ジャニーズで初めてパリコレを歩いたラウールとは一体何者なのか。
2022年6月24日深夜、ジャニーズ事務所の海外向けTwitterアカウント「Johonny&Associates」に突如投稿された少し不気味な2枚の画像。
最初はジャニーズの投稿だとも気づかず2枚の画像の不気味さに少し恐怖を怯えつつ文字に目をやると#SnowManのハッシュタグ。
………ラウールがパリコレに出た。
Raul of #SnowMan walked the runway this evening for the incredible #ParisCollection show, where he modeled works from the Yohji Yamamoto POUR HOMME 2023 Spring Summer collection!
— Johnny & Associates (@johnnys) June 23, 2022
"I was more nervous than I've ever been in my life!"
PHOTO TAKAY (c) 2022 YOHJI YAMAMOTO INC. pic.twitter.com/EhAlPpz3UB
ジャニーズ事務所所属 SnowManのラウールがファッションブランド「YOHJI YAMAMOTO」の「2023 春夏コレクション」でパリコレデビューを果たした。
パリコレでモデルを務めたのは、ジャニーズ史上初。18歳にして彼はジャニーズの新星となった。
今回のランウェイにおいて、「ジャニーズ史上初」というこれ以上ない名誉を除いても、その輝きは失われない。それほどまでにモデルとして、もしくは表現者として頭角を表している。
パリコレを若干18歳にしてここまで堂々と歩くラウールとは一体、何者なのだろうか。
ラウールのデビューまで
2015年親が履歴書を送り小学6年生でジャニーズ事務所に入所。
ジャニーズJr.として活動後、2020年1月にSnowManとしてデビューした。
文字にしてしまうととこんなところだが、ジャニーズJr.からSnowManとしてデビューに至るまで、ラウールには華々しくも壮絶な道程が用意されていた。
SnowManは現在9人グループだが、結成当初は今より3人少ない6人で活動していた。デビューに向けてグループをより強めていく中でラウールを含む3名が新加入したのだ。
ラウール、当時15歳。中学生。
ジャニーズJr.内でもトップ級の人気と実力を兼ね備えていたSnowManに新加入し、なんとセンターに抜擢。
踊りや舞台経験をこれでもかというほど積んできたSnowManメンバーの中に飛び込み、彼らが極めてきた「滝沢歌舞伎2019」でセンターを務めることとなった。
当時のことを振り返ったエピソードでラウールは、
「俺なんかもう当時キツくて」
「ギャン泣きしてるわけ、ツラくて」
と語っている。
今や華々しく話題と視線をさらっていくラウールだが幼少期からの過酷な経験があってこその、今なのだ。
◼︎SnowMan公式YouTube 「目黒蓮を覚えてる？」9分42秒〜.
ラウールとSnowMan
ランウェイでは「観客をドキっとさせてほしい。そしてドキっとさせた瞬間にやめてほしい」というデザイナーからの表現の要望に対し、デモ動画で一発OKをもらったというラウール。
Youtubeで配信されているコレクション映像を見ても、ラウールの動きの奇妙さに視線を奪われる。彼の表現は予測不可能だ。
そんなラウールは、SnowManであるとき一体どんなパフォーマンスをするのだろうか。
SnowManの最新曲「オレンジkiss」のMVおよびDance Practice動画がYouTubeにて配信されていた。
まずはMVから。
えっと……。
様子がおかしい…。いやいやいや。
いや、
dance practice動画ならきっとパリコレのラウールがいるはず。
居ない。どこにもパリコレのラウールが居ない。
パリコレで蜘蛛の如く一人で奇妙さを放っていたラウールは、SnowManと映っている画面ではとんでもなく可愛い妖精になっている…。
引用した写真に至っては190センチ超えのラウールが一番低くなるくらい膝を曲げてはしゃいでいる。
この違いは一体どうなっているのか、どういう仕組みなのか全くわからない。それほどまでに全く別の表現をしている…。これがラウールだ…。
◼︎SnowMan「オレンジkiss」MV Youtube
ラウールが見ている未来
ラウールは現在18歳。
この春高校を卒業したばかり。
ランウェイ終わりのコメントではこう語る。
パリ・コレクションはデビュー前から目指していた場所。これがデビュー戦なんだと、この先に繋がる挑戦にしたいと思いながら今日を迎えました。
パリコレは彼の射程圏内で、
もっと言うと彼にとってこれはただのデビュー戦というこだ。
2022年の前半に話題になったTGCでのラウールのパフォーマンス。きっとこの頃から彼の頭の中には今日のパリコレがあったし、おそらくまだまだ先のイメージさえ描いているのだろう。
◼︎ラウール TGC Special Stage
ラウールは、まだまだ先を見据えている。
末恐ろしい18歳だ。
ラウールはジャニーズの脅威か新星か。
エンターテイメント業界において競争は常に激化していて、ジャニーズ事務所もどんどん新しい挑戦を試みている。
そんな中でラウールという稀有な人材がジャニーズ事務所に所属していたことは本当にラッキーな事だし、15歳だった子どもをSnowManに加入させここまで育て上げた事務所の先見の明もさすがと言うしかない。
もし仮に他の組織にいたとしたら、相当な脅威になりうるラウールは、今、ジャニーズの新星として未知を切り開いている最中だ。
追伸
ラウールがジャニーズ事務所の脅威にならず（＝辞めず）新星となることができたのには、SnowMan9人それぞれの関係性が大いに関わっていると見た。ラウールを起点とした9人の関係性については後日執筆予定です。
海瑠‐uru‐ | フリーランスライター・インタビュアー
日本のドラマ・映画を中心としたエンタメ記事を執筆。
ヒトやモノのこだわりを見つけ出す・聞き出す記事を書いています。
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