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ネタは作るのか生み出すのか

次はどんな記事を書こうかなと思いを巡らせていたのですが、芸人の皆さんが1番力を入れられることはなんだろうと考えるとやはりネタだなとなったのでまずはネタについて書こうと思います。僕たちのネタ作りについても触れているので是非最後まで読んでみてくださいね。

一番大切で難しいもの

芸人が売れるにはまず基本はネタからです。現在MCなどで活躍されているタレントの方々もはじめはネタを磨いて磨いて一流になろうと努力していました。さて、ここで芸人なら誰しも気になること。「どうすれば面白いネタが書けるのか」これについて考えていこうと思うのですが、正直言って正解はないと思っていますしこんなことを言っている僕自身でも正解は見つかっていません。死ぬまでかかっても見つからないんでしょうね。それがネタの面白いところなんです。これならいける!と思ったネタが大滑りしたり、これはダメだろうなと思ったネタがどっかんどっかんウケたり。ネタというものは本当に奥が深いです。僕は自分たちのネタを全て、なんというか子どものようなものだと思っています。一つとして無駄なネタはありません。滑ったネタを元にまた新しいネタを思いつくこともあります。全てが面白いネタを作り出すことに繋がっているのです。常に周囲にアンテナを張っておく。これはほとんどの芸人さんがされていると思いますがネタ作りの基本です。日常の何気ない会話で面白いこと、くだらないことで爆笑することが多々あると思います。それに対してなぜ自分は笑ったのか、そしてネタに使えそうなら即メモを取る。僕はこれを徹底しています。ですがこれをどれだけ忠実にやっていてもどっかんどっかんウケるようなネタが書けるかというと違います。どこでネタの違いが生まれるのか、それについて書いていこうと思います。

それぞれのネタ

それでは、なぜコンビによってネタの違いや面白い面白くないが出てくるのか。僕は主に3つ原因があるんじゃないかなと考えています。

1.努力不足

まずひとつ目は単純ですが努力不足ですね。やはり常にネタのことを考えていると言っても人間そううまくはいかないものでずっと継続してネタだけ考える!というのは難しいものです。やはりそれが常にできている人のネタは自然と面白くなりますよね。これに加えて一度できたネタを合わせて見てそれを踏まえてまた改良、合わせて改良、、、これを繰り返せばいずれいいネタができると思いませんか?この小さな努力の結果大きな大会での優勝などの結果がついてくるのだと思います。ちなみに僕たちはネタ合わせの量が圧倒的に足りていません。(互いの居住場所の関係もあるのですが、、、)それを増やせれば飛躍的に面白いネタができるんじゃないか、そう思いながらなかなか解決策が見つからない日々です。

2.ネタの作り方

ふたつ目はそのコンビのネタの作り方だと思います。コンビによって1人が全てのネタを書いている、だとか2人でネタを作っている、だとか中には7:3でネタを書いている、なんでコンビもいます。やはり1人で作るネタにはその人独特の考えが反映されやすいですし、2人で作ればその2人の普段の会話の感じが出しやすいですよね。僕たちも漫才とは会話の延長線上だと考えているので、自然な感じを失わないように常に2人で作っています。やはり1人で作るネタと相方と2人で作るネタでは全然違うネタができると思います。全然面白いネタが書けない、、、という人は一度違う方法を試してみると良いかもしれませんね。

3.才能

3つめは、これはもうどうしようもないことなのですが、才能です。芸人の世界はほんのひと握りの人間しか活躍することができません。そんな中でみんながみんな上記のような努力を重ねているのです。最終的にはやっぱりそこになってしまうんですよね。もちろん芸人を目指すからには皆何かしらの才能はあるんだと思います。ですがその中でも突出したものがなければ生き残れない、それがこの世界なんですよね。やはり他と全然違うことをしてそれが面白ければ自然と人気が出ます。才能がなかった、と言って辞めていく人たちがほとんどですがそれは間違った選択ではないと思います。ただ自分の才能を信じてがんばり続けていると錦鯉さんのようになることもありますし、本当になんとも言えない、難しい世界です。

はらだまだのネタ作り

こんなことを書いて興味のある人がいるのかと思いましたが一応書いておきます。どちらがネタを書いているのかとよく聞かれるのですが、僕たちはネタを書いていません。ネタを書いたことはもちろんあります。ですが、全く面白くなかったです。合わせてみるとめちゃくちゃ演技臭くなりました。これではだめだと思い、なぜ相方とコンビを組んだのかと考えた時に相方の奇想天外なキャラに目をつけたということに気づいてからは自分にはそのキャラクターを作ることもできなければ、自分の作ったキャラクターを相方に当てはめることもできないと気付きました。そこからはずっとアドリブでネタ作りは行っています。まず何かのテーマを定めてそれについて僕が話を進める。その流れで相方が自然にボケていく。そのボケの中で良かったボケを採用して何度も同じことをする。この繰り返しです。なので僕たちにとってネタを書くというのは出来上がったネタをノートに記録するという作業です。ですが最近は動画も残すようにしているのでそれすらもあまりしていません。(時間がないというのが大きいですが)なので僕たちにはネタ帳というのが初めの一冊しかありません。それも相方のカバンの中でボロボロになっています。もう持ち運びはできません。いつ破れてこの世からたくさんのネタが消えてしまうかわかりませんから。

ネタは生み出すもの

最後に、タイトルにもあるのですが僕はネタは作るのではなく生み出すものだと思っています。ネタ作りではなくネタ生みと言って欲しいくらいです。ネタを作っているうちは爆発的に面白いネタはできない。TVに出られているプロの漫才師さんで滑っている方ってほとんどいらっしゃらないですよね?あの方々はネタを生み出しているのだと思います。すごく曖昧な表現になってしまうのですが、あの方々はもう頭にすぐにこれは面白い!というネタが出てくるのだと思います。それはやはり努力の賜物ですよね。特に売れていない芸人さんでもネタを生み出せている方はたくさんいらっしゃると思います。ネタを作っているうちはその2人に合ったネタができないんですよね。僕たちもいつもと違うネタの作り方をしようとしてネタを書いた時には大抵失敗します。それだと自分たちの良さを出せないのだと思います。僕たちにとってはネタを生み出すにはアドリブでのネタ合わせ。それぞれのコンビに合ったネタの作り方、それこそがネタを生み出す唯一の方法だと思います。

長ったらしい文章をお読みいただきありがとうございました。ひとつだけ追記しておくと最近僕たちは新たなネタ作りに着手しています。一度失敗しましたがまた新たに挑戦をしています。応援よろしくお願いします。それではもう寝ます。おやすみなさい。

          はらだまだ はらだ

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