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予算委員会中断

野党予算委理事とオブザーバーぶら下がり 2021年2月18日

https://youtu.be/WjIs6CulIR8



国会の動きの報告 虚偽答弁?審議を続ける前提が崩れた 2021年2月18日


辻元筆頭理事
 いま問題になっております、菅総理の息子さん菅正剛氏などによる総務省違法接待疑惑について、この予算委員会でも真相解明をずっとやってきました。その中で昨日、週刊文春の音声なども公表されまして、昨日はこの音声がこの中に出てきている総務省の秋本局長のものであるかということを確認するようにということを、こちら側から与党に求めてきました。その結果、この違法接待疑惑のこの当事者の1人である秋本局長の音声であるということが確認されました。これが1点目です。
 そしてこの音声の中で、問題になってきた許認可に関わるこの業界等の話が出たのかどうかと。今まで否定をしてきました。これは秋本氏本人、それから官房長、さらには大臣もですね、業界を歪めるようなことはないというように否定をしてきたわけです。この部分についてはですね、お手元にありますように、「本人によりますと」というところの後で、「木田氏や菅氏のBS、CS、スターチャンネル等に関する発言は、記憶にありません」と。昨日と同じことを音声の音は認めて、自分の声だということ、喋っている部分の声を認めたけれども、会話の中身は否定するという昨日と同じ態度をしております。そしてその後の「小林史明議員に関する発言は私の声かと思われます」というですね、中途半端というか、全く誠意のない調査結果というか。そういうものが配られました。これを認めるわけには私たちはいきません。紙をもらってもですね。その中で、昨日の音声を聞いていただければもう一度分かりますけれども、この秋本局長が認めている小林史明議員の名前が出る直前にですね、流れがですね、この「BS、BS。BSの。スターがスロットを返して」とかですね、「新規の話ね、それ言ってたってしょうがないよ。通っちゃってるんだもん」、「うちがスロットを」、「僕たちが悪いんじゃなくて小林が悪いんだよ」ってこういう話があって、「そうだよ」って秋本さんが言ってですね、その後に「いやあ、でもどこかで一敗地に塗れないと、全然勘違いのままいっちゃってますよね」って秋本さんが言っているわけですよ。BSの話とかスターの話とかスロットの話をして、「小林が悪い」、「一敗地に塗れないと」と言っているわけだから、BSとかCSとかスターのところだけは記憶になくて、小林さんの話のところだけは覚えているというようなこと、誰が考えてもこれ認められないと。官房長が説明に来ましたけれども、官房長は組織を代表して説明に来たということですから、「こんなものを持ってくるということは組織ぐるみ、この秋本氏擁護、そして隠蔽をしようとしているという紙ですよ」ということで、この紙は認められないというようなことを私のほうから強く申し上げました。
 結果はですね、自民党のほうからも怒りの声が上がりまして、橋本岳議員のほうから手が挙がって、この小林議員、政務官として総務省に自民党から送っている自分たちの上司ですよね。についてですね、総務省の幹部はですね、あげつらうようなことを酒を飲みながらですね、言っている。組織としていかがなものかという、かなり強い怒りが自民党のほうからも発言がありました。それを受けて総務省のほうは、さらに厳しく調査をいたしますというような趣旨を何回も繰り返しました。いつその調査結果をもう1回示すんだということに対しては、「22日の午前中」と言いました。そうすると、きょう予算委員会開いても、秋本局長呼んでいますけど、「BS、CSは記憶にございません」と今日また言うのかと。これでは話にならないでしょうと。委員会開いてもですね。ということに今なっています。お互い持ち帰ると。それと同時に、さっきも言いましたが、4名呼んでいるんですよ。谷脇審議官、吉田審議官。これは、秋本情報流通行政局長や、国会で答弁してきた湯本官房審議官よりも上のクラスの方で、総務省のナンバー2、事務次官級ということで、この谷脇・吉田両氏は国会にすら出てこなかったわけです。でですね、国会に出て説明するようにと立法府が呼んでも出てこないのに、菅さんの息子さんの誘いにはですね、ひょいひょいひょいひょい行っているわけですよ。誘われたら行っている谷脇さんが3回、吉田さんが2回と行っているわけですね。国会には出てこなくって、息子の誘いにはどんどん行っていて。だいたいこういうことを国会運営で何回も求めているのに、これらの人も怪しいわけですよ。さらに上のクラスも。ですから「こういう人たちが国会に出てきていないというような状況でですね、与党もどうするかよく考えろ」と。ところが官房長のほうは「いや、民間人が関わっている」と。この期に及んでも何かいろいろ言い訳しているわけですね。「民間人のほうからもよく聞かないと、この音声問題にしてもよく分からない」というようなことを言っておりましたので、やはりですね、菅正剛氏に国会に来ていただいて、どういう趣旨でですね、この総務省の幹部を数年にわたって呼び出し続け、違法接待と言われるようなことをやり続けてきたのか。やはり菅正剛氏に参考人として国会に来ていただいてですね、委員会を開くというのが一番いいんじゃないかと私は思っております。以上です。

奥野理事
 今の1点だけ補足ですが、最初のところで「木田氏や菅氏のBS、CS、スターチャンネル等に関する発言は記憶にありません」と秋本氏が言っていますが、これはどういうことかと。「東北新社について話題に上らなかったと言いたいのか」と言って確認したところ、「そうではない。調べていないんだ」と。秋本氏はこう言っているけれども、民間の方、菅正剛氏なんでしょうけれども、「聞き取りをしていないので、そこについては答えられません」という話がありました。それなしにはしかし、予算も総務委員会も進めることができないから、早急に調査をして持ってきてくださいという話になっています。その流れになって、国会に菅正剛氏も出てきていただくと。あるいは、ここにある調査の中できちんと聞き取りをしていただくということだと思います。それから谷脇・吉田についてもですね、これまでは問題ないという調査結果だったわけですけれども、調査の前提自体が揺らいでいますから、もう1度ですね、きちんと聞き取りをしてきてくださいと。これこのまま、またですね、新たな録音とか出た場合には、本当に予算が全部吹っ飛ぶような話になりますから、そこは慎重にきちんと聞き取りをして、国会で本人からご答弁いただく。あるいは同時に調査の中にも入れてくださいと、この話になった。いずれにしても、時間がかかりすぎです。早急にやれということを求めています。

藤野オブザーバー
 私も1点。この文章の中で、「改めて関係者の聴取等を行う」と。官房長もこのことを繰り返していましたけども、それと別に「22日午前中には調査を出す」言っているんですが、私はずっと調査するからということで、今まで審議に応じてきたわけですけども、それが覆るような中身になってきたと。にもかかわらず22日午前というのは「初めのほうの報告はやりつつ、この改めて調査を行うというのはどういう関係なんだ」というふうに聞いたんですが、ちょっとよく分からない。いつ出すかもはっきり言わないということでありまして、元々その調査をしてきた人たちの調査が覆ったわけですから、違う調査のやり方とか、第三者とかですね。あるいは国会に出てくるとか、今まで出てこなかった人が出てくるとか。それをしないと、何か同じ総務省が同じ対象者に同じ調査をいくらやっても駄目だということは申し上げました。

西岡オブザーバー
 私のほうからは、今日のご説明ですと、小林議員に対する発言だけは私の音声かと思われますという秋本局長のお話があったんですけれども、そもそもこの音声データ自体が事実であるかということを、やはり総務省としてしっかりそこをはっきりまずさせなければいけないというのが1点と。先ほどお話がありましたけれども、誠心誠意、今後調査をするというお話でしたけれども、調査をしている途中でこういう音声データが出てきたということを考えると、これまでのやはり調査を続けても現実のものは出てこないと思いますので「やはり調査方法自体をこれまでと違ったものにしなければいけない」ということを申し上げました。以上です。

辻元筆頭理事
 今の関連して私のほうからも「第三者にやってもらったらどうか」と。調査をですね。「そういうようなことも検討したらどうか」ということも申し上げました。BSとかCSとかね、スロットの話は木田さんとか菅正剛さんがしているんです。それに相槌を打って、小林悪いよなとかってこう言っているのがこの局長なんです。だから木田さんとか菅さんの息子さんが言っているところは、木田さんや菅さんの息子にこれはあなたの声ですか、これ言いましたかというのを聞かないと分からないみたいなこと言うわけですよ。でもね、なんかもう本当にちょっともう履き違えてるというか、国会での質疑について「業界の話は出ましたか」という質問に対しても「出てない」っていう答弁なんですね。ですからもうこれ全部覆っていると思います。

記者
 野党側の認識としては、総務省の調査に納得がいかないので、審議を行える状態にないということか。

奥野理事
 そういうことですね。

記者
 これは与党側も同じ認識で一致しているのか。

奥野理事
 はい。

記者
 菅正剛氏の参考人招致は、野党側から理事会の場で正式に提案したのか。

奥野理事
 与党側からもですね、小林議員についての発言はけしからんという話もありました。それから今も強行せずにですね、国対に持ち帰って開会されていませんから、与党側も相当腹を立てておられるというふうに思います。菅正剛氏の参考人招致については、従前から政府参考人じゃなくて一般の参考人という形で既に要求しておりますから、その流れの中の話だと思います。

記者
 審議を再開する具体的な条件と、総務省の地方税の審議も含め今後の審議日程がタイトになってきているが、今後の日程感について。

奥野理事
 先ほど申し上げたのは、話題の中に東北新社が上ったかどうかということは一つ鍵になりますから、そこをちゃんと答弁するなり調べるなりしてくださいというふうに申し上げています。与党側がどう出てくるかでありますけれども、地方税とかですね、それから予算そのものもそうですけども、国民生活に大きく影響するものでありますから、先方から何らかの回答があると思います。今はそれを待っている状況です。

記者
 総務省の再びの回答を聞く機会と野党側でその回答を聞く機会は、メドとして同日中に行われるのか。

奥野理事
 それは先方がボールを持っている形になっていますから、早く質疑を再開すると。総務委員会も含めてでありますけども。のであれば、先方が早く持ってくるというふうに思っています。

記者
 今後、国対委員長間での話し合いになるのか。

奥野理事
 まだそういう状況ではありません。いま現場でやっている途中です。

以上

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