お金は目的ではなく手段

学生の時は、好きなことを仕事にしたいと考えていた。でも、社会人になって数年立つと仕事のやりがいよりもいつの間にか、給料が目的になっていることに気づいたことがないだろうか?

家賃を払う、ローンを返済する、子供の教育費に給料を充てることはどこの家庭でも同じだろう。

でも、同じ30万円の月給だったとしても幸せな家庭を養っている人、毎月お金のことで夫婦の喧嘩が絶えない家庭などそれぞれだろう。

私は建設業の監督、CADオペレーター、工場勤務に派遣社員など色々と経験したが、月給制や日給月給、時給月給制度など会社によって給料支払いはそれぞれ。

それでも、仕方なく働くのが会社員とされるが、「貰う形」が本当に良いのかは人それぞれによって違う。私は毎日が日給の給料日だったら良いが、自分で好きなだけ稼いで好きなだけ使えることが理想の生活だと考えていた。

私は会社員の生活は、本当に考え方が窮屈になると思っていたので、早く脱サラして起業したいとずっと考えていた。

私の両親は大手電話会社に勤続40年一筋だったから、「おっきい会社に定年までいることが一番」という考えを崩さない。でも、それは「演技をしますから餌をください」という動物園の動物と同じような形ではないかと考えてしまう。

私は貰うよりも、自分で稼ぎたいと考えていたからそのような道に進むことが出来た。反対に欲も野心もなく、同じ毎日で平凡に生きられれば良いと思う人が大半の世の中の中で、野心ギラギラで生きていくことを目標にしている人にとっては周りと価値観が違いすぎる。

お金は時間を会社に預けて、その謝礼という対価として後で受け取るものです。そのためには取引先やお客様に会社の商品を購入してもらわないと、会社の収益にはならない。

そのためには、貰うことよりもお客様に喜んでもらう仕事をすることのほうが先決だ。どうしたら人に喜んでもらえるのか?

会社の区分には「業界」という一区切りにしたがる言葉があるが、似たようなことをしているように思えて、会社のアピールポイントや信念がないと客にとって差別化が出来ない。

そこを商品の良さか、サービス、広告の印象など会社戦略は様々でも「あっちよりもこの会社のほうが良い」と思われないと、あなたの会社の売上は下がる一方だ。

私は建設業、通信業、運送業とおおまかに分けて所属したことがあったが、確かに「この会社よりもあっちのほうが良さそうだな」と思う時がある。でも、それは自分の思い込みだと実感する時もある。

どの会社のどの職種が良いかは、その人の価値観しかない。その会社が好きなのか、商品や人が良いのか?どちらにしても、

「お客様のありがとう=売り上げ、給料」                                この方式はどの業界も変わらない。

人や商品、お客様を思いやる気持ちが、自分に給料という形で戻ってくるのが仕事だと自分は考えている。「時間が経てば給料が入る」その考えも間違いではないが、「何のために自分は働いているのか?」その意識を持ち続けないと、仕事にやりがいは見い出せない。

あなたは、今の仕事に誇りを持っているだろうか?お客様重視だろうか?

「この人一人くらい」という思いがやがて会社の社風になってしまうものです。心が疲弊しないレベルに、お客様や仲間への思いが自分の懐に戻ってくるのです。


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