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【試し読み】この秋もまだまだ続くステイ・ホーム。世界で大人気のかんたん科学実験でおうち時間を楽しもう!

〈THEDADLAB〉は、ロンドン在住のパパが自分の子どもたちのために考案した科学実験を紹介した動画サイトでしたが、いやま世界で300万人以上のファンをもつ人気サイトに大成長。Appleやドリームワークス、レゴ社といった世界のクリエイティブ企業ともパートナーシップを組むほどに。
そんな大注目のサイトのなかでも特に人気の高かった40の実験を選りすぐったのが本書『今日から理系思考! 「お家にある材料」でおもしろ科学の実験図鑑』です。その一部公開し、人気の秘密をお教えします。​

本当に「使える」科学実験本て?

突然ですが、わたくし担当編集者は小学生男子2人の母をしております。
そんなわたしのちょっとお恥ずかしい話から。

「子どもが理系に育ってくれたら」そんな淡い期待を抱く文系のわたしは、ステイ・ホーム以前から、家庭でできる子ども向け科学実験本を何冊か買いそろえていました。

しかし、いざ実験! となると、材料を揃える段階で「親」がギブアップ。たとえがんばって揃えても、実験の段取りに手間取っているうちに、子どもたちは薄情にも興味を失いどこかへ消え去っていきます……。

そんな挫折と失敗を繰り返し、何度わが家の本棚に科学実験本がしまわれていったことか。

でも、ある時ふと思いました。
これって、きっとわたしだけの話ではないはず。科学実験本「あるある」ではないかと。想像以上に「子どもとお家で科学実験」はハードルが高いことなのです。

そんなときに出会ったのが、本書でした。
従来の科学実験本とは、明らかに一線を画していました。

どこが違うかというと――

(1) 材料はお家にあるものでOK!
(2) 簡単に手順が直感的にわかる!
(3) 平均所要時間たった15分(最短は5分)
(4) 子どもウケ抜群!


たとえばこのページをご覧ください。

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どうでしょう。まるで3行レシピのようなわかりやすさではないでしょうか。 

これなら、本とにらめっこしながら格闘しているうちに、興味を失った子どもたちが逃げていく、なんてこともないでしょう。


そして、子どもたちのこの表情です! 

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「うちの子のこんな顔を見てみたい!」すっかり親のやる気スイッチ押されてしまいました(そういえば、これまでの科学実験本では、実験をしている子どもたちの表情がほとんど登場していなかったような)。


そして、著者自身がお家で子どもを楽しませるために考えた実験だけあって、「お家にある材料」という点も伊達じゃありません。

どれくらい手軽にできるかというと、本書の校了間際でてんやわんやだったときのことです。

「なにこの実験、やりたい!」と近づいてきた息子に「じゃ、今やる?」とわたしが即答できるほど。

子どもの顔をスマホで撮影して大きくプリントアウト。ちゃちゃっと適当に切り込みを入れてセロハンテープで留めるだけ(そういえば、この本の実験はセロハンテープで留めるだけが多いのもありがたい)。
子どものリアクションも上々。

かかった時間は、わずか10分弱(本に記載されている所要時間は20分ですが)。

それがこちらの実験です。

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「目の錯覚」について学ぶ実験で、「ほんとは顔がへこんでいるのに、ふくらんでいるように見えてしまう」というものです。この実験のあとで、トリックアートを実際に見に行ったりすれば、夏休みの自由研究だってばっちり完成しますね。


インスタからファンが急増! クリエイティブ企業も注目


著者のセルゲイ・ウルバンは、ロンドンで5歳と7歳の男の子を育てているパパ。

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息子たちと楽しく実験する様子をInstagramにアップしたのが最初でした。たちまちフォロワー数が急増し、次にFacebookはページを立ち上げると1年でフォロワー数が100万人超え。そしてYouTubeチャンネル〈TheDadLab〉を開設。現在では世界で300万人以上のファンがいて、アップルやドリームワークス、レゴ社といった世界のトップクラスのクリエイティブ企業とパートナーシップを組むほどに。

公式サイト〈TheDadLab〉はこちら

本書はこれまで著者が紹介してきた数多くの実験動画の中から、特に人気の高かった40の実験を厳選して書籍化したもの。ですから、楽しさは世界じゅうの親子のお墨付きです!

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ステイ・ホームを「ステイ・ポジティブ」に!


お家キャンプに、お家屋台……ネットニュースでは、つぎつぎと楽しいお家あそびが紹介されています。少しでもお子さんに楽しい時間を与えたい、そんな親御さんたちの必死の想いが伝わってきますね。

しかし春の長い休校につづいて、次は夏休み。暑さと感染症対策でなかなか外出もままならず、もうとっくにお家あそびネタも、親の体力も尽きた、という方も多いのではないでしょうか。わたしもそうです。。。。

かつてない長期戦となったいま、「がんばり過ぎず」に学びを継続する。この秋はそんな視点も大事かもしれません。

著者のセルゲイ・ウルバンは日本版の刊行にあたり、日本の読者にこんなメッセージを寄せています。

日本の読者のみなさんへ

新型コロナウイルスは世界中に影響を与えています。〈ソーシャルディスタンス〉が新しい社会のルールになり、マスクと手袋を身に着けているのはスーパーヒーローだけではなくなりました。ぼくたち全員がこの未知のウイルスに‟やられてしまった”と言っても過言ではないでしょう。
 
こんな困難な時代を生きるみなさんに、ぼくはこんな言葉をかけてあげたいのです――ステイ・ポジティブ! こんな難しい状況にあっても、ぼくたち人間はいいことをたくさん見つけることができます。〈ステイ・ホーム〉のおかげで自由な時間ができて、自分たちの生活と人生についてじっくりと考え、新たに打ち込める趣味や遊びを発見することもできました。まさしく‟災い転じて福となす”です。そしてこの『今日から理系思考!「お家にある材料」でおもしろ科学の実験図鑑』は、科学者やアーティストやエンジニアといった、創意あふれる‟お仕事”を試すことができます。
ぼくがこの本で紹介する数々の実験を考案したのは、ふたりの息子たちが楽しく遊んで楽しく学んで、そして楽しい思い出を作ってもらうためです。ふと気づくと、考案したぼくもいっしょになって学んでいました。あらためて言いますが、ぼくは科学者でもなければ教師でもありません。それでもぼくたちを取り巻く世界が美しいことを知り、その美をさらに求めるようになりました。そしてその美は、もっぱら家のなかで見つかりました

「ステイ・ポジティブ」。そして「世界の美しさは、もっぱらお家のなかで見つかる」。はっとさせられる言葉ですね。科学現象はもっとも身近なところ、つまり、お家のなかにたくさん溢れているというわけです。

大変なステイ・ホームの時間を、「ステイ・ポジティブ」に換えるセルゲイ・ウルバンの魔法の実験を、ぜひこの機会に楽しんでいただければと思います。

次の記事では、とくに簡単で楽しい実験を本書からさらに抜粋してご紹介しますのでお楽しみに!


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