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当院の胚盤胞グレード 別妊娠率

来週、また勉強会を予定していることもあり、最近は妊娠率とにらめっこすることが多いです。新しく取り入れたプロトコールが正解だったのかどうかの答えは妊娠率が教えてくれます。

胚盤胞のグレード評価は一般的に使用されているGardnerの分類です。当院のIVF FILEの25ページに説明を記載しています。

胚盤胞の評価法2

2020年の4月15日から11月20日までの胚盤胞グレード別の妊娠率はこちらです。

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なぜか、AAよりもBAの方が高い妊娠率となりました。当院の年間胚移植件数は1350件前後と統計をとるには不十分な件数のためでしょう。本来は上から順の妊娠率になります。平均年齢は38歳です。

このデータは期間内の全胚移植のデータですが、胚移植回数が2回目までの方に限定すると当然ながらデータは高くなります。

そして、胚移植回数は3回目以降の方に限定するとデータは低くなります。反復不成功例がある場合には、BC胚1つでの妊娠は確立的には高くないため、2つ移植を検討することもあります。この時難しいのは多胎のリスクをどう考えるかです。反復不成功例におけるBC胚を含む2個移植の場合、当院での多胎率は2~4%です。少ない確率ではありますが、実際に多胎になる方はいらっしゃいますので、最終的な判断は患者様ご夫婦で話し合っていただいております。

さて、本日は2月の体外受精説明会の日でした。土曜日の貴重なお時間にも関わらず多くの方にお付き合いいただきましてありがとうございました。

今週も1週間お疲れ様でした。もうすぐ24時です。おやすみなさい。

はらメディカルクリニック 宮﨑薫

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