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MUNE コアチョコ映画祭を語る<接触篇>

「下町のシュプリーム」「実写版ヤバいTシャツ屋さん」こと、ハードコアチョコレートが映画祭を過去6回開催しているのは、コアチョコファンならご存知の通り! 「Tシャツ屋さんがなぜ映画祭を?」「あの作品はどういう経緯で上映したの?」などなど、素朴な疑問をコアチョコ代表MUNE氏に直撃しました! これは事実談であり…この映画祭は実在する!!

ハードコアチョコレートはおもしろいことをやる集団

―そもそも、コアチョコ映画祭開催のきっかけって何だったんですか?

MUNE ウチはTシャツイベント(※1)やライブイベント(※2)、トークイベント(※3)もいろいろやってて、唯一抜け落ちてて、いつかやりたいなと思ってたのが、映画祭とプロレスの興行で。
―アハハハハ! どっちもTシャツ屋さんのやることではないという(笑)。
MUNE そうそうそう(笑)。でもまあ、基本的にハードコアチョコレートというのは、アパレルっていうよりも、何かおもしろいことやる集団で。そのいろいろな費用をTシャツで賄ってるみたいな。意識はそこなんですよ。
―もともと、コアチョコも仲間が集まれる飲み屋をやりたいなと思ってはじめたとかで。
MUNE そうなんですよ。そのお金を貯めようと思ってはじめたのがきっかけなんで。何か、おもしろいことやれればいいなっていう気持ちなんですよ、ずーっと。
―人を楽しませるとか、喜ばせるというか。
MUNE あとはもちろん自分のテンションがあがるというか(笑)。映画モチーフのTシャツは、本当の初期からずっーと今までやってて、食わせてもらった部分もあるので、やっぱり映画に還元しなきゃなって気持ちもありますし。
―恩返しですね。
MUNE そうですそうです。ウチのTシャツ買ってくれてる人は、映画も好きだろうと。とにかくお客さんを喜ばせてあげたい、みたいな気持ちですね。あとはコアチョコファンが一同に集まれる場を作りたいというのがあって。映画秘宝のイベントに物販で参加させてもらったんですけど、ああいうの見るとうらやましいんですよね。
―同じものを好きな人が集まってて。
MUNE だからいつかコアチョコの冠でやりたいなっていうのを、ずーっと思ってて。ついに実現にこぎつけたみたいな感じですね。
―コアチョコファンもなかなか一同に集う機会はないですよね。
MUNE 個別でどっか飲みに行って、お互いコアチョコを着てて「あ、それコアチョコですね。好きなんですか」っていう会話が多いっていうのを、よく聞いてたんですよ。ちょっとした同志感が生まれるじゃないですか。そういうのいいなと思ってて。映画祭だとそれが一気に実現するわけで。
―映画祭やろうかなと思って、決してすぐできるものではないですよね。
MUNE そうですね、コネとかも何もないですからね(笑)。
―やろうと思って来月できるとか、そんな話じゃぜんぜんなくて(笑)。
MUNE 大きかったのは、東中野に来て、近くに映画館があったっていう事ですかね。
―駅前の映画館。
MUNE ポレポレ東中野(※4)。ポレポレって客席100くらいなんですよ。だから1発目としてはかなり手頃な感じで。これなら、まあいけるんじゃないかなって。
―プロレスの旗揚げ興行を後楽園ホールでやるみたいな。
MUNE そうそう。
―地元ですしね。
MUNE じゃあ最初はポレポレでやろうと思って。あと、協力してくれる人がいたんですよ。加瀬さんって映画の宣伝とかの仕事をしてる方がいて。その人が「ポレポレに話をしますから、やりましょうよ」って言ってくれて。「映画とか集められますかね」って聞いたら「それは僕ががんばってやりますんで」って。
―そこがいちばんどうしようってところですよね。「かけたいけど、これできんのかな」って。
MUNE 「とりあえず希望を出してくれ」って言われて。「これとこれとこれ」って選んだのが、いちばん最初のやつですね。深夜の3本立て、もちろんこれはタランティーノとかへのあこがれで、浅草の3本立ての映画館みたいなノリでいってるんですけど、その3本のセレクトっていうのは、ただ好きなものを3つじゃなくて、バランスを考えてやらなきゃダメだなっていう風にはじめから思ってて。
―そういうコンセプトが。
MUNE バランスを重要視するんですよ、実は。
―プロデューサーの目線ですね(笑)。
MUNE そうなんです(笑)。だからTシャツラブサミットって、僕は実行委員長やってるんですけど、なるべくコアチョコの色を出さないように運営をしてるんですよ。
―そうなんですか(笑)。
MUNE だから「Tシャツラブサミット」っていう、ちょっとPOPな響きに(笑)。
―「地獄」とか入ってないですもんね。
MUNE そうそうそうそう(笑)。なるべくコアチョコ色を消して、みんなが入りやすいようにやるっていうのが、ラブサミの、俺の中での運営方法だったんですよね。だからコアチョコ映画祭にしても、「じゃあ梶芽衣子かけます、仁義なき戦いかけます、ゴジラかけます」みたいなそんな感じだと、好きな人は喜ぶかもしれないけど、もうちょっと先を見たいっていうか。コアチョコ好きな人たちが、「名前聞いたことあるけど、見たことない」とか、そういうのを少し教えてあげたい部分もあるんですよ。

大好きな映画、「竜二」

MUNE なのでハリウッド映画をひとつ。あと埋もれている名作をひとつ。あと鉄板の名作をひとつっていうのがあるんですよ。それで、ハリウッド映画に関しては、まあタランティーノの映画を何かかけたいみたいな感じでやってたんですけど、映画ってなかなか難しくて。権利がもう切れてるものが多くて、簡単にはかけられないんですよね。で、どこかの会社がDVDを出すとかいうタイミングでリバイバル上映しますって時に、権利を取得する場合もあるんですけど、なかなか難しいっていう話をまず聞いちゃって。「ああ、そうか…」っていろいろへこんだりしたんだけど。「デスペラード(※5)」、タランティーノではないですけど、監督はね。
―ロバート・ロドリゲス。
MUNE でもまあタランティーノ出てるし。まあ言ったら親戚みたいなもんじゃないですか(笑)。
―タランティーノファミリーみたいな。
MUNE 「あ、デスペラードならいいや」って思って。本当はデスペラードの前の「エル・マリアッチ(※6)」とか好きなんですけど、「デスペラードいいな」って。
―「デスペラード」もなかなかスクリーンで見れる機会ないですよ。
MUNE そうそう。聞こえもいいなって。

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―「ならず者」(笑)。
MUNE 「デスペラード、OK出ました!」「やったー!」みたいになって。で、目玉として「竜二」は考えてたんですよ、ずっと。
―お好きですもんね。
MUNE 「竜二(※7)」は大好きなんで、とにかくスクリーンで流したいって、いろいろ動いてもらってるうちに権利を持ってる人が見つかって。しかもフィルムでいけますみたいな感じだったんですよ。「竜二」見たことあります?
―大好きですよ。
MUNE 娘さんいらっしゃるじゃないですか。
―(金子)桃さんですね。
MUNE 娘さんが権利持ってるんですよ。
―本編のラストシーンにも出てる、あの娘さんが。
MUNE 娘さんがフィルム持ってるみたいな。OKが出て送ってもらったんですよね。
―フィルム上映なんですね。
MUNE フィルム上映なんですよ。だからすごく味わいがよかったですよ。
―もしかしたら「竜二」最後のフィルム上映かもしれないですね。
MUNE かもしんないですね。で、「竜二」と「デスペラード」が決まって、あともう1本何にしようかっていう時に、その年に公開された「荒野の千鳥足(※8)」っていう、ウチもタイアップしたんですけど、これもリバイバル上映なんですよ。すげえ面白かったんだけど映画的にはそんなにヒットしなくて。頼んだらOKが出て、この3本立てになったんですね。
―興行師(プロデューサー)的には最高ですか?
MUNE んー今見るとバランスは取れてないのかもしれないけど、「これは見に行きたい3本立てだな」って、客として見たら自分では思うんで。
―このオールナイトの告知をMUNEさんが見かけたとしたら。
MUNE 「いいセレクトしてるね」って(笑)。自分を褒めてるみたいな感じになっちゃうんですけど(笑)。
―これはいい3本立てですよ! オーラスを「竜二」のあのシーンで締めるっていう。
MUNE しかもこのコアチョコ映画祭の特徴として、持ち込み自由で、酒をどんどん持って来いみたいな話にしたんですよ。みちさんと相談して、そういうスタイルにしようみたいな(笑)。
―場末の映画館みたいな。
MUNE 応援上映的な、声出してもいいしみたいな事をして。実際はみんな声なんか出しませんでしたけど。
―意外と見入っちゃって(笑)。
MUNE そうそうそう。だから盛り上がりましたね。酒臭かったですね、場内(笑)。
―やっぱり男性が多かったんですか?
MUNE そうですね、でもすぐSOLDOUTしましたね。で、当日来て頂いた方に帰ってもらったりとか。
―入れなかったんですか。
MUNE 入れなかったですね。パンパンでしたよ。ポレポレがあんまり物販とかなくて、バレンタインからビールを運んで売ってたんですよ。「ラブオ」って、いまNOAHの稲村選手がここでバイトしてたんですけど、彼にビールケース持ってもらって、ビールの売り子をやらせてたんですよ。
―まさにお祭ですね(笑)。
MUNE ホント売れるんですよ(笑)。「足りなくなりましたー!」って。面白かったですよ、すごく。
―ビールをガブガブ飲みながら、映画見られる機会ってそんなにないですもんね。
MUNE そうなんですよ。ただみんな寝ちゃうんですね、途中で(笑)。夜通し座ってて、酒飲んじゃうと寝ちゃうんですよ。「荒野の千鳥足」で寝てる人多かったんじゃないかな。
―それはもったいない(笑)。
MUNE 「デスペラード」を1本目にかけた時は感動的でしたね。ポレポレって小さいんですけど、スクリーンがでかいんですよ。客席に対するスクリーンのでかさで言うと、日本一なんですよ。
―ポレポレ、迫力ありますよね。
MUNE:「デスペラード」がとにかくカッコよかったですね。それが1年目。大成功でした。で、やっぱりちょっと会場が小さかったんじゃないかという事で。

「爆裂都市」は極限まで音上げてかけてくれって

―2回目開催がほぼ1年後ですよ。終わってすぐ「これまたやろうぜ」って感じですか。
MUNE そうです、そうなったんです(笑)。それでテアトルさん(※9)でやらせてもらえるってなって。初回は年末だったんですけど、明けて1月ぐらいの恒例行事にしよう、コアチョコのひとつの柱にしようってなったんですよね。
―テアトルさん側もこういうオールナイトはそうないんじゃないですか。
MUNE オールナイトはよくやってるみたいなんですけど、こういう感じではないみたいですね。すごく理解のある方がテアトルグループにいまして、すごいノリノリでやってくれたんですよ。「じゃあリクエストください」「よし行ってみようか」みたいな感じで。ちょうど「資金源強奪(※10)」の北大路欣也さんのTシャツ(※11)をリリースしたばかりで。ここからTシャツを同時に売ろうっていう意識が出て来たんですよ。あとそのタイミングで「宇宙からのメッセージ」のTシャツも出しちゃおうみたいな、そんなノリですよ。

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―角川のメディアミックスみたいな感じですね。着てから見るか、見てから着るか(笑)。
MUNE 2016年に「宇宙からのメッセージ(※12)」を新作として出すっていう。ちょうどこの頃に、スター・ウォーズが公開されてて、それにぶつけようという気持ちもあったんです。「『スター・ウォーズ』といったら『宇宙からのメッセージ』だろう」って。
―みんな忘れてないかって(笑)。
MUNE そうそうそう。で、ぶつけたんですよ。大手に喧嘩を売るスタイルですよね。
―大手も大手じゃないですか。
MUNE ハハハハハ。そう(笑)。で、「爆裂都市(※13)」ですよ。
―2年目にこれが来るとは。
MUNE ずーっとね、やっぱりこれはやるべきだっていうか。劇場で見る映画ですよね。ライブといっしょなんで。東映の3本立てみたいな感じになって、これは理想的なグラインドハウスだなーなんて。俺は大満足でした(笑)。で、お客さんもめちゃくちゃ入ってて。関係者席は2階なんですけど、1階見た時にバーッて埋まってて、映画に対するリアクションがあるんですよ。手たたいて笑ったりとか、そういうのが全部聞こえて。俺はいい場を作ってるなって、自分でうっとりしちゃいましたよ(笑)。
―ワハハハハハ!
MUNE Tシャツもみんな買ってくれて。「爆裂都市」のTシャツを作ってるところはあったんですよ。オフィシャルかアンオフィシャルか分かんないんですけど。それを見て俺はちゃんと肖像取りたいなと思って。で、陣内孝則さんにOK頂いて(※14)。あと、映画祭にはゲストを毎回呼んでいて、まあトークショーですよね。1回目はね、プチ鹿島さんと森下くるみさん。
―豪華!
MUNE あと北陸のアイドル、うちでモデルやっててもらった、すーみんっていう子と。で、2年目のテアトル、これはファーストサマーウイカとレーザーラモンRG。あと、何と石井聰亙監督(※15)が来てくれたんですよ。
―石井聰亙監督が!
MUNE 近くのシネマート新宿で新作が上映されてて、そこでトークショーをやってたんですよ。「監督来てくれるらしい、顔出してくれるらしい」「マジすか」って。
―石井監督にしたら、どうやら近くで「爆裂都市」やってるらしいって(笑)。
MUNE そうそう、オールナイトで「爆裂都市」やってるって(笑)。
―「えっ、今!」って感じですよね。
MUNE だからすごい豪華なゲストになって。
―石井聰亙監督とお会いになったのは初めてですか?
MUNE 初めてですね。静かな方でした(笑)。
―ぜんぜん映画とは違うんですね。
MUNE そう。でも「爆裂都市」すごかったですよ。極限まで音上げてくれっていって。すごい割れてましたよ(笑)。
―あれは爆音で見たい映画ですよ!
MUNE そうそうそう。よかったなー。で、3年目。これがねえ、また試行錯誤の中のひとつで。2本しか上映してないんですよ。

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昔の俺に「お前の好きな映画を映画祭で上映してるぞ」って

―2本はこの時だけですもんね。
MUNE これってやっぱり前年、前々年と2回やって、やっぱ3本立てはおじさんたちはつらいんじゃないかって(笑)。そういう結論になったんですよ。
―ちょっと長いと。
MUNE 劇場の外出たら朝7時とかなってて、もうしんどいみたいになって。じゃあ2本が限界かってなって、2本にしたんですよ。で、何上映するかってなった時に、ずーっと「パンツの穴(※16)」が大好きで。

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―そうなんですか(笑)。
MUNE 小学校の5、6年のときに浅草で見て。ビデオもダビングして、何度も何度も友だちと見てたんですよ。だからその歴史に対しての返答ではないけど、俺も「パンツの穴」を自分の映画祭で上映してんだよって、昔の俺に言いたかっただけなんですよ(笑)。
―あの頃。の自分に。
MUNE そうそうそう。誰にも伝わりませんけど(笑)。「え、いままでコアチョコ映画祭、男っぽい感じでよかったのに、なんで『パンツの穴?』」みたいな。
―菊池桃子のデビュー作で。
MUNE そう、菊池桃子と、あと俺、矢野有美(※17)が大好きだったんで、そのふたりのいちばんいい時をスクリーンで見たかったんです、自分が。
―自分が(笑)。
MUNE 自分が(笑)。
―矢野有美、お好きだったんですね。
MUNE 矢野有美好きでしたねー。一瞬で引退しましたけどね。
―あまり活動長くなかったんですよね。そのふたりをスクリーンで見るならこれしかないですね。
MUNE めちゃくちゃかわいかったですよ。菊池桃子、ホントに神がかってました。
―そうですね、確かに!
MUNE もう1本の「ビッグマグナム黒岩先生(※18)」は、古くからのコアチョコファンはおなじみだと思うんですけど。俺の中では必ずやんなきゃいけないものかなっていう部分でチョイスしたんですけど。で、同時に黒岩先生のTシャツをリリースしようかなと思ったんですけど、ちょっとハードル高かったですね。
―そうでしたか…。
MUNE ダメでした。で、ロゴだけのTシャツ(※19)を発売したんですけど、やっぱりロゴだけだとダメですね。だから結果的にこの2本になって、なんとなく微妙な空気で終わりました(笑)。
―アハハハハハ!
MUNE ちょっと早く終わっちゃって。この時はゲストがハリウッドザコシショウとスーパーササダンゴマシン。これまた豪華じゃないですか。
―豪華です!
MUNE 豪華なふたりで(笑)。だから歴史的には、いちばんわけのわからない年だったんじゃないかと。
―ここだけ色違いますもんね。でもいい回ですよ!
MUNE ちょうど「パンツの穴」と「ビッグマグナム黒岩先生」がほぼ同時期だったんですよね。キャストがめちゃくちゃ被るんですよ。両方とも、たこ八郎(※20)が出てるんです(笑)。
―アハハハハ!
MUNE だからみんな、たこ八郎を2回見るんですよ、一晩で(笑)。
―あれ、さっきも出てなかったっけ?って(笑)。
MUNE そういうのがちょっと面白いなと思って。「あーその時代の人たちだね」ってノリですね。昔の映画見てると、いきなり斉藤ゆう子(※21)が出てきて。そういえば斉藤ゆう子、流行ってたなみたいな。今でいうフワちゃんとかそうなんだろうなって。
―この年はたこさんの2本立てという(笑)。
MUNE そうそうそう(笑)。結果的にたこ八郎祭に(笑)。

<PART2「発動篇」へ続く>


【本文脚注】
◆Tシャツイベント(※1)
2003年より開催されているTシャツラブサミットのこと。Tシャツの販売イベントとしては国内最大級。過剰なまでに面白さを追求したストロングスタイルな芸人たちが特設ステージで繰り広げられる「お笑いサバイバーシリーズ」も必見。
◆ライブイベント(※2)
創立時よりコアチョコと音楽イベントの親和性は極めて高く、数々の今となっては信じられないようなライブを実現させて来た(詳細は各自調査)。2019年には「殺戮の20周年」と銘打ちフェスも開催している。
https://core-choco.com/news/2071.html
◆トークイベント(※3)
ロフトプラスワンで開催される「コアチョコTシャツデスマッチ」のこと。もはや初開催から16年。MUNE曰く「コアチョコの脳内。いちばんの本流」。本件を語ったMUNEインタビューはこちらhttps://note.com/hardcc/n/n5da968a70d7b
◆ポレポレ東中野(※4)
ここでしか見られない骨太でコクのある作品を連日上映し続ける映画館。客席1席あたりのスクリーン面積が日本最大でもある。コアチョコから歩いて5分。
◆デスペラード(※5)
ロバート・ロドリゲス監督による「エル・マリアッチ」の1000倍の予算でのセルフリメイク作。若きバンデラスの色気とアクションは今見ても圧巻。タランティーノは麻薬の集金人として出演、一瞬で死亡。

◆エル・マリアッチ(※6)
新薬臨床実験のアルバイト料をもとに、7000ドルで製作されたというロバート・ロドリゲスの監督デビュー作にて不滅の名作。「気合とアイデアとあきらめない気持ち」があればどうにかなるかもしれないというロドリゲスの無言のメッセージが、当時の迷える若者に与えた影響は超巨大。
◆竜二(※7)
金子正次主演、脚本によるやくざ映画の金字塔。未見の方はぜひご覧ください! 迷わず見ろよ、見ればわかるさ! ラストシーンのただことでない哀愁!
金子正次の生涯に寄り添うこちらも名著! https://amzn.to/3bRbCSl
◆荒野の千鳥足(※8)
スコセッシがあまりの不快さに絶句し、1971年の初公開から40年を経て日本公開した本作。いまならこちらで見られます。https://www.video.unext.jp/title/SID0033519
◆テアトルさん(※9)
2015年の第2回から今日に至るまで、コアチョコ映画祭を支えて続けて頂いているテアトル新宿のこと。上映希望作品の準備やすばらしい会場づくりなど、コアチョコ映画祭にはかかせない大立役者。
◆資金源強奪(※10)
ギラギラした若き北大路欣也にピラニア軍団の川谷拓三、室田日出男が揃い踏む、東映プログラムピクチャーの傑作。ふかさくきんじ(本作はひらがな表記)による異様なぎらつきのある緊迫感あふれる演出も最高!
◆北大路欣也さんのTシャツ(※11)

https://core-choco.shop-pro.jp/?pid=92450099
◆宇宙からのメッセージ(※12)
天才・岡田茂により「スター・ウォーズ」の向こうを張って製作された総予算10億円(当時)超えともいわれる東映版「スター・ウォーズ」。監督はこれまた天才・深作欣二。全米でも大ヒットと語られているが、それが本当かどうかは実際映画を見て確認!
◆爆裂都市(※13)
石井聰亙監督による、ただごとではない近未来SF映画。劇中のバトル・ロッカーズVSマッド・スターリンの抗争さながら、いやそれ以上に漂っていた現場の混沌とした緊張感をフィルムに焼き付けることができた奇跡の映画。関連本も最高なので見かけたら即買い!https://amzn.to/3txdCFl
◆陣内孝則さんにOK頂いて(※14)
◎バトルロッカーズのコマンド佐々木Tシャツ
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◎コアチョコ×爆裂都市Tシャツコレクションはこちら
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◆石井聰亙監督(※15)
卒業制作で「狂い咲きサンダーロード」を撮り上げるという鮮烈なデビューを飾る。その後も「爆裂都市」「逆噴射家族」など、どうかし続けている製作活動は見るものの背筋を正させる。「こんな時、ジンさんならどうするだろう?」と、己の窮地のたびに「狂い咲きサンダーロード」に思いを馳せる、そんな大人を多数世の中に輩出した偉大なる哲学者でもある。
◆パンツの穴(※16)
全身娯楽映画監督・鈴木則文による、下品が突き抜けた結果、荘厳さすら漂う青春映画の傑作。当時15歳の菊池桃子の、まぶしすぎて目が潰れかねない艶やかな姿が記録されているという、それだけでMOMAに収蔵されるべき作品。
◆矢野有美(※17)
一瞬の流れ星のように80年代の芸能界を駆け抜けた美女。「パンツの穴」における菊池桃子との共演は、スクリーンに爆弾が落ちたような衝撃をムキンポたちに及ぼした。また歌手としての歌声もすばらしく「ガラスの国境〔ボーダー〕」は必聴の名盤。
◆ビッグマグナム黒岩先生(※18)
名優、横山やすしの代表作にして漫画実写映画の大傑作。「このマグナムの炸裂音は霧にさまようものを導く霧笛や!そして弾丸は祈りや!生徒を信じる切なる祈りや!」やっさんの名調子は2021年になっても色褪せない!
◆ロゴだけのTシャツ(※19)

ビッグマグナム黒岩先生Tシャツ
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◆たこ八郎(※20)
元日本フライ級王者にして、一歩も引かない壮絶な殴り合いで全ボクシングファンを魅了した「河童の清作」。引退後は由利徹の弟子として、数々の名作の印象的なコメディリリーフとして大活躍。座右の銘は「めいわくかけてありがとう」。
◆斉藤ゆう子(※21)
縁の厚いおおぶりな伊達メガネをトレードマークに80年代のお茶の間を席捲した。とにかくほとんど毎日テレビで見かけたが、何をしていた人なのかは私も思い出せなかったりする。2021年の現在も活躍中。

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