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武道ツーリズム

 スポーツ庁は、スポーツツーリズムの需要を拡大するために、2017年度に「スポーツツーリズムムーブメント創出事業」をスタートさせました。その事業の柱となったのが、「マーケティング事業」「スポーツツーリズム官民連携協議会」そして「プロモーション」の3つです。マーケティング事業では、これまで日本に行ったことのある外国人に対して、「スポーツツーリズムに関する海外マーケティング調査」(2018年)を実施しましたが、その結果から、訪日外国人の意外なニーズが明らかになりました。そのひとつが、スポーツとしての大相撲と武道(柔道、空手、剣道、合気道など)に対する関心の高さで、国別にみると、中国をはじめ、香港、タイ、アメリカ、オーストラリアのニーズが高いことがわかりました(図1)。この調査によって武道に新しい観光需要があることを把握したスポーツ庁は、「武道ツーリズム」のプロモーションに注力することを決めたのです。

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