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ロックバンドやってるのに絵本を作りたくなってきた

絵本を作りたくなってきた。

実は自分のバンドコッコアで作った曲を映画にしてみたら面白いんじゃないかという話は出ていて2020年の冬くらいから知り合いの演劇関係者に脚本を書いてもらうということで話は進んでいた。4月ごろに何とか台本が完成して、さてそれをどうやって映像しようかとバンドのメンバーやスタッフ、台本を書いてくれた方とzoomで会議していた。

しかしその物語には一つ問題があった、主役がロボットなのだ

zoomミーティングではそのロボットをどう表現するかが話題の中心になった。

①人間が着ぐるみを着てロボットを演じる・・・着ぐるみを作らなくてはならない

②人型アンドロイドロボットして人間が演じる・・・ロボットぽくない

③完全なロボットを作ってアフレコで人が演じる・・・ロボットなんかつくれるのか?

脚本作成者の中ではあくまで①③のようなロボットがイメージされていた。どうしたものだろう、映画なんて作ったことのないど素人集団である。ましてや主役はロボット。ろくな予算もないのにきちんとしたロボットなんて作れるのだろうか?しかしまあ言うだけなら無料である。とりあえずロボットにするならどんな格好がいいか?そんな話をし始めた。

脚本家がイメージを伝える。それをおもむろにベース担当が紙に描きだした。彼はなんというか独特なコミカルな感性を持っている。

こんな感じのが描けたといってzoomの画面越しに絵を見せてくれた、いいかんじのかわいいロボット。なんだか愛嬌もある。しかしこれを実写にするのはどうしたらいいんだろう?そんな課題を残してzoom会議は終了

話は宙ぶらりんなまま塩漬けになっていた。



映画の話中々進まないな、と思っていた。大体いまのご時世映画撮影のためのスケジュールなんて組めるのだろうか?いつまた緊急事態宣言が出てもおかしくない。そんな感じで1か月以上過ぎていた。

とりあえず今どんな状態か確認しようということでメンバーとスタッフでzoom会議。馬鹿話に花を咲かせながらも現状を報告しあう。

再びベース担当が紙に絵を描きだした。前回描いたロボットの修正版だった。胴体がギターアンプだった

なんかすごくいい!メンバーは盛り上がってロボットについての色々なアイデアを話し始めた。エフェクターで声が変わるのってどうか?ヴォリュームつまみ付けたら?などそんな感じだ

様々なアイデアが出されてそのロボットの設定が固まっていく。走り出している、そんな感覚をもった。

数日後、突然閃いた。絵本なら作れるんじゃないか?絵ならあのロボットを具現化できる。映画のようないろいろな手間もかからないかもしれない。そうだ絵本だ、絵本を作ろう。それを売って映画を作るための資金にしよう

明日死んでしまうかもしれない、とりあえずメンバーにlineで思いついたことをまとめてメッセージを送った。

反応は悪くない、いけるかもしれない。そしてめちゃめちゃ面白そう

僕はその日の家に帰るとすぐにプロットを書き始めた






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