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うろつきうつろう話

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垂れ流し
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#大学生

6)パチンコと就活(22歳)

男性厳禁(だったはず)の家には結局4年近く住んだ。 今振り返っても実家を出てから最も長く住んだ物件となった。 田舎から出てきて5年(編入浪人したため)、私はどう間違えたのかとてもマイルドなヤンキーになりさがっていた。 私にとって見るもの触れるもの全てが新鮮だった大学生活。 しかしここは都会ではなく、大阪の片田舎だったのだ…。 卒業できる程度に授業には出たが、編入してからはほとんどの時間をバイト先のパチンコ屋で費やした。(時給が高いから) 本当にロクでもない。 何か目標

5) 男性厳禁の家なんだからピーヒャラしないでほしい(19歳)

1人暮らしを始めて1年。 19歳になった私はおかしな住民のいる物件から逃げ出す決意をした。 お経を読み始めたり、「コロスゾ」と夜な夜な叫ぶ隣人とこれ以上壁を共有するのは心臓に良くない。 前回の物件探しの失敗を振り返り、 1. 物件は必ず自分の目で確かめる 2. チャラいスタッフのいる不動産へ行かない 3. 叫んだりしそうな隣人がいないか事前に確かめる この3か条をしっかりと胸に刻みつけ、2回目の引っ越しは大学のすぐそばにある小さな不動産屋さんにお願いすることにした。 こ

4)はじめてのひとり暮らしで「○ロスぞ」と叫ばれたときの話(18歳)

はじめての一人暮らしの家は一言でいえば最悪だったかと思う。 これまでの人生で20回近く住まいを変えたが、そのなかでもワースト3に入る住まいだった。 はるばる田舎から出てきて契約を交わしたが、帰宅後ダブルブッキングであったことが判明。 しかしめんどくさがりの私は不動産屋の代替案を素直に受けいれ、同じ建物の2階下の部屋であっさりOKをだしてしまった。 だからまぁ、ちゃんと見に行かなかった私が悪いんだろう。 直感で良いと思った最上階の部屋は窓が3つあり南向きだった。 しかし

3) 大学生はじめての引っ越しとチャラい不動産(18歳)

私が人生はじめての引っ越しをしたのは18歳。大阪の短期大学進学に伴い、田舎から出てきた時だった。  実家から大学までは片道約2時間、往復約6000円。 一人暮らしをした方が圧倒的にコスパがいい。 兄達もすでに1人暮らしを始めていたし、我が家にとって「18になったら家を出る」が当たり前だったため、実家を離れる寂しさなど特になかった。 むしろ「自分の空間を誰にも邪魔されないなんて最高すぎる」と小躍りしながらその日を待ちわびていたと思う。 ところでうちの母は過干渉だ。もしか