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コアチョコ映画祭2023開催にむけてPART1

―今年も映画祭の季節がやってきました!
MUNE コアチョコ映画祭ってのは、いまやコアチョコ年間最大のイベントで。レッスルマニアですね(笑)。
―ほんとですね。
MUNE 俺が一番やりたい事っていうのはこういう事なんで、やりがいがあると言うかうれしいと言うか。そういう気持ちがあるイベントですね。
―今年のレッスルマニア(コアチョコ映画祭)のラインナップはMUNEさん的にはいかがですか?
MUNE 「フロム・ダスク・ティル・ドーン」っていうのは、コアチョコ映画祭を立ち上げたときに、いちばん最初にリクエストを出したっていう、いわばドラフト1位指名ですね。
―そうだったんですか!
MUNE だけど、実現がなかなかむずかしくて。1回目は「デスペラード」だったんですよ。

記念すべき第1回コアチョコ映画祭の告知看板
ヘッドライナーは「デスペラード」!
東中野駅にもコアチョコ映画祭ポスター!

▼第1回コアチョコ映画祭についてはこちらでたっぷり語っています▼

―そうでした。ポレポレ開催の第1回目。
MUNE テアトルに移ってからも、必ずリクエストしてたんですよ。
―おお。ずっとリクエストを。
MUNE そうです、毎年「フロム・ダスク・ティル・ドーン」をリクエスト。
―残念ながらこれまで実現せずで。
MUNE そうなんです。コアチョコ映画祭のヘッドライナー的な映画っていうのは、それが劇場でかかると少なくともファンが100人は見に来るぐらいのバリューのある映画じゃないとダメだと思ってるんですよ。
―なるほど。
MUNE そういう映画って、あるようでないじゃないですか。たとえば一般的な、「トップガン」とか「インディ・ジョーンズ」とか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とか、それはコアチョコ映画祭じゃないじゃないですか。
―じゃないですね(笑)。
MUNE なのでコアチョコ映画祭の、コアチョコファンが喜ぶ中で惹きのあるタイトルってほんとに限られてくるんですよ。
―ただ、メジャーで興行収入があればいいというわけではなくて。
MUNE そうそう。なので、そういう意味でも「フロム・ダスク・ティル・ドーン」っていうのは信頼のおける作品でもあるし、俺は大好きなんですよ。
―当時リアルタイムでご覧になったんですか?
MUNE リアルタイムでしたね、劇場で。スーパージョッキーで水野晴郎が紹介してました(笑)。
―あはははは!
MUNE それで知ったんですよ。
―もう「これは行かないと!」って。
MUNE そうでしたね。タランティーノとロドリゲスって、俺は完全に後追いなんですよ。
―そうなんですか。
MUNE けっこう騒がれてから知ったところがあって。ちょうど俺がバンドに夢中だった頃って、あんまり映画を見なかった時期があったんですよ。(タランティーノとロドリゲスは)そのときに出てきた人たちですね。西新宿の寿司屋に勤めてたときに、ちょっと事情があって、いろんな友だちと会えなかったときがあって。じゃあ自分で時間をつぶすしかなくて、TSUTAYAに行って何本かビデオ借りるようになって、映画を好きな俺を戻しにかかったときに、ちょうどTSUTAYAがすすめてたんですよ。
―おお!
MUNE タランティーノは「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」とか、まだそれぐらいの頃でしたね。で、ロドリゲスは「エル・マリアッチ」があって。その辺がいっしょくたになったコーナーを見てたら「深作欣二リスペクト」とか書いてあって、すごい興味を持って。で、見たらぶっ飛んだんですよ。

―最初は何をご覧になったんですか?
MUNE 最初は「レザボア(ドッグス)」ですね。
―やっぱり衝撃でした?
MUNE 衝撃でしたね、すべてが(笑)。やってることはすごく古いことなんでしょうけど、ただ撮り方とか、音楽とか、すべてがかっこよくって。一気に魅了されたんですよね。で、「エル・マリアッチ」も関連作だって見てみたら、そっちでもまたぶっ飛んで(笑)。
―あはははは!
MUNE なんかすげーなって。「エル・マリアッチ」って自主制作でやったから、すげーパワーがみなぎってて。それこそ「電柱小僧(の冒険)」とか「八岐之大蛇(の逆襲)」とか「鉄男」とか、「ピノキオ(√964)」とかみたいなパワーを感じたんですよ。
―好きな人が自腹切って作ってるパワーというか。
MUNE そうそうそう。俺も自主映画を撮ろうと思ってた時期があったんで、すごく心が突き動かされて、また「映画撮ろう」って気になって、撮ったんですよ。
―おおお、そうなんですか!
MUNE 撮ったんですよ。24、5(の頃)かな。脚本書いて、1年ぐらい撮影しましたね。コアチョコ初期メンバーのKATAさんの実家がプレス工場で、夜は使ってないから、そこをロケ地にして。
―おおー!
MUNE 1年ぐらいかかりましたよ。
―アクション映画ですか?
MUNE や、ほんとにもうレザボアのまね(笑)。密室の会話劇なんだけど、まあいま考えるとおもしろくないし(笑)。とにかくそういうのが撮りたかったんですよね。
―わかります。レザボア見ると感化されます。
MUNE 主人公がさらわれるんですけど、理由がないんですよ。犯行動機がない。そういう犯罪もあるんじゃないかっていうのを撮りたかったんですよ。
―なんかリアルな感じで。
MUNE でも結果的に、それがぜんぜんおもしろくなくて(笑)。
―あはははは! 動機あったほうがよかったんですかね。
MUNE そうそうそう(笑)。当時「鮫肌男と桃尻女」とか、あのへんもかっこよかったじゃないですか。個性的な、我修院(達也)みたいなね、ああいうのを当時はちょっと意識して、誘拐犯のグループのひとりひとりのキャラも立てたりして。で、結局完成しませんでした(笑)。
―うわー(笑)。
MUNE 撮っただけ撮ったけど、当時はパソコンで編集するっていうのが、お金がすごいかかるのでできなくて。生涯学習センターっていう地域センターに編集機が置いてあるんで、そこに毎週日曜日に行って編集をしたんですけど、そんな毎週2、3時間やってて終わるわけないじゃないですか。で、もう疲れてやめましたね(笑)。
―また当時撮った映像は残ってるんですか?
MUNE ありますよ。
―じゃあ編集できる人さえ見つかれば…
MUNE いやあーぐちゃぐちゃなんじゃないかなって思いますね。特殊メイクやってる友人のゼライ直井くんに特殊メイク兼助監督みたいな感じで入ってもらって、彼といろんなやり方について議論をして。スモークをどう炊くのかとか。ロケ地が工場内じゃないですか。スモークなんか炊けないんですよ、火事騒ぎになっちゃうんで(笑)。ドライアイスを買ってきたらいいんじゃないかとか、あとカセットコンロでさんまを焼きましたね。
―あはははは!
MUNE そしたら、撮影中はさんまを焼く担当がいなきゃなんないんですよ。そいつがちょっとでもヘマしちゃうと、油がぽとぽと落ち過ぎちゃってたいへんなことになるんですよ。っていうことで撮影どころじゃなくなりましたね(笑)。
―工場ですから、よくわかんない油は危険ですね(笑)。
MUNE そうそうそう。そいつもさんまなんかをカセットコンロで焼いたことないから、煙は思うようなところに行かないし、ただたださんまを焼いた匂いが工場に充満して。「もうさんま食おっか」って食って終わりです(笑)。
―さんま食べて解散(笑)。
MUNE そんなことをやってましたね。映画祭の本質とはまったく関係ない話なんですけど(笑)。

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コアチョコ大阪限定/血まみれレーガン大統領ジャージ <現在は廃盤>
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MUNE タランティーノはちゃんとした学校に行ってなくて、ビデオレンタルショップでとにかく映画を見まくることを教材としてたっていうのを本で見て、ものすごく感銘を受けて、俺はとにかく人より映画を見続けるって言って、そこからはものすごい数を見ましたね。近所のビデオ屋が、TSUTAYAが近くにできちゃったから、10本1000円っていうのをやりだして。
―90年代の半ばだとめちゃくちゃ安いですね。
MUNE 1週間で映画を10本見るのはたいへんなんで、6本映画、1本プロレス、3本アダルトで。
―3割アダルト(笑)。
MUNE そういうことをやってましたね。
―毎週ですか?
MUNE そうそうそう。ただ、やっぱり無理やりでも映画を見るっていうのは、苦痛は苦痛なんですよ。特につまんない映画だと。でもクソ映画を見ないとタランティーノの域には達しないなと思って、がまんしてみてましたね。何のためにやってるんだろうって(笑)。

<PART2につづく>


お待たせしました!
コアチョコ映画祭2023開催決定!
入場者全員プレゼントはコアチョコグラインドハウスTシャツと超豪華!

コアチョコ映画祭2023詳細

<日時> 2023年2月25日(土) 23:15開場 23:45開演
<会場> テアトル新宿 (https://ttcg.jp/)
<上映作品>
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」
「ウルトラセブン・ノンマルトの使者」
「バトル・ロワイアル(通常版)」
<ゲスト>RaMu
<MC>MUNE、セラチェン春山

<前売りチケット情報>
ハードコアチョコレート東中野店にて発売中
※ハードコアチョコレート販売分のチケット価格は3,200円(税込)です

2023年2月15日(水)~劇場オンライン
2023年2月16日(木)~劇場窓口発売開始
※テアトル新宿販売分のチケット価格は
前売り/当日券ともに3,700円(税込)です

詳しくは [コアチョコ映画祭23 公式HP] をチェック
https://core-choco.com/grindhouse/

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