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ジェネリック医薬品のたとえ

ずいぶん久しぶりの投稿になってしまいました💦

普段、調剤薬局で薬剤師として業務していますが、ある日対応した患者様でジェネリック医薬品を信用していない方なのでしょうか、
いろいろとこちらからの提案に対して反論がありました。

「ジェネリック医薬品って例えると、プロの料理家の人のレシピを一般の主婦がマネして作った料理と同じでしょ?」という質問。


う~~~ん

料理のたとえで質問を受けたのは初めてです。
その場で分かりやすく対応できなかったので、振り返って深掘りしてみようと思います。


言われてみればそんな感じかな?とも思えますが、
医薬品のことを料理で表現するのもなかなか難しいです・・・。


ジェネリック医薬品とは?

そもそもジェネリック医薬品って?という人もいらっしゃるかと思います。
普段の業務においてジェネリック医薬品をオススメする場合、
「有効成分は同じものを使用していて、効果も同じものです。」
なんて非常に簡単に説明させてもらっていますが、
その根拠は生物学的同等性試験の結果をもとに承認されている医薬品です、ということになります。
(有効成分の血中濃度の挙動が先発医薬品と同等である、ということが証明されている。)https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000078998_3.pdf


料理におけるジェネリック?

定番のメニューで「オムライス」や「炒飯」などといった品目は、プロが作ったものでも、家庭の主婦が作ったものでもジェネリックと言えるのではないかと思います。(オリジナルではないという意味で)

ま、そんな細かいことを述べていても話に伸びしろがないので・・・

同等とは?

料理における「同等」とは、同じ料理を作るために、代替可能な材料を使用しても同じであると言えることだと思います。例えば、豚肉がない場合は、ウインナー等を使用しても同等であるということです。ただし、代替材料を使用することで、料理の味や見た目に影響を与えます。

また、同じ材料を使った料理の場合でもレシピによっては、火を通す時間や、材料を加える順番などが異なったとしても、最終的には同じような料理ができあがります。これも同等であると言えます。

まとめ

医薬品と料理の話を同じ土俵に上げて議論するのはとても難しいです。
むりやり話をまとめようとしていますが、
先発医薬品が優れているとか、ジェネリック医薬品が劣っているという話ではありません。
体内における血中濃度の挙動が先発医薬品と同じであると確認されれば
医薬品としての作用の強さや影響は同じということになり、
有効性や安全性も先発医薬品と同等であるということになるのです。

製造コストはジェネリック医薬品とさほど変わらないくらい安価であるにもかかわらず、特許料が上乗せされているだけで高価な先発医薬品よりも

有効性や安全性は先発医薬品と同等であって安価なジェネリック医薬品を選択する方が家計的にも、社会経済的にも有益なのではないでしょうか?



#ジェネリック医薬品 #生物学的同等性

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