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礼金について

【礼金】は無駄?!

賃貸物件を借りる際に、目にする礼金ですが、

一体、礼金はなぜ発生するのでしょうか。

礼金は極力支払いたくないという方も多いですよね。


礼金が支払われるようになったのは、諸説ありますが、

1923年関東大震災の時に、家を失った人が多くいました。


そのとき、優先して家を貸してくれる大家さんに対して、

支払われたのが礼金の始まりだと言われています。


そもそも、昔は、大家さんに対して、

お礼として支払っていたものが礼金ということですね。


その名残が現在の賃貸にも残っており、

今は契約条件として大家さん側が金額を指定していますね。


まず、大前提として、

皆様に理解して頂きたいことは、

あくまでも賃貸物件は大家さんの大切な資産ということです。


そこをお借りするという認識を忘れてはいけないです。

確かに、現在では空き家問題が発生するほど、

借主側が有利な状況にはなっています。


しかしながら、他人のものを借りる際には、

お礼をする。

大切に扱う。

借りたら、借りたときの状態に戻す。


こういった日本人としての美学を守るべきかと、

私は思っています。


それが面倒だという人は、

賃貸を借りるのではなく、

自分で家を購入すれば何も問題はありません。


【礼金】の仕組み

現在では、当たり前に礼金を支払っていますが、

果たして、大家さんはこの礼金をどのように扱っているのでしょうか。


不動産賃貸を契約する時には、色々な契約金がかかります。

礼金、敷金、仲介手数料、鍵交換代、保証料、保険料等々。


実は、大家さんの収入としては、

家賃と礼金だけであるということを皆さんご存知でしたか?!


大家さんは、その中から、

エアコン、給湯器といったものが壊れたら、

修理や交換の費用を支払っています。


ですので、「大家さんへ礼金なんて払わない」と言ってしまうと、

では、「エアコンや給湯器は設備として付けないよ」と言われてしまってもおかしくないのです。


しかしながら、礼金なしの物件も存在します。

それはなぜでしょうか。


理由は単純です。

大家さんとしては、借りてくれた人が住んでいる間に支払うトータルの金額で考えています。


単身用の賃貸物件の入居期間の平均は、

約2年と言われています。


「2年の間に、いくら収益をあげれるだろうか」と、

考えて賃料と礼金の金額のトータルで考えています。


例えば、賃料が5万円、礼金2ヶ月分(10万円)の場合。

24ヶ月×5万円=120万円

礼金 10万円

合計 130万円


上記の条件の場合、2年住んでくれた場合の収入は、

130万円です。


もう一つの例として、

賃料6万円。礼金なしの場合。

24ヶ月×6万円=144万円


大家さんとしては、礼金なしにして、

賃料をあげた方が収入が増える場合もあります。


なので、一概に礼金が無駄という訳ではありません。


予算の考え方

では、自分が実際に部屋探しをするときの予算を決めるときです。


最初の契約金のご予算は、ある程度決まってしまっているかとは思います。


なので、条件内で物件がいくつか候補が出てきた時、

考え方としては、2年間もしくは4年間でいくらこの物件にお金を支払うのかを考えてみてください。


2年で考える場合

賃料×24ヶ月+礼金


4年で考える場合

賃料×48ヶ月+礼金


そうすると、実際この物件はいいけど、以外と一番お金がかかるなとか。


ちなみに、4年間住むことが決まっているのであれば、

礼金を多く支払って、賃料が安い物件で決めるのが、

トータルお得に住むことができます。


この物件にしようか悩んでるけど、損してないか知りたいというときに、結構使える考え方です。


まとめると、

・礼金があるといって、礼金が無駄ではない。

・賃料と礼金のトータルで考えると物件の比較がしやすい。


以上、礼金についての考え方でした。






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