初めてのエッセイの感覚

 随分久しぶりのnoteになってしまった。サボっていたというわけではない。別にやらなきゃいけないことではないからだ。
 今日は奇怪な1日だった。睡眠時間を6時間ほどにし、シャワーを浴びる。浴びながら、シャワーの後のトイレも含めて計1時間ほど外出するかどうかを悩んだ。なぜ悩んだのかは分からないが、たぶん眠かったからだろう。悩むのが日常。自分はそういう人間なんだ。最近気づいた。
 実は昨日の時点で今日は外出しようとは思っていた。尼神インター 誠子さんのエッセイが刊行されたとの情報を手に入れたからだ。実は今まで小説は買ったことあるが、エッセイというものを買ったことがなかった。だが、なぜか誠子さんのエッセイは買おうと思った。なんでだろう。

 尼神インター 狩野誠子『B あなたのおかげで今の私があります』

 誠子さんがBと出会って、どう向き合ってきたかを書いている。

 シンプルに色々な意味で面白かった。読んで欲しいから内容に深くは触れないが、というかネタバレを気にしてそのギリギリのラインを攻めながらレビューするのが難しくて面倒くさいので、一言。「BとN」が好き。

 そして何よりとても優しい文章だった。

 誠子さんはもちろん、登場する周りの人たちが本当に魅力的に書かれている。周りの人たちの良いところをこんなにもカラフルに書けるものかと。誠子さんが自分自身と向き合ってきたからこその結晶なのだろうが、おれにはこんなきれいな結晶は作れない。このエッセイを読んだ後、おれの過去のnoteを読んだら、まぁ吐き気がするだろう。おれは吐きたくないから、検証は勝手にどうぞ。

 ほら、こうやって結局自分の話をして段落を終える。こういうとこだ。消して書き直せばいいじゃんと思うかもしれないが、せっかく出てきた言葉だから消したら勿体ないかなと思っている。

 兎にも角にも久々に活字を読んだのがこのエッセイで良かった。たぶん。是非読んでみて欲しい。(ちゃっかりサイン本買ったんだぜ。いいだろ。)

 ちなみに、このエッセイがおれの脳を刺激したのか、芸人さんの出している本をあと4冊買った。何を買ったかは秘密だよ。こんなに本買ってまぁ、読む時間ないくせに。読書の秋とやらよ。そして今おれのフリック入力を妨げたのは左手甲のかゆみ。蚊でないことを祈って終わろう。

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