HIGASHI TOKIO RIOT PART14

2022年6月18日 15:00

事実を事実のまま完全に再現することは
いかにおもしろおかしい
架空の物語を生み出すよりも
はるかに困難である
（アーネスト・ヘミングウェイ）

これは事実談であり……この男（MUNE）は実在するッ！！

ついにAVレンタルデビュー

―で、仲間がどんどん増えていくんですね。
MUNE　そうそうそう。中2ぐらいのときに「やっぱビデオ屋で借りたいな」みたいな話になって。親父とか兄貴の会員証でAV借りたら捕まったとか、通報されたとか、そういう話があったからなかなかできなかったんですよ。そんなある日にビデオ屋の前で会員証を拾って。で、「これはチャンスだ！」って、グループの中でいちばん背が高くて大人っぽいやつに行ってもらって、2本借りて。
―成功したんですか？
MUNE　成功したんですよ。
―その大人っぽい彼はいいのを借りてきたんですか？
MUNE　いやもうそれはこっちで選んで（笑）。借りるときだけ「お願い」って。
―何を借りたか覚えてますか？
MUNE　前原祐子（※1）。あと田中こずえ（※2）、これは「女豹」だった気がする。前原祐子の、えーと「REAL」だ「REAL」。
―（WEBで画像を見ながら）これですか？
MUNE　そうそう。88年って俺いくつだ？あれ？じゃあ前原祐子じゃないのかな。田中こずえは絶対覚えてるけど。じゃあ、宮條優子（※3）かもしれない。
―これがはじめて借りた作品で。
MUNE　はい。宮條優子の何だろうな…あ、これかもしんない。「情事口感度No.1」。
―（WEBで画像を確認しつつ）パッケージこんなんでした？
MUNE　そうそう（笑）。この女優さんは口が特徴的だったんですよ。
―これは満場一致で決まったんですか？
MUNE　これは俺の好みですね。
―これはMUNEさんの推し（笑）。
MUNE　そうそう。田中こずえは、よく分かってない人が選んだからロマンポルノみたいなのになっちゃって。
―これAVじゃないですもんね。
MUNE　あと小林ひとみ（※4）の（熱狂）イン・ロンドンとかもよく見てたし、好きだったのはあの人……立原友香（※5）。立原友香もみんな結構好きだったなあ。ほら、八重歯でめちゃかわいいんですよ。
―うわーかわいいですね。
MUNE　そうなんですよ。

―こういう女優さんって、どうやって知るんですか？
MUNE　雑誌ですね、オレンジ通信とかアップル通信（※6）とか。
―買ってたんですか？
MUNE　そうです（笑）。古本屋があって、エロ漫画とアップル通信とかがニコイチで売ってるんですよ、300円くらいで。
―それは安い！
MUNE　それを友だちどうし金出しあって買ってみたいなことをよくやってたんですよ。次はあれ借りようこれ借りよう、誰々がこれ持ってるって情報交換して、みんなでダビングしあって徐々にコレクションを厚くしていって。
―ダビング文化は盛んだったんですね。
MUNE　盛り上がってましたよ。
―デッキと生テープを持っていて、みんなで見るという（笑）。
MUNE　俺ん家に持って来させるのが多かったですね。「ウチに持って来れば、親は夕方まで帰って来ないから、めいいっぱいダビングできるよ」って。そしたらみんなどんどん運んで来ましたね。
―あはははは！　MUNEさん家に自転車にデッキ載せた軍団が（笑）。
MUNE　そうそうそう。だからAVに関しては早熟であり、エロ本読んで情報交換をしたりで。

ジー・イー・エヌ・ティー、ジェントです

―エロ仲間は結構いたんですか？
MUNE　エロ仲間はすごいいましたね（笑）。プロレス仲間とか、いつも遊ぶ仲間とは違って、いちばん盛り上がるんですよ。エロの時だけ集まってくるやつもいて。そいつらといつも「どっちがAV女優の名前言えるか」って競い合ってましたね。
―エロ仲間は強いんですか（笑）。
MUNE　強いです。でも外国人（女優）入れると、俺の方が強くなるんですよ。向こうは「ジェント」（※7）とか読んでないから。
―え、「ジェント」って何ですか？
MUNE　外国人のエロ本です。ジー・イー・エヌ・ティー、GENT（ジェント）です（笑）。洋ピンの雑誌ではいちばん有名な「GENT」ですね。
―古本屋で買ってたんですか？
MUNE　そうです。古本屋の店主の組み合わせがむちゃくちゃなんですよ。それをみんなで選んで「今日はこれにしようか」って。
―（GENTの内容をWEBで確認しながら）わーこんなの見てたんですか！
MUNE　見てましたよ、めっちゃ見てた（笑）。中2中3でエロが活発になって、中3の頃にはエロ仲間の中でも1、2を争うエロ知識を身に着けてました（笑）。
―あはははは！
MUNE　俺と競い合ってたのはトミザワっていう同級生で。トミさんと常に1位、2位を争ってましたね。