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2022/11/01

と女性の正常知能成人である。AQ-Jの得点は、アスペルガー障害の被験者では、他のすべてのグループと比較して有意に高かった。

Baron-Cohenら(2006)は、オリジナル版で使用されていなかった項目を含め、さらに以下の項目を追加し、AQを改良した。"他人を理解したり、注意を払ったりするのが苦手なことが多い"、"社会的な場面でイライラすることが多い"、"自分と違う人が苦手なことが多い"、"一般的に、いろいろなことに興味がある"、"世の中は混乱していると思う "などの項目を追加した。また、AQの日本語版には、自分の長所を短所として経験するかどうかという質問も加えられた。このバージョンは栗田ら(2007)によって作成された。

また、AQはその心理測定学的特性から、以下のような研究にも利用されている。

栗田ら(2005)は,高校生,青年,アスペルガーの成人のサンプルを用いて,AQの妥当性を評価した。この研究では,アスペルガー症候群(DSM-IV)の成人48名,高機能自閉症(HFA)の成人45名,正常知能の成人46名を対象にAQが実施された。合計9名の被験者は、主にIQが低かったため、分析から除外された。AQのオリジナル版はすべての被験者に、日本語版はアスペルガー症候群の被験者3名、高機能自閉症の被験者3名、正常IQの被験者22名に実施された。さらに、日本語版の信頼性を確認する目的で、同じ被験者にAQを実施した。その結果、日本語版AQはオリジナル版、修正版ともに高い信頼性を有していることが確認された。また,オリジナル版と同様に,アスペルガー症候群の被験者のAQ得点は,HFAの被験者や非ASD集団の得点と有意な差はなかった.さらに、これらの被験者の得点は、正常範囲の中間に位置していた。また、栗田ら(2005)は、AQがアスペルガー被験者のAQ-J得点と有意に相関していることを報告している。

栗田ら(2005)は同じ研究において、AQ-Jの信頼性を実証した。HFA群15名とアスペルガー症候群群49名についてAQ-Jを算出した

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