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トマト日誌 2024年7月5日

 激アツ

 昨日は気温が35℃を超えたみたいで久しぶりにクラクラする季節がやってきたなと、テンションがバク上がりしています。
 しかし、トマトにとっては暑すぎるので日除けのカーテンを設置しました。

 トマトにとっての適温は15℃〜25℃で、だいたい人間の感覚と同じ感じです。
 それが35℃を超えると、花が咲いても実がつかない「花落ち」という現象が起きてしまいます。樹が弱ってしまい、自分を守るために負担のかかる「実をならす」という作業をストップしてしまうのです。

 7、8月の暑い時期に咲いた花が受粉せず、それの収穫期の9、10月には収穫量がガクンと落ちてしまいます。
 夏の産地が最近どこも暑すぎてトマトが取れなくなるので、秋頃になるとトマトがとんでもなく高騰してしまう訳です。

 なので夏のトマト栽培というのは、暑さとの戦いといっても過言でなくて、この暑い時期にいかにトマトちゃん達を快適に過ごせるようにするか、というのがポイントになります。
 暑さ対策の1つ目は、まずは遮光カーテンをつけて日除けしてあげることです。最近は日傘男子というのが流行っているそうなので、トマトにも日傘をさしてあげます。(僕は麦わら帽子)

 2つ目は水をたくさんあげることです。だいたいトマトは一株あたり1日に2リットルの水を必要とするそうですが、僕の畑では倍の4リットル以上あげます。
 冷たい水をたくさん供給することで樹の温度が下がるというのがまず一つ。
 2つ目に、葉っぱから蒸散する水分の気化熱で葉っぱが冷却されて樹の温度が下がるというのがあります。この時、水分が足りないと、トマトの防衛本能で葉っぱの気孔を閉じてしまって、水分を蒸散しないように閉じ込めてしまうので、潤沢に水分を与えてやる必要があります。
 3つ目に、土中に水分がたくさんある程、地中深くまで浸透していって、そこに向かってトマトの根も伸びていきます。地中の深い所へいくほど温度が下がっていって、だいたい18℃くらいの冷たい層に根をたくさん広げられれば、その分樹の温度が下がるというわけです。

 外気温は40℃くらいまで上がる日もあって、そうなるとだいたいのトマトは露地栽培でもダメになってしまいますが、樹の温度を下げてやれればそれでもなんとか実をならすことができるわけです。
 僕の畑も盆地気候でとても暑く、去年39℃まで上がりましたが、それでもこの「水たっぷり栽培」で収穫を続けられました。

 それで、こうやって頑張って秋にとれるトマトというのがこれが美味しいんですよね。秋の茄子は美味いと言いますが、トマトもひとしおです。
 そして市場価格も恐ろしく高くなります。全国的な猛暑でトマトが全然取れなかった去年は一箱で1万円くらいの値段がついていました。

 そんな訳で暑い日が続く時には、トマトに水をたっぷりあげてみてください😊

 それではよいトマトライフを!
 僕はこれから40℃になろうかというトマトハウスで楽しく収穫です♪
 

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