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【ビルドレポート】スケアクロー 編
デュエリストの皆さま,いかがお過ごしでしょうか.はらおです.
世は,デッキビルドパック-タクティカルマスターズにて収録された新テーマたちで賑わっているようですね.一方,私は《トラップトリック》の再録が嬉しかったです.新テーマのカードを使ったデッキは追々考えようかなと思います.
さて,今回は気になったカード・テーマの考察回,第2弾です.私のプレイ環境はコンボデッキ中心のいわゆるカジュアルというやつですが,ネタがないときは勉強もかねて素直にテーマデッキをベースにデッキを組んで遊んでます.本記事では,それらの構築段階での考察やサポートカード,使用感をシェアできればと思います.
題材
題材は《スケアクロー》です.記事にするのがだいぶ遅れてしまいましたね.ペンデュラムで遊び過ぎました.すまんな.
収録からしばらく経ちますがあまり見かけないですね.セリオンズ等に目がいって開発が進んでいないのかもしれませんね.実際触ってみてパワーを感じました.
以下考察を絡めながら簡単に紹介します.
エースカード
![](https://assets.st-note.com/img/1647950623230-0GwDSarMco.png)
《スケアクロー・トライヒハート》
属性闇属性 /リンク3/種族獣戦士族/攻撃力3000
カードテキスト
効果モンスター3体
このカードはリンク召喚でしか特殊召喚できない。①:フィールドの表側表示モンスターは守備表示になる。②:フィールドのこのカードは守備表示モンスターが発動した効果を受けない。③:1ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、自分の墓地のレベル3の「スケアクロー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、デッキから「スケアクロー」モンスター1体を手札に加える。この効果を発動したターン、自分は「スケアクロー」モンスターしか特殊召喚できない。
お強いですね.下級の《スケアクロー》たちを使うよう軸を寄せると,とんでもない速度でライフを刈り取るバケモンです.単体で展開と後続確保の能力があり,永続効果,耐性が効いてそれなりに優秀な置物です.
特に,③効果により墓地にレベル3の《スケアクロー》モンスターが落ちてさえいればデッキが回るので,下級数枚程度の採用でも使いようによってはワークします.《影依融合》でも使っておけば何とかなります.
また,下級の《スケアクロー》共通の特殊召喚効果はチェ-ンブロックを組まないので無効系妨害を被弾しにくく,多めに採用しておけば手打ちで展開を伸ばしてヴァレルSやらバロネスやら気に食わん奴らをシバけるので,それはそれで高評価です.
ただし,フィールド外で発動したモンスター効果やリンクモンスター,魔法罠の効果は有効なため対処できるデッキは少なくないです.なんやかんやで場のモンスター3体分のアドバンテージを集約させるので,簡単に処理されてしまうとアドバンテージに差がついてしまいます.
なので,このテーマにおいては《スケアクロー・トライヒハート》に収束する道中でいかにアドバンテージを補填しながら戦うか,もしくはトライヒハートが出る前にどれだけ相手のリソースを刈っておけるか,といったところが工夫のしどころなのかなと考えています.
キーカード
《スケアクロー》のテーマ内であれば,以下2枚を活用してちびちびアドを引き離すのが妥当のようです.
![](https://assets.st-note.com/img/1647950694384-NwjZgGlmwf.png)
《スケアクロー・ライヒハート》
属性闇属性/レベル4/種族戦士族/攻撃力1500/守備力2100
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードは自分フィールドの「スケアクロー」モンスターの隣または同じ縦列の自分のメインモンスターゾーンに手札から特殊召喚できる。②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「スケアクロー」魔法・罠カード1枚を手札に加える。フィールドに守備表示モンスターが3体以上存在する場合、さらに自分はデッキから1枚ドローできる。
![](https://assets.st-note.com/img/1647950768034-1eyFKiHccz.png)
《肆世壊=ライフォビア》
効果フィールド魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「スケアクロー」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」1体を手札に加える事ができる。②:相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、フィールドの守備表示モンスターの数×100ダウンする。③:フィールドに守備表示モンスターが3体以上存在する場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
要は,自分・相手の場問わず守備モンスター3体を捻出しながらゲームを進行できれば,自分の手数は増えるし,相手の場は減るという訳です.
特に,《スケアクロー・ライヒハート》のサーチ先として《肆世壊の新星》を引っ張ってこれば,ライヒハートを継続的に蘇生でき,ついでに墓地効果で《スケアクロー》リンクモンスターに破壊耐性がつきます.嗚呼,強クテ.
《肆世壊=ライフォビア》については,サンダー カード&ホビーチャンネルにてミソさんが紹介されてましたね.
最近は魔法・罠で相手の場に触れることが1つ大きな評価点だと私は考えているので,《スケアクロー》というテーマ自体かなりポテンシャルは高いかなと思います.
そんなこんなでデッキを作ってみました.枚数比やサポートカードについて書いていきます.
デッキサンプル
![](https://assets.st-note.com/img/1647949152015-6kSgpEDgwf.png?width=800)
めちゃ罠ビになりました.というのも,《スケアクロー》の下級自体は《スケアクロー・トライヒハート》はもちろん《肆世壊=ライフォビア》でサーチ,《肆世壊の新星》で蘇生できるのでフリースロットを多めに確保しやすいんですよね.
サポートカード
上で言及したように,守備モンスターの捻出がかなり大事です.しかしながら,自分・相手の場を問わないので手法は多種多様です.ここでは,下記の通りに分類してあげてみたいと思います.
① 守備モンスターの展開
トークンの展開や,召喚時誘発で展開できるカードが上がってきます.
サンプル中の《ゴブリンドバーグ》は召喚時の展開効果を使うと勝手に守備になるので,そこから《スケアクロー》下級 →《スケアクロー・ライヒハート》の特殊召喚につなげるときれいにアドバンテージを確保できます.
《スケープ・ゴート》はリンク展開で相手の場を触りながらリンク数を伸ばせるので最強の展開札です.ただ,Neuronでよく見かける鉄獣と混ぜているような構築にはリボルトと咬み合わないのでお勧めしません.
以下,いくらでもありますが,例をサンプル外から.
《召喚僧サモンプリースト》
《漆黒の薔薇の開華》
《究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン》
《戦線復帰》→ 特殊召喚で墓地から吊り上げれるやつSS
etc.
② 既にいるモンスターを守備表示にする
立っているのなら寝かせればいいんですね(物理).
《月の書》が最も汎用的です.似た系統で《バージェストマ・カナディア》は罠の発動に反応して展開できるので使い勝手がよかったです.(ちなみに《バージェストマ》連中はモンスター効果を受けないので《スケアクロー・トライヒハート》が出ていても攻撃に加勢できます.打点低いけど.)
コントロールを奪って守備表示にするのも1つ手です.サンプルの《ダブルマジックアームバインド》は,リンク展開にカウンターしたり,トークンやトラップモンスターを効果モンスターに変換できるのでトライヒハートにつながりやすいです.
③ 遊戯王の展開セオリーを活用
大抵の遊戯王はライフダメージを取り合うゲームなので,もし止められた後に攻撃されてダメージをもらうのに備えて下級モンスターは守備表示で展開するのがセオリーです.私も先祖代々そう習いました.
なので,アドバンテージが収束する前に展開を止めてしまえば守備モンスターがバラ撒かれてターンが返ってくるので,《スケアクロー》においてはアドバンテージの発生源になります.除去や裏守備による妨害,特殊召喚制限などでカウンターを狙いましょう.
《次元障壁》
《ワーニングポイント》
《アーティファクト-デスサイズ》
《エルシャドール・ミドラーシュ》で奇襲
etc.
《スケアクロー》の枚数比
デッキサンプルは《スケアクロー・トライヒハート》をメインアタッカーに据えているので多めに採用していますが,他にアタッカーがいるデッキに出張する場合はレベル3の下級は減らしてもいいかなと思います.繰り返しになりますが,墓地に1枚落ちていて+1枚デッキに残っていればあとはトライヒハートが頑張るので.
・スケアクロー・アクロア:守備モンスター×300打点アップ
《スケアクロー・トライヒハート》の打点を上げてくれるわけですが,効果が重複するので複数枚出せたらその分強いです.好きな枚数採用していいと思います.3000超えの打点の用意が難しいデッキなら入れた方が良いです.
・スケアクロー・アストラ :複数攻撃付与
《スケアクロー・トライヒハート》の都合上,自分のアタッカーの頭数も減っちゃうので,戦闘で取れる数を増やしたいなら入れた方が良いです.ただ,守備《スケアクロー》の種類を参照するので,使うなら複数種採用する必要があります.除去に対するケアを検討するなら2枚あっていいけど,1枚でも十分かなと思います.
・スケアクロー・ベロネア :貫通付与
ダメージ源です.アストラを採用するのであれば何回か殴ってるうちにダイレが入りますが,1枚あるとプレッシャーのかかり方が違います.
デッキサンプルの軸
いったん,戦士軸で考えてみました.というのも,《スケアクロー・ライヒハート(戦士族)》を毎ターン捻出するゲーム展開になるからです.こやつはステータスが高いとは言えず,+1枚で4エクシーズかイゾルデになってもらう,もしくは《刺し違GUY》のトリガーになってもらうのがこの軸のアプローチです.どのみち《スケアクロー・トライヒハート》に収束するので,手打ちできる特殊召喚材を数枚採用する程度で十分,かつ対応幅をとれるのでいい感じに仕上がりました.
また《ダブルマジックアームバインド》《メタバース》《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》など,使いたいカードが通常罠多めだったので罠ビでまとめました.上記の③を狙って構えたいですし,ブラフを踏んでくれたら相手が消耗してくれますからね.(…単に私が罠ビ好きなだけなんですけどね.)
ちなみに,無制限になったので《スケープ・ゴート》をがん積みしているわけですが,やっぱ強いです.道中のリンク展開で相手の誘発をガンガン浮かしてかかれる上にライフォビアの1除去が付いてきます.トライヒハートを処られてもすぐ戦線を復帰できる札なので使用感かなり良かったです.
あとがき
《スケアクロー》はフリースロットが多いと言及しましたが,下級をしっかり積む構築に寄せるとダメージレースが激化してゲームテンポが速くなるので,半端な速度のギミックを積むと速度負けします.「実はこういうことがしたくてー」って説明することになるので,テンポ感は気を付けた方がいいです.
今回は動きを純に寄せて,バックでやり合う構築に固めてみました.結果的に,アタッカーがトライヒハートだけでもライフ取れるし,なんか知らんけど展開しながら後続呼んでくるので他にモンスターいなくても十分戦えました.
ただ,ライフォビアが汎用的で面白い効果を持っているので,これを軸に組みなおしてみるのもありかなと思いました.(上だと抜いちゃったけど,場コン軸にラグナゼロと一緒に構える,とかオシャレですな)
こんなようなデッキ作ってます.フィーリング合う方いらしたら是非リモートなどで対戦しましょう!
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