08.疲拓
もしも疲れを視覚化できれば、他人の苦労がわかりやすくなり、
世の中のいざこざがいくらかは減るのではないだろうか。
これはそんなテーマに対して、
(まぁ無理なんだけどね)と冗談半分に考えた物だ。
僕はしょっちゅうパーカーを着ているのだが、
帰ってきたらそれを脱いで放り投げる。
そのシワなどの形を点描で記録し、
疲れている日ほどそれが乱れていて趣深いという作品だ。
教員や同級生からは、「本当に投げ方に意図が無いのか」
「本当にその日の物か」などを、確かめようが無いと指摘されたが
「疲れた」という言葉と信用度はあまり変わらない気がする。
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