2020年 子宮体がんみつかる
東京五輪が開催されるはずだった2020年。1月に私は子宮体がんと診断されました。女性の40~50代は更年期などで体調が大きく変化する年齢です。女性同士でも生理に関する話はしにくいものですが、体の変化を知らせる重要なシグナルです。男性にも大切なパートナーや家族とぜひ一緒に考えてみて欲しいと思い詳しい経緯を書くことにしました。
がん発見のきっかけは「不正出血」でした。年明けから2週間ほど続いたため、そろそろ閉経する頃だし、漠然と子宮や卵巣のがんではないかという予感がしたのです。まずは会社の健康診断に申し込みましたが、子宮頸がんや乳がんの女性検診は予約がいっぱいで最速で予約できたのが3か月後の4月末でした。痛みや倦怠感などの自覚症状は無かったのですが「早くして」と体の声が聞こえたのです。
2月初旬、私は健康診断を待たずに大学病院の女性診療科を受診しました。最初の内診では卵巣の入口に小さなポリープがあることがわかりました。
さらにがんの組織検査をしたところ子宮内膜でがん反応が出たのです。卵巣のポリープにはがんの反応はありませんでした。
健康診断を待っていたらがんの発見は遅れ、さらに進行していたかもしれません。4月末に予約していた健康診断は結局コロナウイルス感染拡大の影響で当面延期になりました。健康診断では子宮頸がんや乳がん検診はありますが、子宮体がんや卵巣がんの項目はないのです。
結果論ですが、“体の声”を聞いて行動して本当によかったと思います。
<国立がん研究センター>
https://ganjoho.jp/public/cancer/corpus_uteri/index.html
子宮体がんについては、現在、指針として定められている検診はありませんが、一部の自治体では子宮体部の細胞診による検診を行っているところもあります。気になる症状がある場合には、婦人科を早めに受診することをお勧めします。人間ドックなど任意で検診を受ける場合には、検診のメリットとデメリットを理解した上で受けましょう。
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