さっちゃん

アブサン大好きバーテンダー。 多方面の創作する

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最近の記事

ハプバーが青春だった話

つい先日好事家たちの遊び場に警察が入り、その場で裸になっていた男性1名と店員が逮捕された。 かく言う私も、好事家の1人である。 週に1,2度は足を運ぶほどの常連であった。 某バーの摘発は、胸にポッカリ穴が開くほどの悲しみであった。 ハプニングバーとは、ハプニングが起こるかもしれないバーである。 あくまでバー。 そこに来ている女性は風俗嬢ではないし、必ずそう言った気分の女性がいるとも限らない。あくまで事はハプニングである。 私はここ1年、新宿近郊に引っ越してからほぼ欠かさ

    • キスを贈ります、どんな人にも

      こんな夜更けに 雨が降ってきたね 誰も見てないであろーnoteで弱音吐いちゃいます 今度のカクテル考えなきゃいけないのが嫌で あー去年もこんな感じで 考えなきゃいけない機会があったんだよね 何もできない私は現実逃避したすぎて このまま大阪に行って風俗嬢をやろうと思ってた その時着てた服とか覚えてる ちょうど先輩が遊びにいこーとか練習しよーだとかたまたま言ってくれたんだよね だから大阪行かなかった すごく感謝してますありがとうございます カクテル考えるのって ぶっちゃけなんで

      • この世で1番願いをかなえ・SEXもしたい

        大体、辛い時には辛い理由がある。 鬱でどうしようもない時期なら、わけもなくベッドが体に張り付いて何もできないなんてこともあるけれど。 今やその時に比べたら健康で、辛い時にはちゃんと理由がある。 辛い時…例えば好きな人から連絡が来ないとか、長文のメッセージを送って既読無視されたとか、仕事がうまくいかない、怒られちゃった、グラス割っちゃった、なんてさまざまだ。けど人生の長さから考えると、さして取り留めもない、そんなことだ。 いつだって辛いことから今すぐ逃げたいし、怒られちゃっ

        • 透明地獄 -天国編-

          天国か地獄かわからないほどの 生と死も曖昧であって 花を買えばよかった 見せてあげればよかった 死ぬ間際の私の時間に 君が存在しているなんて 思いもしなかった 別にそんなに好きでもないのに 時間という地獄の中で 生き抗う花が見たかった 枯れて生臭くなる前に ぽきりと折って棄ててやりたかった 君という要素がだんだん曖昧になっていく 解体してモジャモジャして モジャモジャしたものが 君に見えてくる 花みたいな髪の毛と 髪の毛みたいな江ノ島と 江ノ島みたいな心のチップ 君の心に い

        ハプバーが青春だった話

          昭和アイスクリーム戦争ver.2

          お元気ですか? さて、どうかお元気であることを願います アイスクリームを舐めている 君は戦争に行く いつだったか 湧き上がるとき 肩を叩いてくれたのが嬉しくて ああ君の印象に残れたのだと ミジンコみたいなニンジンみたいなアリさんみたいなただの流動体、すなわち、私自身は喜んだのだ 戦争に行ったら、どうかご達者で この大きな川のことも忘れないで あと、例の珈琲屋のことも アイスクリームを食べるとき 毎度君を思い出すことにします 舌を撫ぜるミルクの冷たさが 君は好きなんだと このヌ

          昭和アイスクリーム戦争ver.2

          チョコレート・サンバ

          すぐに会いに行きたい だけど君を愛せない そんなに愛せない 君のところまで行きたい けれどその景色が私には もう飽きたのかもしれなかった夏 君の半袖姿を見たくて ダブステップを踊って 君のぎこちないダンスを笑って 蒸れたジャンパーを脱がすんだ いつまでも長袖を着ている 革靴で踊る君の 首に手を回す私はハイヒール どうして着替えてこなかったの 悲しい態度で無理に笑って 帰らないでほしいと言えないままで 明日もここに来てね 私が行くのじゃなくて 君がここに来てね きっと来てね

          チョコレート・サンバ

          蟻地獄歌舞伎町

          自分が境界性人格障害なのかなと考える。 最近自分が醜いと思うことばかりだ。 完璧主義な自分がいつも自分を見張ってて、少しでも間違えると物凄く責めてくる。 そういう時に激しく腕を切り付けたりして、自分自身から許しを乞うている。 人から嫌われるのが本当に怖い。 そして依存性の高い趣味ばかりしている。 自分がならないと思っていたアンダーグラウンドな人たちに少しずつ近づいている。 セックス、薬物、アルコール、ギャンブル、愛情の切り売り、そんなものばかりが身近だ。 双極性障害のせいで仕

          蟻地獄歌舞伎町

          【後編】徳島県上勝町にてゼロ・ウェイストを考える

          前編では上勝町がどんな町か、そしてどんなごみ処理システムを採用しているか述べた。 後編ではそれがなぜ成り立つか、最後にリサイクルについての私見を述べた。 ごみの分別に協力的な町民たち  さて、上勝町の町民たちがなぜ45種類ものごみの分別に協力するか疑問に思わないだろうか。  私の住む東京都では、ごみの分別は「可燃ごみ」「不燃ゴミ」「大型ごみ(粗大ごみ)」の3種類に分けられる。対して上勝町は13種類45分別である。これだけ多くの分別が実現できるのは単に町民のモラルの問題では

          【後編】徳島県上勝町にてゼロ・ウェイストを考える

          【前編】徳島県上勝町にてゼロ・ウェイストを考える

          2022年10月、バカルディジャパンさん、Liquid factory斎藤恵太さん率いるScotch egg clubという取り組みに参加させていただき、徳島県上勝町に伺った。サスティナブルというテーマでツアーを巡り、帰京後サスティナブルなカクテルを制作という流れだ。 カクテル制作にあたりかなり上勝町について調べたので、そのままにしておくのは勿体無いと思い、備忘録的に記しておく。 拙文で恐縮だが、読者の方のなにかしらのお役に立てたら嬉しく思う。 はじめに ─上勝町とはどん

          【前編】徳島県上勝町にてゼロ・ウェイストを考える

          逃避行

          好きな人ができた。とはいえなんだか本物の恋心と違う。相手を知っていくと壊れてしまいそうな、付け焼き刃の恋心。 ただ2年ぶりに降ってきたフレッシュな気持ちをなるべく壊さず観察していたいと思った。まるで流れ星のようだ。 つい最近流れ星を見た。深夜、四国の田舎で、首が痛くなるぐらいに上を眺めた。星で埋め尽くされた空を見て思春期にきびみたいだと思った。いくつもの流れ星はあまりにも強く発光していて、中学の理科の授業で見た燃やしたマグネシウムを思い出した。 私は東京生まれ東京育ちで、

          恋するレンズ豆スープ3本立て

          『家』 デザインをしてあげよう 僕の好きな黒曜石と 君の好きなホワイト・カラー 1日の時間が進むのが早いこの丘に 僕と君だけの家を建てよう 黒曜石の壁と ホワイトの床 伸び縮みする影を そこから2人で眺めていたい いつの日か終わりを迎えるこの丘に 君を好きだった証を刻みたいのです *** 『ねずみの嫁入り』 「おはよう」 言いたかった 伝えたかった 「こんばんは」「さようなら」 ねずみ達はいそいそと 朝の支度をはじめるのである 「お皿が20枚にお箸が40本。急いで。」

          恋するレンズ豆スープ3本立て

          また日記を再開するつもりだ。

          取り留めもない、また話としてまとまりもないただの垂れ流しである。 とにかく、最近は悩むことが洗練されてきた。そうは言っても相変わらず散らかった部屋のような脳内である。 言葉にできることはすごいことだ、と他人に言われて止まないがそうとも思わない。 マリオカートに夢中になっている時だけは言葉が湧いてこないで済む。 街を歩いているとキョロキョロと色んな文字を読むし、かと言って下を向いて歩くと自分の中から溢れる言葉がうるさい。 今は週4で働くようになってインプットが多い分、アウトプ

          また日記を再開するつもりだ。

          割れたもの、割ったもの

          アルバイト歴6年の間に皿を割りグラスを割り過ごしてきたが、自分が「割った」と思えるようになったのはごく最近のことだ。 「割れてしまいました」 ではなく 「割ってしまいました」 後者の言い方をできるまでに時間がかかった。 というのも人にそう言いなさいと注意されるのが遅かった。 飲食店の割れ物は消え物だと思ってたし、割れるのは当たり前だから自分は悪くないと思っていた。はじめてのアルバイト先で皿を割って怒られたが、人を雇っておいて何を言ってるんだと思っていた。 人を雇う限りミ

          割れたもの、割ったもの

          アイヌの考え方が精神に及ぼすもの

          ゴールデンカムイが全話無料キャンペーンを始めてから、一気に読み上げアイヌ文化の魅力に引き込まれた。作中で語られるアイヌの考え方はごく一部に過ぎないと思うが、私の心を射抜くには十分であった。 アイヌでは神の国で人間と同じ姿をしている「カムイ」が、動物の皮と肉をお土産に人間の国へやってくると考えられている。自然はみんなカムイ=神様だ。動物たちはもちろん、火のカムイ、風のカムイ、水のカムイ。人間達の生活にまつわるものにはカムイが宿っている。 中でもヒグマは特別なカムイだ。北海道で

          アイヌの考え方が精神に及ぼすもの

          喫茶店文化と私の今

          「喫茶店には文化が根付く。文化の生まれる場所に立って働いていたい」 就活していた時、私が面接で話していた文言だ。 いくつかも会社を受けては落ち、社会と自分のズレにも葛藤し、最後の方は馴染みのある飲食業ばかりエントリーしていた。一社も受からないまま鬱になって就活を終えた。私の精神科通いがそこから始まっていることは、また別の機会に書こうと思う。 さて喫茶店文化とは。私は学生の頃とある喫茶店に通い詰め、そこで大学のレポート作成などしていた。常連になりスタッフやマスターとご飯に行

          喫茶店文化と私の今

          公園で寝るということ

          私は公園で睡眠をとることがある。 それはベンチに座ってのこともあれば、芝生に横たわってのこともある。 共感されたことは一度もない上に危ないと心配されるのだが、公園で寝てる人の方が誰よりも異常者だから大丈夫じゃねと思いながら横たえている。 なにせお金がかからない。 予定まで1時間あるけど眠い時。カフェに行くまでもないとき…よく公園に行く。 座ってボーッとしてるだけで余裕で30分はすぎてしまうものだ。みんな、やるといい。 先述した通り公園で寝ることは異常行動であるため、公園

          公園で寝るということ