与野党幹事長会談後ぶら下がり会見

福山幹事長ぶら下がり(10:30~与野党幹事長会談後)20210506

福山幹事長
 ただいま自民党の二階幹事長と幹事長会談をさせていただきました。まずは自民党の幹事長、そして立憲民主党の幹事長、そして自民党の森山国対委員長、立憲民主党の安住国対委員長、四者で申し合わせの確認をさせていただきました。そして署名をさせていただきました。その内容についてご報告させていただきます。

 与野党申し合わせ 令和3年5月6日
 国民投票法改正に係るいわゆる7項目案については、立憲民主党提案の修正案とともに、今国会会期中に、成立させるものとする。

 この申し合わせに四者で署名をさせていただきました。その後、二階幹事長からご発言がありましたが、このご発言の内容については二階幹事長の方に確認をいただければと思います。二階幹事長の発言を受けまして、私の方からこう申し上げました。「二階幹事長、また森山国対委員長はじめ与党の皆様のご努力に感謝を申し上げたい。今回、我が党の修正案を全面的に受け入れていただいたことを高く評価したい。これをもって国民投票法改正案に賛成し、今国会で成立を約束することとしたい。今後、この我が党の修正案にあるとおり、CM規制などの投票の公平性および公正性の確保に関する検討条項について、3年以内に議論し、結論を得ることとしたい」というふうに私から発言をさせていただいて、二階幹事長からはこのことに対して、なんていうか、発言はありませんでしたが頷いて、了解をいただいたということでございます。その後、私からはですね、新型コロナウイルスが感染拡大をしていることについて、強い危機感を述べた後、特に関西、東京で非常に拡大をしてることも含めて、政府・与党については、格段に拡大防止のためにご努力をいただきたいという申し出をしたとともに、野党側からもこの状況について非常に危機感を持っていると。我々からもですね、いろいろな提案をしていきたいので、そのことについては政府・与党としても受け入れていただきたいということを申し上げたら、二階幹事長からも「全面的に、我々としてもそのような形でやっていきたい。この問題については与野党関係ない」というご発言がありました。私からは以上です。

記者
 今回、合意に至ったことへの受けとめを。

福山幹事長
 先の国会で、二階幹事長と何らかの結論を得るという話をさせていただいた中で、今回、我が党が長年にわたって主張してきたCM規制、外資規制の問題、投票の公平性の問題について、しっかりとルール作りができるという状況になったことは評価をしたいと思います。
これだけ世の中に、インターネットも含めてフェイクニュースがあふれる中で、インターネットに対する規制についても我々の修正案には入っておりますので、なんとかこういう公正性の担保ができる状況で国民投票の仕組みができる、そのことの準備を時間をかけてできるようになったことについては評価をしたいというふうに考えます。また、ずっとこのことについて否定的だった与党側が受け入れていただいたことについても、敬意を表したいというふうに考えます。

記者
 3年以内に改憲勢力が仕掛けてきたらどうするのか。

福山幹事長
 だって手続法ができてないんですから。手続法が整ってないわけですから。どういうふうにやられるかというのは、それは仮定の問題ですから。まずはこの3年以内にCM規制、インターネット規制、外資規制について成案を得るということが、私たちは大切だというふうに考えています。

記者
 国民投票法改正案について、欠陥法だという認識は変わらないか。

福山幹事長
 我々はですね、我々の修正案を丸飲みをしていただいたということですから、全面的に理解をいただいたので、我々としてはこのことについて、今国会で賛成をして成立をさせるつもりでおります。そしてCM規制やインターネット規制、外資規制の問題については、具体的にこれから議論を始めればいいというふうに考えております。

記者
 先立って行われた自民と維新の幹事長会談後の馬場幹事長のブリーフによると、「今後3年間、憲法本体の議論を行わないということではない。憲法本体の議論もしていく、と福山幹事長に釘を刺す」という旨の発言が二階幹事長からあったとのことだが、そういったやり取りは実際にあったのか。

福山幹事長
 二階幹事長からのご発言はありましたが、今言われたような趣旨で発言されたというふうに私は理解しておりません。二階幹事長がどのように私に言われたかについては二階幹事長から聞いていただければと思いますが、今の記者さんが言われたようなニュアンスで言われたというふうに私は受け取っておりません。

記者
 どういったニュアンスだったか。

福山幹事長
 二階幹事長が発言をされたのは「国民投票については立憲民主党提案の修正で盛り込まれた検討条項に基づいて、速やかに投票環境向上に関する施策、およびCM規制、その他の投票の公正確保に関する施策について検討を進めること。また、与野党協力のもとに憲法審査会を安定的に開催し、国民のための憲法論議を粛々と進めること、という考えだ」ということを私には言われましたので、今、記者さんの言われたニュアンスとはちょっと違うというふうに思います。

記者
 3年間という期間を設けた理由と、緊急事態条項についての議論の必要性についてどう思うか。

福山幹事長
 3年間は、この程度の時間は、これだけですね、インターネットが発達をして、さらには放送法でも外資規制の問題が出たような状況ですから、どのような形でやっていくか。それからCM規制の問題は関係者がたくさん、民放連も含めていらっしゃいますので、いろんな形でお話も聞いていかなければいけないというふうに思いますし、少なくとも衆議院の解散総選挙がもう近々あるわけです。そうすると新しい議会構成で議論を始めていくことになりますので、一定の期間は必要ではないかなというふうに考えています。2点目の具体的な問題について、今日、何の話も出てなかったので、私からここで答えるのが適切だとは思いません。

記者
 今後3年間、憲法審で議論をしていくことは立憲民主党としては反対しないということか。憲法本体の議論も進めていいということか。

福山幹事長
 我々は憲法の議論を決して否定するわけではありません。我々だって例えば、学術会議の問題についてあって、いろんな議論はあるって然るべきだというふう思います。ただ、まずはこの法案に盛り込まれたCM規制等々の問題について、どのような形で成案を得るかということについては、まず議論を始めなければいけないと考えています。

記者
 CM規制と憲法本体の議論を並行で進めるのはよいのか。

福山幹事長
 もうそれは国会の憲法審査会での議論によると思います。

記者
 共産党、社民党は反対の立場だが、選挙を前にして2党とはどのようなやり取りをしていくのか。

福山幹事長
 この問題については経緯も含めて、丁寧に国対委員長から報告されてるというふうに思いますので、対応についてはまだ私は承っておりません。なんせ今、幹事長同士で合意をしたところですので、ここから先、法案の賛否の態度については、社民党さん、共産党さんも含めて考えられることというふうに思いますが、経緯についてはそれなりに国対間ではご報告をさせていただいているというふうに承っています。

記者
 森友問題について、「赤木ファイル」の存在を認める方針に転じたとの報道があるが、受けとめを。

福山幹事長
 何を言ってるんだって感じですね、今ごろ。存否をとにかく国会で明らかにしろと言ってきたにもかかわらず、明らかにしなかったと。そしてこれ存否を明らかにすると、存在を明らかにするんだったら、今度はしっかりと開示するべきだと。国会でもずっとこれまでですね、「赤木ファイル」の存在と開示を求めてきました。また新たな事実が出てくれば、当然、国会で集中してこの問題を明らかにしていかなければいけないと考えます。これは国会で虚偽答弁やですね、文書の改ざんが行われたという、前代未聞の国会の権威を貶めた問題ですから、その「赤木ファイル」、特にですね、1人の財務省の職員がですね、改ざんを指示されて自死に至ったというですね、非常にある意味で言うと悲しい事件です。この問題について、ファイルが存在するなら速やかに非常に国会に提出するように求めていきたいと思います。

記者
 「赤木ファイル」の存在が明らかになったことを受けて、財務省の文書改ざん問題の再調査を求める考えはあるか。

福山幹事長
 まずは国会でやればいいじゃない。そして財務省が再調査するんだったらすればいい。とにかく真実を明らかにするのは、国会で明らかにすればいいわけで、さっきの財務省の調査も内部の調査に過ぎないわけですから、そのことについてはまず国会に提出をして、存在するなら提出をして、国会で集中的に審議をするということがまずは第一だと思います。

記者
 入管法については何か議論をしたか。

福山幹事長
 今日は何もしていません。

以上

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