野党国対委員長会談ぶら下がり会見 ブリーフ 2021/05/12

野党国対委員長会談ブリーフ 2021年5月12日

野党国対委員長ぶら下がり(9:30~野国連後) 20210512

安住国対委員長
立憲民主党、日本共産党、国民民主党、3党は、入管法改正については、現下の情勢でこれを特に今週採決をすることは認めないという結論に至りました。現場では今日、また金曜日にも採決という意向を与党は持っているようですが、我々3党の認識は、まだ論点の整理も行われず、またスリランカご出身のウィシュマさんが、ああいう非業の死を遂げたことについて、実態解明が全くなされていないと、報告書が出るのがもう7月だと、そんなことを政府側言ってますけども、これは赤木さんのことにも通じるわけですけど、やっぱりね、1人人の人が亡くなるっていうことを国家として軽視したら駄目なんですね。そういう点ではそうした実態解明も中途半端のままに強行採決は断じて容認できないという認識で一致しました。3党結束して、今週の衆議院の委員会での採決阻止に向けて共闘していこうということを認識したということでございます。この点については穀田委員長と古川委員長からもこれからお話を申し上げます。

穀田委員長
この入管法の問題は、今ありましたように、名古屋におけるウィシュマさんの非業の死、そして日曜日には妹さんも来日された期間の14日間の解除されるという新しい事態も生まれます。そういう方々のご意見もきっちり拝聴しながら、本当にこれを解明していくということが大事だと思います。それともう1つは、人権をこれほど無視していいのかということに対して、国際的にも批判を浴びているこの問題について、11時間ちょっとやったからいいんだなって話には全くならないと。国民的にもこの問題を大きな問題として取り上げて、今週の採決を阻止するというために全力を挙げたいと思っています。

古川委員長
今のお2人の言葉に尽きるわけでありますけれども、まだ12時間足らずのですね、審議でとてもですね、採決をするような状況には至ってないっていうふうに考えております。やはり人権をですね、大事にしていくということについては、これはですね、当然やっぱり我が国はですね、世界の他の国に対してもやっぱり人権の尊重ということを訴えているわけでありますから、足元のところでですね、しっかり人権を守っていくということは当然担保されなければならない。そうしたですね、ところが揺るがすような問題の事例も明らかになってるわけでありますから、やっぱりそうした点も含めてですね、しっかりまだ審議を尽くすことが必要だというところでありますので、我々国民民主党もですね、今週の採決はですね、到底認めることはできない立場で一緒に頑張っていきたいというふうに思います。

原口代行
まさに今、3名お話した通りでありまして、この非業の死全く解明されてません。それから法制審のこのあり方、まさにこの五輪に向けてですね、何かしら意図的なものさえ感じるような与党の皆さんは、私たちもそうですけど、ウイグルの人権状況、香港の人権状況、台湾の人権状況いろんな、チベットの人権状況いろんなことを言ってます。しかし、肝心の日本はどうなのかと。3回目から送り返したら、命さえ奪われると、そういう方に対してこんな法律でいいのかと。徹底的に戦っていきたいというふうに思います。以上です。

安住国対委員長
その他いろいろ意見交換をしましたけども、終盤国会に向けて結束してやっていきたいと思っています。私からは以上です。

記者
今週中の採決は阻止するということだが、本国会での採決は見送るべきであって、審議の継続を求めたいという考えか。

安住国対委員長
この法案は、成立をさせないように努力、努力というかあらゆる手段を尽くしたいと思ってます。

記者
仮に強行採決をされた場合は、例えば内閣不信任などそういった対応をとる考えはあるのか。

安住国対委員長
そういうことは常識的な人たちはしないと思ってますから。でもやったら、いろんなことをこちらも対抗手段としてやります。全て排除しません。

記者
10日に枝野代表が、内閣不信任案について提出できないと発言していたが、今日その話は出たのか。また、その発言についての受け止めは。

安住国対委員長
あれは現状ではっていうクレジット付きで話したんですね。私は、あれは、確認も本人しましたけど、いわゆる期限付きの話で、具体的に言えばね、この5月31日までの緊急事態宣言の中では、なかなかこちらとしては様子を見たいということだと思います。6月以降の話は全くニュートラルで、本人もそれはそういうことで言ったということですので、何かそれで今国会そうしたことをしないみたいな話は全く誤報だと思います。とにかくね、今日このことは野党側の共通の認識といいますか、私の方からも説明をしましたけども、やっぱり5月31日までの再々延期をして、結果、感染拡大を抑えきれなくて、医療崩壊がどんどん続いて、にもかかわらずステージが3になる4になることが想定しうるのに、オリンピックにひた走るとか、つまり国民の意識とかけ離れたことをどんどん推し進めていったら、それを阻止する手段は我々にはあるんですよ。それはもう封じることは全くないし、そういうつもりで代表もおっしゃってるわけではないんです。その中の1つにこの入管法での強行採決も変わる可能性は高いと思ってます。

記者
そもそも入管法の問題点について委員長の考えは。

安住国対委員長
経緯から言うとね、やっぱりオリンピックを控えて、何かこう治安維持の目的で、よくわからない外国人の人はできるだけ日本にいない方がいいですよねみたいなところからスタートしたんじゃないかなと邪推したくなるようなこの法案の出来具合なんですよ。結果としては、やっぱり対象になっている外国人の方々が、3回目にはもう強制的にこの国を出されるんではないかという恐怖心を持っていると。この恐怖心を持たせたところに、やっぱりこの法案の核心があると思うんですね。これは国連からも指摘をされてるわけですから、難民救済や母国で様々な事情があって、政治的なことも含めて、我が国にいわば避難をしてきたり、逃げてきた方々に対して、非常に人権面から見て優しく包みこむ方ではなくて、むしろこの国に居心地の悪さ、いてはならないような基準をさらに高めるものになっているというところに、法案の問題があると思います。それと同時に、ですから、この入管の管理業務のあり方っていうことが問われている、つまり2つの問題があるということですよ。

記者
自民党の自見はなこ参議院議員の政治資金パーティーに日本医師の会長が参加していたと報道されている。中川会長は、これまで政治家の行動にも自粛を呼びかけていたが、それについての所見は。

安住国対委員長
今、初めて聞くんですけど、最近の話か。事実だとすれば、あれだけ記者会見で国民に強い口調で、医師会長って北海道から出た方ですよね。あの方には随分言う通り守ってきたんですけど、自分が守らなきゃ言葉の説得力なくなりますよね。議員の今、勉強会っていうか、自粛している中で、医師会長がそういう集会には出るっていうのは、ちょっと首をかしげますね。

以上



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