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#15 古民家暗中模索中 浸水編その3

DAY29 6月5日 
朝、zoomでプレイバック・シアターラボの羽地さんとミーティングをする。
土日の話をしたらびっくりしていた。
床下浸水したことはLINEで伝えてあったのだけど、どうやら上からの雨漏りだと思っていたらしい。
確かに同じ濡れることなのだけど、雨漏りと、床下浸水ではだいぶんちがうからなあ。

ミーティングでは週末のアーツ・ベースド・ファシリテーター養成講座(通称ファシ講)の最終回があるため、どんなふうに終わるのがいいか互いに考えを述べる。
こうしたら、ああしたらとジャストアイデアを話すうちにどんどん最良のプログラムがまとまってくる。
決まりきった終わり方ではなく、こんなふうにいろんな視点を入れようとすることは楽しい。
直接的に反映されずとも、この行程は場にふくらみをもたらすと思っている。
書きながら思ったが、このことは家をさわっていく時にも同じことが言える気がする。

そういえばへっついさんを直してくれたもとさんにこの家を触る際、リフォームの知識、家の構造をあまりにも知らないことに不安がある、と打ち明けた。
すると、知識があるないは問題ではなく、関心があるか、この家をどうしたいかのビジョンが必要なだけです。
と言われたことが今になってわかる。

3月から本格的に触りはじめて、その間に家の掃除、納屋の掃除、樋の掃除や屋根裏の獣害対策をしながらちょっとずつこの家のことを知ってきた。
それまでに何度か雨が降った。
今だに家の構造について知識はないけれど、この家と共に過ごすコツが少しずつ見えてきたのだ。

おんなじことなんだなあとぼんやり思う。

ミーティングを終えて、あおぎしにゴミを捨てに行く。
あおぎしクリーンセンターでは、受付で免許証を見せて、家から出たゴミかを確認されるまでは今までと同じだが、
何か、チップが入っているようなプレートをくれて
これを出口で渡してほしいとのことだった。
1日に一度しか捨てに来られないらしいので、重複しないかの確認かもしれないなと思う。

詰める時には散々苦労したものも、4、5人の人に渡していくとあっという間に終わってしまう。
缶だけは別にしてほしいと注意された。そういえば最後にお菓子の缶を上に乗っけてたのを忘れていた。
そっか、機械的にどんどん捨ててるのかと思ったら、ここで色々と最終分別しているんだね。
数年前は、大きな大きな深い深い投棄する穴があって、そこに上からどんどん投げ込んでいた。吸い込まれそうでちょっと怖かった。夏場はすごい匂いがして、行くのがいやだったけど、今は、なんの匂いもしない。収集車が前に待機していて分別した後その車に収集されるという仕組み。
人が介しているということを実感するまでは昔は何も思わずゴミを捨てていたけど、今は扱いやすいように危険がないようにとひと手間考える癖がついた。大量のものを持ち運びする時には、ぺちゃんこにしてひもをかける、とか割れものや、扱う時に注意がいるものは布に包むとか当たり前のことだけど。

そして友人たちとやっと落ち着いて連絡を取り合う。
大抵は床下ギリギリあたりで、車が動かずに困ったとか泥出しが大変とかのようだ。ただ直接話せていないけど、腰の辺りまで水に浸かってしまった場所もあるようだ。
久しぶりの友人たちと水のこわさ、片付けの大変さについて少しやり取りをした。

今ちゃんが床下浸水でも畳に水が走ったり、床板が濡れている場合もあるから、畳を上げて調べたほうがいいのでは、畳上げ、明日手伝うよと連絡があった。
ありがたい!
ふうちゃんからは被災地を専門に復旧作業をやっている友人が和歌山に来たから、明日行ってもらうよー!と連絡が入る。ありがたい。

とにかく明日もこの家にふれる。

写真は浸水を免れた漆器

梅の模様がかわいらしいね