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【デッキ紹介】残鎧の機跡(ざんがいのきせき)

 デュエリストの皆さま,いかがお過ごしでしょうか.はらおです.

 今年の春に考案しだして,夏の終わりくらいに形になったデッキを紹介します.思えば長かったです.

 はじめに,デッキというものはいつもしっかりとしたコンセプトがあって,それを実現するために努力した結果として望んだものがカッコよく出来上がる,という訳ではないこともあると私は考えます.

 このデッキはそれ.いろいろとコンセプトはあったけれど,それらを諦め,罵倒し,投げ捨てた結果,その残骸をかき集めてみたらなんか奇跡的に回るし使ってて楽しい.そんなような生い立ちです.

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公式レシピURLのリンク ⇒ 残鎧の機跡

コンセプト

 以下のコンセプトは後付けです.この方向に伸ばすのがいいなとなって途中でほんわり方向を定めていきました.

 目指さんとすることは相手ターンS召喚でのゲームコントロールです.

 なぜこんなことをしたいかというと,私がコントロールデッキが好きだからです.また,相手ターンにも効果を起動できるチューナーやSモンスターが昨今いっぱいいるので,EXを「S召喚にトリガーする罠」のような位置づけで運用できないかと考えたからです.

 今回は動きを説明した方が採用理由の理解が進みそうなのでそうします.

デッキの動き

〇 シンクロギミック①《クリストロン・インパクト》
 まずはスペルスピード2で動けるチューナーが欲しいですね.できるだけ簡易なプロセスで用意したかったので《水晶機巧-ハリファイバー》の②効果(自身除外+Sチューナー出力)をいっぱい使うことにしました.そこでクリストロン・インパクト》という罠の①効果です.

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 これでハリファイバーをサイクルさせ,ある程度任意のSモンスターを召喚することで相手の動きに対し然るべき対処をします.

図2


〇 シンクロギミック②《水晶機巧-リオン》+《甲化鎧骨格》
 もっとシンクロ手段を厚く搭載したかったので,デッキの基本構成を《水晶機巧-リオン》で《甲化鎧骨格》をS召喚するギミックで固めました.

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 つまり《水晶機巧-リオン》の効果で自身と除外させれているレベル3の非チューナーをデッキに戻しながらほぼ和睦状態です.

 あらゆる角度から《水晶機巧-リオン》を出力し,その流れでレベル3の除外を確保します.

図1

【採用関連カードのリンク】
イノシシ:機巧猪-伊服岐雹荒神
カエル:機巧蛙-磐盾多邇具久
おいなり:機巧狐-宇迦之御魂稲荷
まん中の紫:水晶機巧-シストバーン
その下の白:水晶機巧-スモーガー
魔法:光来する奇跡


〇 非チューナーの出力+サルベージ
 非チューナーは上の《甲化鎧骨格》かサイバー・ダーク連中で用意します.サイバー・ダークは《サイバー・ダーク・クロー》の装備・解除で常にハンドに抱えられるので《機関重連アンガー・ナックル》でサイクルさせます.ついでに《弾丸特急バレット・ライナー》を蘇生したりします.

 S召喚による対応力を継続させるため,サルベージギミックを厚く備えました.《サイバーダーク・ワールド》の効果で召喚権を浮かせるので,追加の攻め手をサルベージする択も取りつつ柔軟に対応します.

図3


アドのやり取りとシステム構築
 上記のように毎ターンS召喚は安定して構えられますが,それだけだと相手に決定的な損失を与えられません.なので,それとなくスターライト・ジャンクション》+《光来する奇跡のシステムを構築し,S召喚をトリガーに1デッキバウンス+1ドローでアド差をつけます.

 《スターライト・ジャンクション》+ チューナーさえ場に用意できれば《スターダスト・シンクロン》を引っ張って準備が済みます.フィールド魔法を触る《惑星探査車》が攻/守の数値が同じ機械族(機巧ステータスと略記)なので機巧連中が役立ちます.どこかを素引きできたらプロセスが飛んで楽になります.

図4


オプション

 動きの中で触れなかった部分を掻い摘んで説明.

〇 機巧辰-高闇御津羽靇
 圧倒的捲り.アンガーナックルの蘇生択.レベルがでかい機巧ステータス(攻2950/守2950).破壊時の墓地除外に相手が渋って場に残ると機巧の猪が手札・墓地で反応するので.

〇 アンノウン・シンクロン
 機巧ステータス(攻0/守0)のレベル1チューナー.アクセルシンクロン起動効果におけるジェット・シンクロンの次択.引いても強い.

〇 リミッター解除
 ライフをとれるタイミングでしっかり勝ちを拾えますようにと願いを込めて1枚.

〇 天龍雪獄
 非チューナーがいないというタイミングが生じるので相手の墓地から拝借できないかなと思ってお試しで1枚.

〇 メタバース
 セットして見えない状態からジャンクション貼りたい.

〇 トロイメア・ケルベロス
 汎用除去.アンガーナックルと相互リンク狙いやすいので.

〇 水晶機巧-グリオンガンド
 まずイラストがカッコいい...
 機巧ステータス(攻3000/守3000)です.墓地でずっと動いてくる奴らがうざいので(溟界とか)まとめて処します.このデッキだと,ハリファイバーはもちろん墓地リソースの管理などで②被破壊時の効果も重宝してます.

〇 琰魔竜 レッド・デーモン
 自由枠です.シチュエーションによっていろいろ変えて遊んでます.相手が強かったらバロネスでも入れておけば安泰です.


デッキの着想

 ここは本来やりたかったけど諦めた残骸たちの記録,兼戯言です.

〇 機巧を使いたかった
 機巧を軸にデッキを組んでみた方はご存じかもしれませんが,かみ合うとアホほどデッキが回ります.ただ安定感と終着点がないです.これを使ってなんかしたいなというあやふやな考えがすべての根源.
 最初は,機巧ステータス機械族+炎族モンスターを《起爆獣ヴァルカノン》の素材として《死魂融合》で裏除外し《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》の②効果で回収してうまぶろうかと思ったんですけど,プロセスが重すぎて辞めました.
 《死魂融合》は動きの中で勝手に素材が落ちるデッキで強いのであって,わざわざ炎族を落としにかかるのは手間でしかなかったです.
 それでも機巧を使いたかったので,引き続き機巧ステータスのテーマを勉強しました.

〇 サイバーダークと水晶機巧を使いたかった
 どちらも機巧ステータスがテーマ内に存在しますね.
 サーバーダークを採用する際は,余る召喚権を何に当てようかということと,どうやって能動的に装備を剥ぐかということがポイントのような気がします.
 そこで目を付けたのが水晶機巧(←関連カードたちのリンク)墓地から動くテーマであり網羅的にサーチ・リクルートが備わっているわけですが,動きの基本が召喚権+1枚を要求するため枠を食います.しかし,サイバーダーク始動で《水晶機巧-シストバーン》を落とし,非チューナー水晶機巧モンスターをサーチ・召喚すると,装備のサイバーダークを①の共通効果で割る対象にできるので,アドバンテージを稼ぎながら安定して展開ができます.機械SしかEXから特殊召喚できなくなりますが,アクセルシンクロン経由で相手ターンにある程度任意にS召喚できます.これは強そう.
 ただ,逆にアクセルシンクロンを経由しなければならないことに窮屈さを感じ「ハリファイバー出した方が自由度あって強ええ」となったのでメインプランに沿えるのを辞めました.

〇 残骸をかき集めた
 あーでもねーこーでもねーと考え上記周りを抜き差ししているうちに,ループシステムオタクの私は「無限インゼクトロンパワード」とかいうどうやって勝つねんみたいなシステムを開発します.ギャグかと思いました.

図5

 でもギミック自体はおもしろいし,やってる人見たことないからこれをベースに勝てる構築にしようとなったのがデッキの発端です.

 オリジナルデッキというものは,様々なテーマを触って良し悪しを検討して初めて生まれるものなのかもしれませんね.

あとがき

 使用感の話をすると,ギリギリまで相手の動きをみてS召喚でマストカウンターを狙うので私好みです.デッキの初動は特に決めてないですが,特殊召喚系の攻め手が多いので引き合わせで何とかなります.かみ合い出すとデッキを掘るスピードがバチバチに上がり,デュエルが終わる頃にはデッキ残5枚とかになります.デッキ全体で戦っている感も好感触です.

 デッキ名は生い立ちの通りです.機械軸なので「残骸 ⇒ 残鎧」「奇跡 ⇒ 機跡」としてオシャレしました.
 この名前にする前は「居合いキンタマリオカート」でした.

 こんなようなデッキ作ってます.フィーリング合う方いらしたらぜひリモートとかで対戦しましょう!

はらお(Twitter: @hara_hara_00)

サムネの画像は以下から使用させていただきました.
Photo by <a href="https://unsplash.com/@camilleeeoo?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Camille Villanueva</a> on <a href="https://unsplash.com/s/photos/desert-junk?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Unsplash</a>

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