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あえて『型式の古い機械』が海外の方に買われる理由


テーブル作成中に製材機が壊れた。。。


随分前に北杜市の古民家から引き取らせていただいた、アイアンのテーブル。



昔ながらの喫茶店とかで見かけそうな風合い


ひと目見た時から、「これは古材を張り合わせてリメイクしよう!」と決めていました。先日、ようやく重い腰を上げ、完成したのが下のものになります。

古材の配列も今回はシンプルに


⚪︎古材は必ず製材の工程が必要

ホームセンターで手に入る木材と違い、それぞれの古材は厚みも違えば、真っ直ぐなんてものもありはしません😂なので、必ず厚みを整えたり、真っ直ぐに加工したりする「製材」という工程があります。


色んな古材がありますが、まずは真っ直ぐ平らに整えるところから


毎回使っているマキタの製材機

ただ、このテーブルを使っている真っ最中に、製材機が空転するようになって、壊れてしまいました。。。😅

「自分で調べて自分で直す」という選択肢

購入先のお店や、町で職人さんがよく通っている修理屋さんに持って行くと、メーカーに修理に出してくれる。ただ、その分修理費もかかるし、何より時間が結構かかる。


愛用しているバッテリー式の丸ノコ。これは何回も修理に出してます😅

「それなら試しに自分で直せないかな??ダメだったら諦めて修理に出そう🤔」


と思いまして、開けてみて調べてみました。


開けてみると。。。


黒い滑車部分の真ん中が、摩耗しているみたい。。。


どうも、黒い滑車部分のパーツの中心が、擦り切れて空転してしまっているというのがわかりました。

過度に負荷をかけて、一気に木材を削ろうとした結果、ここに負荷がかかったんでしょうね😅これは反省です。。。


「これなら取り替えるだけでいいし、同じ部品が買えたらそれでOKでは??」


ということで、調べてたらパーツ部品を販売しているところを発見し、調べてみたら取り扱いがあった!


すぐに発注。比べてみると摩耗具合がよくわかります。

そして、部品が届き、交換し、問題なく動きました!!!!

部品代は88円。送料は550円。発注してから2日で到着!

メーカーに修理に出しに行く手間と受け取りに行く手間、修理してから戻ってくるまで期間、そして修理費を考えれば圧倒的に安上がりです。


噛み合わせばっちり!

あえて『型式の古い機械』が外国人に買われる理由

もう随分前になりますが、リノベーション施工現場で、仲間で話している時に


『外国人があえて型式の古いコード付き丸ノコとかのジャンク品を結構な量買っていってるんだよね。なんでか知ってる??』


という話を聞きました。少し考えてから「それって。。。多分こういうこと???」と仲間に聞いたら「そうそう!そういうこと!!」と当たったので、嬉しかったのを覚えています😂


今回故障した製材機もそうですが、構造がシンプルでかつ負荷がかかりやすい(壊れやすいパーツが明瞭)は、直しやすいわけです。

それを外国人は自分で直して(もしくは仲間・会社で)、母国で販売するとのこと。


型式の古い丸ノコは構造もシンプル。

逆に比較的新しいコードレス丸ノコ(バッテリーで動くやつ)は、基盤制御になっています。昔、これも過度に使い過ぎて壊れた際、メーカーに修理を出したんですが、「電子制御になっている分、基盤に負荷がかかるように設計されている」と、メーカーの方がおっしゃっていました。


過負荷をかけると、基盤が焼けるとのこと。。。

『基盤はさすがに自身で直すのには別の知識が必要だし、安価に修理部品も手に入らないから、あんまり手を出さないって外国人も言ってたよ』


と仲間が言ってたのを今でも覚えています。

仕入れ値を安く抑えられて、自身に技術があるなら、これもビジネスになる。これは、古家具古道具だけじゃなく、機械にも言えることだなぁと改めて思いました。


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