今日のボトル 1

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首都圏では、新型コロナウイルスの影響で外出自粛の要請が出てます。
暇を持て余し、お酒の勉強も改めてしないと思って、これから更新していきます。


お酒の勉強をと思った理由の一つは、今度Barをオープンするのですが、お恥ずかしながら私がBartendarとしてお酒を扱っていたのは実質半年ほど。
確かに同年代の中ではお酒の良し悪し、多少上手く作れたりするかもしれませんが、僕がこれからやるのは、お金をとる商売。それに見合うだけの技術は元とより、知識もなくてはいけません。特に技術が乏しい僕は、その分知識をつけなくてはいけません。

正直自分でも思いますが、そしてそこに逃げてはいけないのですが、僕の店の売りは「美味しいカクテル」じゃありません。「空間にいることが価値」になることを探さなくていけないと思ってます。そう思ってもらえるには、知識といってもバーの知識だけがあればいいわけではないのですが、とりあえずのベースがないといけないし、それはやっぱりBarなので、お酒の知識を順につけていけたらと思ってます。
連載の順番は僕の気まぐれになるんですが、許してくだい。

この記事の中では、いくつかに分けて連載をしてまいります。
(1)今日のボトル
   主に、スピリッツ・リキュールを書いていきます。
   すいません…。順番にこだわりはありません。

(2)今日のウイスキー(ジン・ウォッカ)
   こちらでは種類がたくさんあるウイスキー(ジン・ウォッカ)を紹介していきます。すいません…。こちらも順番にこだわりはありません。

(3)今日のワイン
   ワインは、ナチュールワインを紹介してまいります。
というのも、何でもかんでも覚えられないので、的を絞って覚えていことしてます。とりあえずイタリアワインを中心に。


ということで、早速。
今日のお酒は、「スーズ(SUZE)」

日本で取り扱っているのは、「ペルノリカール」ですね。
ペルノリカールのリキュールと言えば、「ペルノ」「リカール」「リレ」が有名で、ウイスキーは「ジェムソン」「レッドブレスト」とザ・アイリッシュウイスキー が並び、スピリッツも「アブソリュート」「ハバナクラブ」「モンキー47」と有名どころがずらりとありますね。

スーズは、ブランドサイトではこのように記してあります。

フランス生まれの黄色いハーブリキュール。ピカソやダリが愛飲したリキュールとして有名。ゲンチアナに由来する独特のほろ苦さと甘みのコンビネーション、清涼感のある深い味わいで、アペリティフとして最適。

味わいとしては、以下の通りです。

スーズの特長である苦みをもたらすゲンチアナ(リンドウ科)。苦味料として使用するゲンチアナのうち、オーヴェルニュ地方に自生する野生のものを50%使用することで、ゲンチアナの本来の苦みをさらに際立たせた味わい。 残りの50%には北フランスやオーヴェルニュ地方で栽培されるゲンチアナを使用することで、カクテルにしたときの色合いと甘苦みのバランスを調整しています。


オーヴェルニュ地方と言われてもわからないので、詳しく説明します。
(Wikから情報得てます。すみません。。。)
まず位置関係は、フランスに中央と南部の間あたり。
4県から形成されるのがオーヴェルニュ地方で、ミネラルウォーターで有名は「ヴォルビック」、タイヤメーカーの「ミシュラン」があったりすることで有名です。チーズも非常に有名らしいです。ヴォルビックあるぐらいなんで、水がすごく綺麗で、下記の写真みたいにものすごく自然態なまちが広がっているらしいです。

オーヴェルニュ

オーベルニュ2

写真の絵図らで判断しちゃいけないんですが、こんなところのゲンチアナ50%以上使うですもん、なんかもはやそれだけで美味しそうですよね。

ところで、ゲンチアナとはなんだ?という疑問に当たります。
ゲンチアナに関して、知らぬ者はいない東京都西新宿の有名Bar「ベンフィデック」の方のブログを参考にさせていただいていきます。

ゲンチアナは、リンドウ科の一種で根の部分が主に薬用に使われてきました。現代でも、食欲増進や消化不良,胃痛,胸やけ,胃炎,下痢,吐き気などに対応する薬用品、健康食品に使われていますね。

ゲンチアナが従容として活用され始まるは1885年。「SUZE」の創立も1885年と実は同年です。当時の「SUZE」はアルコール度数が高く、今ほどマイルドに飲みやすい者ではなかったと言います。どのリキュールでも言えることらしいのですが、第二次世界大戦後のその味わいはマイルドに、そして消費者向けに改良がされたのだと言います。


と、「ベンフィデック」のブログから色々勉強させていただいております。
この方のブログ記事は、面白いので他にもぜひたくさん読んでみてください。


ここからは、少し昔話を。
有名な芸術家がお酒を愛する話はよくありますが、ピカソが愛したお酒の一つも実はスーズです。実際にスーズが絵にも登場しています。
「グラスとスーズの絵」です。

スーズ


20世紀の初頭、ピカソは友人の死などで「青の時代」とも言われる沈黙な色合いの絵が多く、心身ともに疲れ切っている状況でした。その後、再びピカソの絵には明るさが戻っていくわけなのすが、その時にであった好きな酒も「スーズ」で、ゴッホの復活に一役かったのではないかと推測する方達もいます。

最後には気取って花言葉を。
ゲンチアナのはリンドウの一種だとお話をしましたが、そのリンドウの花言葉は、「君の悲しみに寄り添う」。悲しい時の一杯に、ぜひ友人と一緒に飲んで欲しい、そんな一本のリキュールなのかもしれませんね。

と、スーズの勉強をしてまいりました。
ものすごく簡単にまとめると以下の通りかと。
(少し雑だな…)
・原料はゲンチアナ(元々は薬用成分)
・ヴォルビックとか同じあたりで作られてる(フランス中央と南部の間)
・黄色いフランスのお酒
・ほろ苦く甘い
・ゴッホが好きだった

長くなってしまいましたが、次回もお楽しみにしていてください。
まだオープンはしてませんが、そして新型コロナの影響でオープン時期にめどが立っておりませんが、

当店で皆様のお越しをお待ちしております。





福島県浪江町 Bar 幸(Sachi)
バーテンダー 山本幸輝 

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