野党国対委員長会談ぶら下がり会見メモ 2021/08/25

 野党国対委員長ぶら下がり(野党国対委員長連絡会議後)2021年8月25日


安住委員長
今週は閉会中審査、淡々とやってまいりました。ただもう来週になるといよいよ9月の声を聞きます。我々野党としては、もう残りの任期が50日近くになってきて、もう本当に日もないわけですが、既に7月に憲法53条に則り臨時国会の開会要求をいたしております。開会はしなければならないわけです。政府からはこの期に及んでも臨時国会の話が具体的に出てきません。閉会中審査で付き合ってきましたけども、9月以降、正式に臨時国会をいつ召集するのか政府与党側に質すことにいたしました。自民党の総裁選挙ということでいろいろやってるようですけども、テレビ等見ても感染して病院にも入れない、自宅で本当に苦しみに喘いでいる国民の姿が、彼らは見えないのではないかと思います。コップの中の争いと言ったら失礼かもしれませんが、次の選挙に有利なためにどうしたらいいか、結局自分のことだけ考えてるのが今の自民党だと。本当に今の医療崩壊の現状を思えば、明日にでもやっぱり臨時国会を開いて、必要な予算や法律について、あればきちっと議論するのが国民から負託された我々の責務ではないのかという話になりました。皮肉を込めて言えばそれを面白おかしく政治報道してる人たちもたくさんいますけど、本当にこの現実を目の当たりにしてそんなことやってんのかと、私はあえて申し上げたいと思います。そんなことよりも、残された期間きちっと解散まで1ヶ月かかるとすれば、10月の21日には我々はもう任期が切れるんですから。その法律の本則に従えば、30日の前には選挙しなさいと書いてあります。ということは残りはもうわずか3週間もないぐらいの状況ですけども、それでも国会をちゃんとやって、救急車でたらい回しにされて、また救急車にも乗れない人、自宅で苦しんでる人に少しでも財政的にも医学的にも手を差し伸べるために、もっといい方法がないか明日からでも国会を開くべきだというふうに思います。開会の要求をいたしましたから、自民党に対して総理に対して、いつ開会をするのかと。この国民の窮状を見て、臨時国会をやらないのは、申し訳ありませんけども犯罪に近いというふうに思っておりますから、そういうことを9月以降は強く彼らに日程の、開会の日程を迫っていきたいということを決めましたので、本日多分、森山委員長にお伝えするということになると思います。私から以上です。

記者
今回も政府側が臨時国会開会の要求に応じなかった場合、閉会中審査のことはどう考えているのか。

安住委員長
局面はもう変わりました。9月ですから。私あえて言います。総裁選はやるのに国会はやらないのかと。総裁選は自分たちの選挙が有利になるために誰がいいかっていうそのことばっかり考えてるでしょう彼ら。塗炭に苦しんでる国民のことは考えないから国会はやらないんでしょ。総裁選挙はやるけども国会をやらないということは、苦しんでる患者見捨てるっていうふうに宣言してるようなもんだよあれ。閉会中審査でごまかすような話にならないもう。53条に基づいた国会の開会を要求したことに対していつやるのか回答を示せというふうに申し上げたいと思います。局面はもう変わりましたよ。感染が爆発し、任期の満了は刻々と迫ってるんですよ。手練手管でそれを延ばそうなんていう意見もありますけども、そんなことは憲政史上許されることではないんですよ。だったらばこの限られた日時の中で国民を救済するために何らかの策はきちっと講じないといけないということを野党としては与党に申し上げたいと思います。頭の中が自分たちのことで精一杯なんでしょ。国民を引っ張っていく、政権を担うだけの資格がないと思いますよ、今の有様見てたら。我々4党の一致した考えですこれは。

記者
 本日緊急事態宣言の地域拡大をするが、前回の地域拡大からわずかしか経っていないことや土壇場で追加されるなどの政府の動きについて如何か。

安住委員長
結局それぞれの地域から悲鳴が上がったことについて、仕方ないからやりましょうと、こういうことで追認、追認で来たんじゃないですか。政府側から積極的に疫学的な根拠をもって緊急事態宣言を出して、そして防止をしていくという姿勢は全然見られなかったと。そういう意味では後手、後手、後手とやってきたから、今回もまた追加的措置ということなんですよ。我々はやっぱりお盆も含めて全国移動があるから、東京の感染爆発や大阪の感染爆発が地方へと波及していく恐れがあるから、全国に早い段階で緊急事態をかけて、必要な休業要請を行うと同時に予算措置をしなさいということをさんざん言ってたでしょう。でも結局、戦力の逐次投入、軍事用語あんまり使いたくないけど、小出し小出しできたからこんな有様になるんです。そして予備費をどんどん使って、多分この閣議決定が終われば、2兆円台まで枯渇していくと思いますよ。どうやったって、総裁選挙をやって国民に背を向けて政治空白を作るんでしょう。その後解散せざるをえないから、ということは、これは予備費を積んでおかないといけない。そういうことを考えるとですね、なぜ臨時国会やらないのか、摩訶不思議ですよ本当に。国民に背を向けてることを自分たちで証明してるようなもんですよ。臨時国会をやらない、議論を逃げる、そして政策を語らない。病院に行きたくても行けない人を見捨ててるというふうに断言せざるを得ません。それで自分たちの次の少しでも人気のある人を選ぶためになんて、そんなことばっかり考えてんですから。国民の厳しい、私は指弾受けるのは彼らだと思いますよ。

記者
 総選挙は憲法に基づいてやらなければいけないが、総裁選挙については現状やらなくてもいいという考えか。

安住委員長
そんなのは自民党が決める話ですよ。総裁選挙の前に臨時国会開催しろってことです。総裁選挙はやれやれって言いながら臨時国会をやれやれって言わないのはおかしいでしょ。総裁選挙をやったら入院できない患者は入院できるようになるんですか。総裁選挙をやったら、中和抗体カクテルをそれぞれの病院に配置して事前に治療できるんですか。全く政策と関係ないでしょ。国民を救うことなんかできないですよ総裁選挙やったって。でも臨時国会をやれば、予算もつけられるし必要な法律改正もできるし、足らざるところに手を差し伸べることができるんじゃないですか。だから臨時国会を開けって言ってるんですよ。それを総裁選挙は開くけど、臨時国会を開かない。どう考えたって感染爆発をしている世の中に背を向けてるのは政権与党なんじゃないですか。私はそう思います。

以上

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