NHK 文芸選評 2020「月」落選作/榮猿丸選
薄絹を脱ぐべし月は上るべし ハードエッジ
月こよひ行き交ふ舟の灯さず ハードエッジ
海底に月の光の届かざる ハードエッジ
※ 選の中に「昼の月」があって少々違和感
【参考】
一応、俳句業界の有季定型エリアでは、
「昼の月」は秋の季語ではなく、
公認の季語と併用される一般名詞扱いが基本
春:
長閑さや浅間のけぶり昼の月 小林一茶
きさらぎや若草山に昼の月 藤野古白
屋根替の埃の上の昼の月 高濱虚子
花人は知るやかゝれる昼の月 井上哲王
白梅をはなれてありぬ