猫君を読む

猫好きにはたまらないお話。いつもなら単行本1冊数時間で読み終えるのに、もったいなくて、何日もかけ少しづつ読んだ。主人公(主猫公)の名前がみかんていうのも可愛くて。
冒頭、みかんと飼い主のお香とのシーンから始まる。みかんは20年近く生きてきた猫であり、あと少しで猫又という妖になるのである。そんな、みかんとお香との別れのシーンはとても切ないシーンとして描かれている。お香との別れのあと、猫又として生きていくため学ぶ猫宿での生活を描いた作品である。
猫宿でおきる出来事をみかんを中心に解決していくお話。
猫宿の長の秘密にも驚いたが、最後まで猫君の謎がわからないところもこの話のおもしろいところ。
猫好きに読んでもらいたいのは、著者の猫の仕草やもふもふ感の描写、せりふが「みゃん」とか猫語も可愛く、みかんが泣くシーンも可愛く泣けました。
著者の畠中恵さんはたぶん、猫好きだと思います。

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