2020 最後の一日へ

カメラサポート

自撮りすると、客観的なレンズの目が冷徹に私の姿を映した。
ああ。なんて老人なんだ。
それは鏡を見ているのとは違う。
鏡の自画像は私の心の願望やフィルターで増幅され、加工されて脳に送られる。
おや、2020年最後の日になって12分過ぎたようだ。
このまま何も無ければ24時間以内に2021年が「やってきてしまう」・・
やれやれ、なんて長い時間を生きてきたんだ。今年は相棒の猫を亡くし、コロナで仕事を失い、他にも色々(自業自得的な)あって、大きなダメージを負った一年だった。来年はもっとひどいだろう。
しんどいなあ。そんな言葉とため息が何度も出てしまう毎日。
まあ、生きられるだけ生きて、死んでいこう。
さて、これは私の仕事(撮影)の相棒達。

画像1

BMPCC 4K をコアとして、三脚上からジンバルまで、なるべくコンパクトに、マンフロットのプレートを介して、現場でスグに安全に換装できるように、
色々なパーツを組み立ては壊し、実戦での失敗からはアイデアを得、とうとう現状ほぼ完成の域に達した。
獰猛な野良猫をだんだん馴らしておとなしい家猫にしていくように。

とうとうジンバルの上でも礼儀正しく座ってくれるようになった。

画像2

moza aircross2というジンバルからフォローフォーカスモーターとcine eye airに電源を供給。BMPCC 4K は重量バランスを取るのがむずかしく、ティルトモーターの位置が通常のジンバルとは逆の、オペレーター側から見て左側につけている。
moza aircross2はそれができるので使っている。レンズは最近買った Meikeの8mm。これに歩きの縦揺れを消すスプリングをつけると、まあまあのヘビー級。
これで10分も持っていたら腕・肩・腰に甚大な被害を被ることに。まあ、そんな長いシーンは大抵撮らないから、いいさ。どうせBMPCC 4Kはおなかに入れるバッテリーが驚くべき短時間で亡くなるのだから。
三脚ではVマウントで電源供給しているので、そっちは問題ないし、cine eye airが
ipadやiphoneにコードレスで映像を送ってくれる。

映像制作はお金がかかる。ほんと。びっくりするぐらい。
それを知恵と工夫でなんとかしてやろうと奮闘してきたのだ。
獰猛な野良猫をだんだん馴らしておとなしい家猫にしていくように、我慢強く。

来年はもっとひどいだろう。だからもう多分機材は買わない(買えない)
一流スターのカメラやパーツは一個も無いが、これがコストと使いやすさを考えた僕なりの解。

頼むぜ。相棒。

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