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思えば不遜な人生だった。

NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」で毎回登場するピタゴラ装置。

あれは複雑で精巧な仕組みで、考えた人はすごいなっていつも思う。


でも実は成功するまでに幾重にも失敗を重ねていて、その末に成功しているのだということを今朝知った。

今日テレビで見たバージョンは失敗したその数なんと53回!54回目にしての成功!

1回でできているとは思わなかったけど、54回って果てしなく大変やん。

ただただ脱帽。すごすぎる。

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小さいときにピアノを習ってた。

ちょっとだけ音感がよかったから、あんまり練習しなくても簡単なことならすぐできて褒められた。じゃあいいやって思ってあんまり練習しなくなった。

でも努力の天才はいくらでもいて、あっという間に抜かされて面白くなくなってやめた。


学校の勉強もそこそこであればちょっとやればできた。だからあんまり自分から勉強はしなかった。

お受験の時、地頭良くて努力の塊ばっかりいるような塾の中に入ると、当然私はあっという間にできない子。本心でやりたいことでもないからますます悪循環。

結果小学校も中学校も受験に失敗した。


多分一番頑張ったのは大学受験の時くらい。
それも別に勉強が好きというより父親への意地が大きかったと思う。


それ以降はまた頑張ることをしない人生。


教員免許も途中で面倒になってやめたし、資格試験の勉強も途中でやめた。

思い返せばいっぱいあったんだ。途中でやめたこと、やりきらなかったこと。


ちょっとがんばれば小さな成果はすぐ出るタイプだったので、そこで慢心してそれ以上の努力をしない人生。

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「不遜」

一言で言うとこれに尽きる。


つまりは思い上がっているということ。
おごり高ぶる気持ちがあるということ。


自分は謙虚で控えめを装っているつもりでも、心の中では慢心していて不遜な人生だった。

何者かになりたいって心のどこかで思っていたのに、何者にもなっていないのは結局そういう気持ちが根っこにあるから。


だから思うような結果が出ないと、ほんのちょっと躓いただけで嫌になる。

今は投げ出すことは絶対にないけど、それでもやっぱり手が止まったり気持ちが乱れて集中できなくなる。


私は
どれだけがんばったんだろうか。
どれだけ工夫したんだろうか。
どれだけ試したんだろうか。


水面下で血反吐を吐くような努力をしている人は山のようにいるというのに。

よしっ、私もあと53回失敗してこよっと。



おしまい

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