さすってやんなはれ 松下幸之助さんの会議の意味

さすってやんなはれ 松下幸之助さんの言葉の意味

 さんくすさん、いつもありがとうございます。
松下幸之助さんが言ったのは、失敗した後のことではありません。私は直接、問答しています。
人は変われるのです。
 確かにそんな待っているような時間があるか、日本は持つかというご疑問は、もっともだと思いますが、それでも「変える」ことを諦めたなら、民主主義政治体制では、もっと時間がかかります。総選挙は、最長3年もないのです。
 児童虐待防止法を作った時のことを例としてご紹介いたします。
 私たちは、小さい人たちを虐待から守るためには、法律が必要だと考え愛知のNPOキャプナの祖父江さんらと法文作成に取りかかりました。

しかし当時も私たち民主党の議席数だけでは、法案は通らない政治状況でした。他方、賛同を得なければならない当時の政権与党の中には、「そんな法律を作ったら躾は、どうなるのか?虐待と躾の線引きは?」という声さえありました。今から考えれば信じられないような意見です。
しかし私たちは、その意見を無知・無理解、人権意識の低さからくるものと切り捨てたりしませんでした。無知には理由があり、無理解にも背景があるからです。リベラルな人権活動が時に陥る自分達だけが正しい、あなたは無知だという非難は、その人達の心に怖れを呼び起こし余計に頑なになってしまいます。松下幸之助さんのさすってやんなはれという言葉の意味は、解きほぐし、揉みほぐしてあげなさいということだと思います。その人達が法律をつくることで何が損なわれると怖れを抱いているかを知り、その怖れから解き放つ事が必要だったのでした。
 とても苦労しましたが児童虐待防止法は、成立しました。

人たちは、何を怖れているのでしょうか?その一つは、財政破綻です。政府の財務状況を一般会計のPL(損益計算書)だけを見て特別会計やその他の政府支出を合わせてみる見方をしない、フローだけ見てストックを見ないなら、そのような怖れを持つのは当然と言えば当然です。
 日本は世界最大の債権国国でありグロスの財務とネットの債務を見ても、貸借対照表を調べても破綻の恐れは極めて低い事がわかるはずです。
 税のみが財源ではない事も知れば、また別の結論に達するでしょうし、信用創造の仕組みを考えてもPB黒字化が民間部門からマネーを引き上げる結果になる事がわかるでしょう。

 誰かの借金は、誰かの資産なのです。
緊縮の人がよく言う「子や孫の代に借金を残してはいけない。」という怖れも、国債が「利付の円」であり、政府部門の赤字は、民間部門の黒字として引き継がれる事がわかれば、その間違いに気づくでしょう。
 人間は、確かにコアの人格などを簡単に変えることは難しいと思います。しかし認識は変える事ができるのです。
緊縮は、財政法4条が生んだマインドコントロールに似ています。
マインドコントロールを解くには、切り捨ててはいけないのです。私が毎晩、200回にわたって機能的財政論をLive配信したのも国民の皆様だけでなく国会議員の同僚にも認識を共有したいと考えたからです。面と向かって論破する方法を選ばず、情報をそっと置く方法をとったのも「マインドコントロール」が深く浸透しているからです。
 かく言う私も今世紀の初め頃は、緊縮の皆様とほぼ同じ過ちをしていました。
 私でも変われたのですからもっと優秀な同僚は変われると。

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