天:ちょっと確認って!何この顔笑
○:おい、消しなさい
天:やーだよ~記念すべき一枚目なんだもん!
○:….ぐぬぬぬぬ
その後、なんだかんだありながら高校生の天を家にあげるわけにもいかず、送り届けた
天:じゃあ、写真現像したら見せるな!
○:見せなくていいわ!
天:またまたぁ、照れちゃってこのこの~!
○:どうせこの先2人でいっぱい撮るんだ、いちいち見せてたら過労死すんぞ
天:…….それもそうだ///
○:じゃ、そろそろ帰るか
天:待って○○!
○:ん?どうしt
チュッ♡ンチュ~♡
○:……////
天:ぷはっ///大人になった私もよろしくね?
○:おう…///
天:あはは!顔真っ赤でやんの~笑
○:そういう天こそ笑
2人でひとしきり笑い終えたあと、そのまま帰路に着いた
~?年後~
○:それじゃ、行ってくるな
天:行ってらっしゃいあ・な・た♡
○:古い!
ビシッ
天:痛ァ!?
○:あーあと忘れ物
天:あー、はいはい
チュッ♡
○:ありがと
天:うん!
数年後
2人はご近所さんが口を揃えてバカップルと言われるくらいの円満な夫婦になっていた
卓上にはあの時初めて撮った写真が今でも…
~fin~
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