見出し画像

2014年 日本縦断キャンプツーリング 18日目

2014年5月10日(愛媛)

東京のライダー

いい香りがして目が覚めた。東京のライダーはすでに起きていて、豆から挽いたコーヒーを頂きました。調理道具が本格的で驚いていたら、譲れない楽しみなので多少荷物になろうが積んでいるとのことでした。今日は石鎚山へ登山に行くと言っていたけど、きっと山頂でもコーヒーを飲むのだろうな。さぞ美味しいだろうな。

毎年8月になると青森のねぶた祭りに行っているという、かなり旅慣れしているライダーだった。テレビでもよく見かけるほど有名な祭りなので、行ってみたいのは山々ですが、いまの時点では3日後の予定ですら正直わからない。8月に自分がどの辺にいるのかなんて、まったく想像することが出来ない。神のみぞ知るという感じだ。運よくねぶた祭りに行ける事があれば再会しようと約束をして見送りました。

東京のライダー

しまなみ海道

大三島へ行くために「しまなみ海道」を走ります。しまなみ海道は125cc以下だとバイク専用道路が走れるのですが、乗っているバイクは250ccなので高速道路を走ることになります。今回の旅ではじめての高速道路。気合を入れて七五三ヶ浦を出発しました。

想像はしていましたが、荷物を積んだ状態での高速道路は疲れます。オフロードバイクでブロックタイヤを履いているので、橋と橋をつなぐジョイントが来るたびバイクが揺れて恐怖を感じる。横風にも煽られながら景色を見る余裕もなく必死に走っていた。風も冷たく寒さに震えながら、大三島ICで高速を降りました。トラウマになりそうなほど怖い思いをした走行でした。

橋と橋をつなぐジョイント

大三島環状線

身も心もくたくたになりながら大三島へついたのはいいのですが、キャンプ場が見つかればいいなというくらいしか予定がありません。とりあえず、目の前にあった多々羅展望台に寄ってから、大三島環状線を時計回りで一周することにしました。

大三島環状線を走って行き、鼻栗瀬戸展望台で朝食をすませる。海岸沿いや展望台からの景色をみていくうちに、少し気分が晴れてきた気がする。

そのまま海岸沿いを走り続けてると高速道路のことはすっかり忘れて、陽気な気分で台(うてな)キャンプ場へ到着しました。有料のキャンプ場だと思ってきたけれど、トイレの鍵がかかっていて使えません。

地元の方に聞いてみると、期間外だからトイレは使えないけど好きなように使っていいとのことです。あと、買い物をするなら「大三島ショッパーズ」がいいとも教えてもらいました。

大三島環状線
大三島環状線
台キャンプ場

台(うてな)ダム

台ダムの先に展望台があると聞いていたので行ってみることに。入り日の滝へ寄ってから、台ダムで休憩をして進んでいく。道が狭く不安になりながら進むと、立石展望台に到着した。瀬戸内海の穏やかな海と島々、威風堂々とした多々羅大橋。いい景色を眺めさせてもらいました。

入り日の滝
立石展望台

海鮮丼

ちょうど昼飯時だったので海鮮丼を食べようと思い、大山祇神社の近くにある「お食事処 大漁」へ向かうつもりが、間違えて道の駅についてしまう。

スマフォで店を調べようとするもバッテリーが切れていて使えない。仕方なくタバコ休憩をしていると、福島からのライダーも間違えて入って来たので声をかけてみた。彼がスマフォで店を探してくれたので、二台で向かうことにしました。

海鮮丼の店の前には長蛇の列が出来ている。だいぶ待たされそうだ。田舎育ちなもので、食堂で並んで待つという概念がそもそもありません。ということで諦めることにしました。福島のライダーに別れを告げ、大三島ショッパーズで昼飯を済ませ、大三島環状線の北側を走って、大三島一周を達成してきました。

お食事処 大漁(翌日撮影)

鷲ヶ頭山(わしがとうざん)

鷲ヶ頭山の登山口へ続く「林道 鷲ヶ頭線」があったのを思い出して、走ってみる事にしました。林道を走っていくと眺めの良い場所にベンチがあり、少し上がるとまたベンチがある。少しづつ良くなる景色に後押しされ、いつの間にか頂上にある駐車場らしきところまで辿り着きました。

その先は舗装されていなかったのですが、車が走った跡があったのでバイクで行ってみる。行き止まりは見晴らしが良いベンチがあり、少し歩くと山頂に辿り着いた。山頂からの景色は望めませんが、達成感はいただきました。

石鎚山に比べたらえらい違いだとは思うが、登山は登山だ。ここで缶コーヒーでもあれば・・・と思いましたが、あいにく持ち合わせがなく。とりあえず、山頂まで行けたので満足して帰ることにします。

帰り道の方が、海への視界が広がるので見晴らしがいい。しまなみとやまなみの素敵な景色を見ながら、のんびりとバイクで走って下山しました。

林道 鷲ヶ頭線
鷲ヶ頭山(山頂)
鷲ヶ頭山(ツツジ)
しまなみとやまなみ

台(うてな)キャンプ場

鷲ヶ頭山からの帰り道に海鮮丼の店を覗いてみると、閉店してしまったようで準備中になっていた。CMでおなじみ「伯方の塩」の温泉に行って登山の疲れを…いや、高速走行の疲れを癒し、大三島ショッパーズで買出しをして、台キャンプ場にテントを張りました。

買ってきた刺身をご飯の上に敷き詰めて、醤油をたらし、夕日を見ながら頂きました。

台キャンプ場

あとがき

当時レンタサイクルがあったのか記憶にありませんが、レンタサイクルを借りて「しまなみ海道」を走るっていうのも素敵かもしれない。今度挑戦してみようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?