年子3人忘備録1

町で見かける子育てに奮闘しているママやパパ。私にもそんな時があったなあ。。

日常の写真や動画を残す興味・・もとい、時間がなかった。いや、「子供たちの育っていく一瞬一瞬をレンズ越しではなく、この目でみておきたかった。」と言っておこう。

子供たちの成長の記憶をまだたどれるうちに、これまでの奮闘を文字起こししておきたい、と思うほどに子供たちも大人になり、私も歳をとった。この忘備録で子育てだけでなく、自分自身の軌跡も振り返りたい。

遡ること20年。世の中ミレニアムベビーに盛り上がった翌年、赤ちゃんは猿、という概念を払拭、イルカのようなベビー、あーさんが誕生した。

子育てブックを読み漁り、ベビーマッサージが良いと聞けばコミュニティーに参加し毎日マッサージをした。朝夜逆転しているあーさんに合わせて、夜中中昔のドラマを見ながら抱っこしたり、おっぱいをあげたりした。一日に何度も掃除機をかけて清潔を保った。2ヵ月早く生まれたベビーの活発な動きを見ては、ものを握らせてみたり、寝返りを促してみたり。。。初めて外出する時は、外気に晒していいものか?と悩み、ガーゼで顔を覆ってみたりもした。おむつも外出以外は布おむつを貫いた。

あーさんは寝ない子だった。抱っこしても、おっぱいをあげても、おむつを取り替えても、大きな目をぱっちり開きじっと私を見つめる。その時は、これから先の人生、私はずっと眠ることができないんだ、とまで思うほど、あーさんが眠らないことに焦りを感じていた。将来家事もせずに寝こけている時がおとずれることも知らずに。。。

そんなあーさんが唯一眠りについたのが、ばーちゃんの抱っこだった。私も元々おばあちゃん子だったから理解ができる。母にはない、ゆったりとした時間が流れる鼓動や体温に安心したのだろう。同居はしていなかったものの、よくお世話をしに来てくれたお義母さんにはとても感謝している。

春生まれのあーさんが、元気に夏を超え季節が移ろう頃、初めて鼻風邪を引いた。苦しそうに鼻水を詰まらせるあーさんにパニックになった夫婦は、夜中救急外来に駆け込んだ。10年も経てば「ヴィックスつけて鼻かんどけ」としか言わなくなる未来をその時は想像もできない。さほど寒くもないのに、おくるみにぐるぐるまきにされたあーさん。あーさんにも医療従事者の方にも迷惑な話である。

その時、どんな処置をしてもらったかすっかり忘れれるほどの、世界を震撼させる大事件が起きていた。

つづく

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             生まれたてのあーさん


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