産婦人科医が読む雑誌「産婦人科の実際」に寄稿しました。
こんばんは。はらメディカルクリニック院長の宮﨑薫です。
金原出版株式会社より出版されている「産婦人科の実際」は産婦人科医が読む雑誌です。この度、ERP子宮内膜再生増殖法について原稿依頼をいただき、10月号『内膜を極める』特集に掲載していただきました。
ERP子宮内膜再生増殖法は、幹細胞培養上清液を胚移植周期のプロゲステロン製剤投与の2~4日前に子宮内に注入する方法で、故原利夫先生が開発した再生医療です。現在私が継承し検討を続けています。凍結融解胚移植周期においてERP子宮内膜再生増殖法を行うと胚移植成績は改善します。その機序について含有されている種々の豊富なサイトカインの濃度より考察を行いました。今後さらなる解析を重ね、どのような背景をもつ方により有用であるか解明していきたいと考えています。
今月号のサブタイトルは「内膜の機能と着床をめぐる最近の話題」とある通り、いずれの記事も日々私自身も気になっている内容ばかりでしたので読みふけってしまいました。子宮内膜はブラックボックス的要素が強い一方で、近年新しい知見が増えています。さっそく今日からの診療に役立てていきます。
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